
「着て休む」を、すべての働く人へ。スーツ屋が試行錯誤の末に生み出した
「リカバリーケアプラス®」進化の裏側
1日の終わり、家に帰ってまず何を着るか----実はそこに、明日のパフォーマンスを左右するヒントが隠れています。AOKIが展開する疲労回復リカバリーウェア「リカバリーケアプラス®」は、60年近くスーツを作り続けてきた品質へのこだわりを、"オフ"の時間にも注ぎ込んだ一着です。
高純度セラミック繊維を生地に練り込むことで身体から発する遠赤外線を身体へ輻射し、血行を促進、筋肉のハリやコリの緩和につなげる「リカバリーケアプラス®」。開発を担当するAOKI商品部の鈴木さんに、プロジェクトが始まった背景や開発者としての思い、秋冬モデルで進化したポイントまで、じっくりお話を伺いました。
1. 服を通じて"おうち時間"の質を高めたい
「働く人のパフォーマンス」を支える、オフタイムのウェア開発へ
Q 「スーツのAOKI」が、なぜリカバリーウェアを作ろうと考えたのでしょうか。開発の背景を教えてください。
大きなきっかけは、コロナ禍を経て在宅勤務が浸透し、「家で過ごす時間の質」を求める人が多くなったことでした。AOKIは、ビジネスウェアを通して働く人たちを応援しようと"オン"の時間の服づくりを進めてきました。一方で、家に帰ってからの"オフ"タイムを充実させるアイテムは提供できていませんでした。家で過ごす時間は、明日に向けた準備時間であり、心と体をしっかり回復させるための大切な時間。そこでも、AOKIとして何か良質な服づくりができるのではないかと着目したのが、リカバリーウェアでした。

市場の伸びも、開発を後押ししました。国内のリカバリーウェア市場は2030年には1,700億円規模になるとも言われています。医療費の上昇を背景に、普段の体調管理は自分たちでやっていこう、というセルフメディケーションの動きも加速しており、リカバリーウェアのニーズは確実に高まっていくだろうと考えました。
かつては締め付け系のアイテムが多かったリカバリーウェアですが、実際に着用してみるときつくて着続けにくい。着ているときの肌触りや動きやすさまで追求し、かつ明日に向けた疲労回復につながるウェアをお届けしようと、AOKIの技術とノウハウ、品質へのこだわりを詰め込んだ「リカバリーケアプラス®」が誕生しました。
2. 家事や育児の具体的なシーンまで想定
動きやすさにこだわり抜いた「ルームウェア」
Q 着ることで疲労回復をサポートする「リカバリーケアプラス®」の強みや特徴を教えてください。
「リカバリーケアプラス®」は高純度セラミックを生地に練り込むことで身体から発する遠赤外線を身体へ輻射し、血行を促進、筋肉のハリやコリを緩和してくれます。鉱石を生地に練り込んでいるため耐久性が強く、洗濯を重ねても遠赤外線の効果がほぼ変わらないことを実証できています。耐用年数の目安は2年。その間、毎日あるいは2日に1回のペースで洗濯しても使い続けられる設計になっています。
Q AOKIだから実現できた着心地の良さとは?AOKIが誇る品質へのこだわりは、「リカバリーケアプラス®」のどんなところに込められているのでしょうか。
私自身、ビジネススーツをはじめ商品企画・開発に長く携わってきましたが、「品質のAOKI」としての、こだわり抜く姿勢、妥協のなさは、どの現場でも一貫しています。肌ざわりはこの生地がベストだと言えるのか、洋服としての"形状"に着にくさや引っかかりはないか、立っているとき座っているとき歩いているとき、どんな姿勢でいても快適な着心地を実現できているか――。「リカバリーケアプラス®」の開発でも、その並々ならぬ追求の姿勢は変わらず、自宅時間を快適に過ごす"ホーム&スリープウェア"としての機能性にこだわりました。

ボトムスでは、お尻まわりに立体的なカーブ裁断を採用。ソファに深く座っても、リビングの床であぐらをかいても、しっかりお尻がカバーされ、男女問わずどんな体型の方も安心して着ることができるよう設計しました。私には小さな子どもがいて、しょっちゅう床に座ったり寝転がったりしながら一緒に遊んでいるので、お尻まわりのゆったり設計はとてもありがたいポイントです。

また、腰まわりのゴム幅は太くし、腰を締め付ける圧力を分散させることで、きつさを感じない設計になっています。
生地は、ストレッチ性がありながら「伸びすぎないちょうどいい塩梅」を選びました。伸びすぎる素材だと、ソファやベッドの上でゴロゴロと動いたり寝がえりを打ったりすると、布団に引っかかって逆に動きにくいんです。耐久性も落ちてしまうので、あえてストレッチ性は抑えています。
トップスでは、裾に前後差をつけて、ボトムスにインしたときにお腹や背中が出にくい仕様にしています。寝ている間に肌が露出してお腹や背中がスースーする...なんてこともありません。
一般医療機器としての厳格な基準を満たした上で、肌触りや着やすさの快適性を追求する――その両立には、リカバリーウェア開発ならではの苦労がありました。AOKI独自の厳しい試着テストを経て生まれた、家にいる時間はずっと着ていてほしい一着です。
3. 進化を続ける秋冬の新作モデル
心も体もリカバリーできる、ストレスゼロのウェアを目指して
Q 着用シーンを考え抜かれた設計の数々ですが、どのような意見や考えをもとに、開発を進めているのでしょうか。
店舗スタッフや購入されたお客様の声をもとに、毎シーズン細かな改良を重ねています。いち開発者として私が大事にしているのは「自分が納得できていない商品を、世の中に出すことは絶対にしない」ということです。実際に自分が着て感じたことと、寄せられた声とで合致した部分があれば改善し、進化させ続けています。

例えば、2026年の秋冬モデルの新作では、手首、足首の袖リブの生地を、より伸びる素材に変更しました。これまでは、服の中心部分の身頃(みごろ)と同じ生地を使っていましたが、洗い物をするときに腕をまくりにくかったんです。新作の生地では、肘あたりまで袖をまくりあげやすく、その位置でしっかり止まるようになり、家事が格段にしやすくなりました。靴下の脱ぎ着もラクになり、足元の冷えが気になる冬でも快適です。

ほかに細かいところでは、ボトムスの紐(スピンドルコード)の先端パーツも変えています。以前は高級感のあるマットメタルのパーツをつけていたのですが、床に落ちたとき、何かに触れたときに「カチャ」と小さな音がすることがありました。私が着用したとき、家族が寝ている横で着替えた際に音がしたことがあり、寝かしつけたばかりの子どもがピクッと反応したことがあったんです。家で着るものだからこそ、そんな些細なストレスもなくしたくて、秋冬モデルでは静音性の高い仕様へと変更しました。

襟ぐりの広さにもこだわりが詰まっています。今のモデルの広さは、襟元のフィット感と、メガネをかけたままでも脱ぎ着できるというバランスをミリ単位で調整した結果、たどり着いた形です。私もそうですが、家でメガネをかけている人は多く、服の脱ぎ着のたびにメガネを外すのは手間ですよね。服がメガネに引っかかってストレスを感じた経験は誰にでもあるのでは。家に帰ったらノンストレスで快適に過ごしてもらいたい。その思いに妥協はありません。
Q キャラクターとのコラボデザインや、パジャマタイプのスリープウェアなど多様なラインナップがあります。それぞれへのこだわりポイントも教えてください。
着心地の良さだけでなく、おうち時間に心が和むような楽しみをお届けしたいと、長年AOKIと関係を築いてきたスヌーピーを起用したコラボデザインを作りました。ポケットや袖口にもデザインを入れ、ふとした瞬間に目に入って心がほっこりするような工夫を凝らしています。刺しゅう仕様でちょっぴり高級感があるところにも、ぜひ注目してほしいです。

パジャマタイプのスリープウェアには、AOKIの主要顧客層である50〜60代、さらにその親世代にも配慮し、着脱しやすいスナップボタンを採用しています。介護のシーンを考えると、体温を測ったり、着替えを手伝ったりする場面ではスナップのほうが本人もサポートする側も楽だからです。
Q これだけの機能性がありながら、手に取りやすい価格設定なのもうれしいポイントです。そのコストパフォーマンスの高さはどう実現できているのでしょうか。
上下セットで1万円以下というリーズナブルさは、正直、安すぎるのでは、と思っています(笑)。決して品質を落として安くしているわけではなく、抑えているのは広告費。店舗やオンラインショップを訪れたお客様にご購入いただき、「毎日でも着たいから」とリピートいただいたり、家族やご友人への贈り物として選んでいただいたりすることも増え、品質への評判が着実に広がっています。
4. 「着て休む」という新習慣を
働くすべての人に提案したい

Q 「リカバリーケアプラス®」を通してどんな毎日を過ごしてほしいとお考えですか。お客様に伝えたいメッセージをお聞かせください。
「人々の喜びを創造する」というAOKIグループの企業理念にあるように、AOKIに出会ってくださったお客様の人生がより豊かになってほしい、といつも思っています。自宅でのケアが充実することで、日中の仕事のパフォーマンスが上がって商談がうまくいったり、休日に子どもと公園に行って元気に走り回れたり。いろんなことがより良い方向に転がっていくような一助になれたらうれしいです。
私自身、仕事と子育ての両立で体の疲れが抜けないときも、「リカバリーケアプラス®」にたくさん助けられてきました。着てすぐに劇的な変化を感じるものではないからこそ、長く愛用し、「家に帰ったらすぐに着替えたい」と思ってもらえる品質にこだわり続けています。裏地の見えない部分の裁縫の美しさまで追求しているのも、「いつまでも着続けたい」と思ってほしいからです。ぜひ、もっともっと多くの方に、リカバリーウェアと言えば「リカバリーケアプラス®」と知っていただきたい。そして、「着て休む」という習慣が広がっていってほしいと思っています。

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