結婚式の服装をスーツのプロが解説!
参列におすすめな3つのコーデも紹介
「初めて結婚式に招待されたけど、何を着ればいいんだろう?」「ビジネススーツでも大丈夫?」「部下の結婚式に参列するときにふさわしい服装は?」etc.
結婚式にお呼ばれした際、服装選びに悩む男性は少なくありません。そこで、フォーマルウエアに詳しい"スーツのプロ"が、基本の着こなしやマナー、小物選びなどをアドバイス。さらに、おすすめのコーディネートもご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
スタイリング監修
AOKI横浜港北総本店 店長
太田 耕一郎Koichiro Ota
1997年に(株)AOKIに入社して以来、販売担当としてお客様のご相談に乗りながらスタイリングを提案。2002年3月に横浜港北総本店の店長に就任して以来、横浜エリアを中心に3店舗の店長を経験。現在は再び横浜港北総本店に着任し、店長として接客および若手の育成に注力。「結婚式の服装について質問されるお客様は多く、正装や着こなしのポイントについてご案内すると、『知らなかった!』と驚かれることがたびたび。ぜひわからないことがあれば、私たちスタッフにお気軽にお問い合わせください」
- 目次
- 01.結婚式の服装 着こなしマナー編
- 02.結婚式の服装 アイテム別編
- 03.結婚式の服装 立場別(親族・友人・上司部下・同僚)編
- 04.結婚式の服装 周りと一歩差がつくスタイリストおすすめのコーデ
- 05.結婚式の服装 よくある質問をスタイリストが解決!
- 06.結婚式の服装 OK・NGをまとめて確認
01.結婚式の服装 着こなしマナー編 ~冠婚葬祭で着られる「礼服」が基本~
結婚式に参列する際には、儀式に対する敬意や新郎新婦への感謝の気持ちを表すために「礼服」を着用します。礼服とは、冠婚葬祭で着られるフォーマルウエアのことで、大きく分けて「正礼装」「準礼装」「略礼装」の3種類があります。最もフォーマル度の高いのが「正礼装」と呼ばれるもので、モーニングコートやタキシードがあります。次いで「準礼装」はディレクターズスーツやブラックスーツ、「略礼装」はダークスーツとなります。
礼服の種類
3種類の礼服の中で、どれを選んだらいいのか? 実は、式での立場によって着用するスーツは異なります。一般的な目安は以下の通りです。
■新郎
様式にもよりますが、白や黒のタキシードを選ばれる方が多いです。最近はタキシードのカラーも豊富に揃い、新婦のドレスに合わせて選ぶ人もいます。
■新郎新婦の父
一般的なチャペルであれば、昼の正礼装であるモーニングコートがおすすめです。夜の式や、レストランウェディングのようなカジュアルな式の場合、タキシードなどを着用してもよいでしょう。なお、両家でフォーマル度を揃えていることが大事です。一方が正礼装のモーニングコートで、もう一方が準礼装のブラックスーツとなると、ゲストに対してちぐはぐな印象を与えかねません。事前に何を着用するかを両家ですりあわせておくとよいでしょう。
■親族(祖父、兄弟、従兄弟)
お呼ばれではなく、おもてなしをする側になるので、あまり派手すぎず、オーソドックスで品のある格好を心がけましょう。基本はブラックスーツですが、年齢の若い兄弟や従兄弟であれば、略礼装であるネイビーやグレーなどの無地のダークスーツを着用してもOKです。
■主賓(会社の上司など)
ポイントは、新郎新婦やご親族の方よりも格式が高くならないこと。とはいえ、ゲストの代表でもあるので低くなりすぎないようにしましょう。ブラックスーツにベストを合わせ格式高く着こなす事がおすすめです。光沢のある白やシルバーグレーのネクタイをセレクトし、白のポケットチーフを差して品のあるコーディネートに。なお、ビジネススーツは好ましくないのでご注意を。
■一般ゲスト
①友人の場合
親しい仲でも「招待してくれてありがとう」という感謝の気持ちを込めたスタイリングを心がけます。ポイントは華やかさ。ブラックスーツのほか、ネイビーやチャコールグレーなどの無地のダークスーツがおすすめです。ネクタイは、パステルカラーなど華やかなものが好ましく、シャンパンゴールドやワインレッドもよいでしょう。より結婚式らしいスタイリングになります。
②同僚の場合
ご親族に対して失礼にあたらないスタイリングにすることがポイントです。ブラックスーツがおすすめですが、ネイビーやチャコールグレーの無地のダークスーツでもよいでしょう。シルバー系のネクタイにすると、ご親族の方への敬意が表現できます。結婚式でのスタイリングにおいて、シルバーは白と同様、格式が上がって見えるので、シルバー系のネクタイを1本持っておくとよいでしょう。
③取引先の場合
基本はブラックスーツですが、ダークスーツでもOKです。ジャケットとシャツの間にベストを着用すると、よりフォーマル度が上がります。ベストの色はスーツと同色のほか、シルバーにすると、さらに格式が上がって見えるのでおすすめです。ダークスーツは無地のほか、シャドー柄(一見、無地に見えるが、近寄ると縞模様の柄が浮き出るもの)でも問題ありません。なお、取引先の部長様のお子さまが結婚されるような場合はブラックスーツがよいでしょう。
ただし、これらはあくまでも目安なので、結婚式のスタイルや会場、雰囲気、新郎新婦との間柄、出席する立場などを考えて、何を着るかを選びましょう。わからないときは、スーツ専門店などのスタイリストに直接尋ねてみるのも一つの手です。
結婚式のスーツOK例 ~ブラックスーツとダークスーツはどう違う?~
一般ゲストとして結婚式に参列する際によく着用されるブラックスーツやダークスーツ。その違いは何なのか、ビジネススーツとはどう異なるのかも気になるところです。そこで、それぞれの定義を解説しつつ、結婚式に着用できるスーツについて紹介します。
結婚式のスーツOK例①:ブラックスーツ ~慶事にもお悔やみの席にも着用可能~
その名の通り、ジャケットもパンツも黒のスーツです。結婚式だけでなく、お悔やみの席でも着用することができ、幅広いゲストに対応したフォーマルウエアです。ダークスーツよりも格式が高く、コーディネート次第で華やかにも厳かにもできるのが特長です。喪服と兼用したい場合には、光沢の少ない素材のものを選ぶとよいでしょう。なお、ビジネススーツにも黒いスーツはありますが、礼服のブラックスーツとは色の染め方が異なります。礼服のほうは濃染加工を施しているため、深みのある濃い黒色です。
結婚式のスーツOK例②:ダークスーツ ~ビジネスシーンにも使える万能スーツ~
濃紺や黒、チャコールグレーなど深みあるダークカラーの無地のスーツは、ビジネスシーンにも着ることができる上、略礼装として結婚式の着用も可能です。ただし、フォーマル感を出すために、ネクタイやポケットチーフで華やかさをプラスしたり、ジャケットの下にベストを入れたりするとよいでしょう。ベストを着用するなら、ダブルスーツではなくシングルスーツが適しています。
結婚式のスーツOK例③:ストライプのスーツ ~カジュアルな結婚式ならストライプでも~
レストランを貸し切ったウェディングパーティーなど、カジュアルなスタイルの結婚式であれば、ストライプのスーツでもOKです。濃紺や黒、チャコールグレーなどのダークカラーの地に、ピンストライプやシャドーストライブであれば、失礼にあたりません。一方、チョークストライプはビジネス感が強く、避けたほうがよいでしょう。なお、合わせるシャツやネクタイ、カフスなどはビジネス用ではなくパーティーシーンにふさわしいドレッシーなものを選ぶのがおすすめです。とはいえ、あまり派手になりすぎないようにご注意を。
横浜港北総本店 Stylist
太田 耕一郎
なんといっても結婚式は新郎新婦が主役。新郎を引き立てるためにも、シンプルで品のある着こなしを心がけましょう。一般的なチャペルでの結婚式や和装の式では、ブラックスーツや無地のダークスーツが好ましいですね。
結婚式のスーツNG例 ~覚えておきたい!避けるべきスーツのタイプ~
結婚式のようなフォーマルな場では、マナーの観点から着用するのは避けるべきスーツがあります。ぜひ覚えておきましょう。
結婚式のスーツNG例①:白スーツ
結婚式において「白」は新郎を意味するカラー。白のスーツなど白を基調にした装いは失礼にあたるので絶対やめましょう。
結婚式のスーツNG例②:派手な色柄のスーツ
主役のお二人よりも目立ってしまうコーディネートはおすすめできません。派手な色柄のスーツやラメやパイピングの入ったスーツなどは避けましょう。
結婚式のスーツNG例③:カジュアルなスーツ
結婚式では、フォーマルな場にふさわしい装いをするのがマナー。綿素材やコーデュロイなどのカジュアルなスーツはNGです。
結婚式は新郎新婦のためのイベントなので、主役のお二人に敬意を表す装いをすることが大事。どんなにお気に入りのスーツでも、マナー違反になるような装いは避けましょう。なお、パンツの裾は折り返しのないシングルが基本です。
02.結婚式の服装 アイテム別編 ~小物選びにもマナー&ルールあり~
結婚式にふさわしいスーツが理解できたところで、次に気になるのが小物選び。シャツやネクタイ、シューズなどはどんなものを選んだらよいのか?
実はこれらにもマナーやルールがあります。そこで、アイテム別に結婚式に着用OK例と着用を避けたいNG例をご紹介します。
シャツの選び方
シャツは、清潔感のある白無地でレギュラーカラーが基本ですが、よりフォーマル感を出すなら、ウイングカラーを選んでもよいでしょう。素材は綿100%や綿・ポリエステルの混紡素材のものを。織り柄の入ったシャツや光沢感のあるシャツも華やかでおすすめです。
若い世代に人気のボタンダウンのシャツはカジュアルな印象を与えてしまうのでおすすめできません。同様に、ストライプ等柄の入ったシャツや、オックスフォードシャツも結婚式にはふさわしくないでしょう。なお、夏の結婚式でも半袖シャツはNGです。
ウイングカラーのシャツを着用する場合、蝶ネクタイやアスコットタイがおすすめです。晴れやかな席にぴったりの装いになり、ワンランク上のおしゃれが楽しめます。
ネクタイの選び方
一般的には、白やシルバーグレーのネクタイが正装といわれています。ほかには、パステルカラーやシャンパンゴールド、ラベンダー、ワインレッドなどもお祝いごとを表す色になるのでおすすめ。無地のほか、細かなドット柄やストライプの幅が狭い縞模様なども良いでしょう。よりドレッシーな装いにするなら、蝶ネクタイやアスコットタイもおすすめです。
黒のネクタイは弔事を連想させるので、結婚式のようなお祝いの席ではタブー。また、新郎新婦よりも目立ってしまうような派手な色柄やアニマル柄などもふさわしくありません。また、はっきりした柄やストライプの幅が広い縞模様のネクタイはビジネスっぽい印象になるので、着用は避けましょう。
白やシルバーは昼間の装いの色ですが、夕方の式や披露宴であれば、夜の装いとして黒の演出をしてもOK。例えば、光沢感のあるチャコールグレーのネクタイに、同色のシャツを合わせると、スタイリッシュで洗練された印象になります。
シューズ&靴下の選び方
基本は紐付きの黒のレザーシューズ。デザインは、先端に横線が1本入ったストレートチップで、靴紐を通す羽根は「内羽根」と呼ばれるものが最もフォーマルに見えます。ほかには、先端に何も飾りのないプレーントゥのデザインを選んでもOKです。靴下は、スーツの色に合わせた無地または黒無地を選びましょう。座ったときに肌が見えないように長めの丈が好ましいです。
黒色であっても、カジュアルなデザインのものは結婚式にふさわしくありません。スーツの色に合わせて、ブラウンやダークブラウンの靴を選べるのは、カジュアルなスタイルの結婚式の場合なのでご注意を。また、スニーカーやブーツ、ヘビ革やワニ革など殺生を連想させる靴もNGです。なお、派手な色・柄の靴下やくるぶし丈などの靴下はやめましょう。
せっかくフォーマルなシューズを選んでも、汚れていたりくすんでいたりすると見劣りしてしまいます。「お洒落は足元から」といわれるように、式の前には必ずシューズを磨いて、ピカピカの美しい状態で参列しましょう。
小物の選び方
まず、ベルトは靴と同系色が好ましいので、黒のレザーがベスト。ピンベルトであれば、より正装感が高まります。タイタックやネクタイピン、カフスは必ず着けなければならないアイテムではありませんが、華やかさが増すのでおすすめです。
また、ポケットチーフはシルクや麻で、白またはシルバーグレーが基本。スリーピークス(3つ山ができるようにたたんだ挿し方)で胸元を飾りましょう。白・シルバー以外のネクタイを着用した場合、ネクタイと同系色のチーフがおすすめです。
なお、財布や携帯電話などはポケットに入れるとスーツのシルエットが崩れるため、可能であれば、クラッチバッグなどに入れましょう。
シューズ同様、ヘビ革やワニ革のアイテムや、毛皮のコートなど殺生を連想させるベルトは避けましょう。フィットベルトのように、バックルの大きなカジュアルなベルトは結婚式に不向きです。
また、大ぶりのリングやピアス、イヤーカフなど日常使いのアクセサリーはフォーマルな場には適していないので、参列する際には外しておきましょう。なお、結婚式や披露宴には、ビジネスバッグやリュックなど大きなバッグを持って参列するのはNGです。事前にクロークに預けておきましょう
ぜひおすすめしたいのが、袖口に着けるカフス。記帳したりお酌したりするときに見られる手元にこそ、さりげないお洒落を。若い方ならスワロフスキーなど石を使った華やかなものを、ご年配の方なら貝や真珠などを。夕方の式なら、黒のオニキスも夜の装いとして効果的です。
03.結婚式の服装 立場別(親族・上司部下・同僚・友人)編~立場によって装いのテーマは異なる~
結婚式に適した基本のスーツや小物選びをおさえたところで、いよいよ実践編。ご自身がどんな立場で参列するかで装いのテーマは異なり、スーツやシャツ、小物選びも微妙に違ってきます。ここでは、「親族や主賓、上司として参列する場合」と「同僚や友人として参列する場合」の二つに分けて、着用のマナーとポイントをご紹介します。
親族、上司部下の結婚式に参列する場合 ~一般ゲストよりも格式を上げることが大事~
親族の方は参列者を招き入れるための装いを、主賓の方は参列者の代表として恥ずかしくない装いをすることが大切。そのためには、一般ゲストよりも格式を上げることが必要です。本当に体にフィットした礼服を着用しているか? ポケットチーフを忘れていないか? ストレートチップのシューズを履いているか? 細かいところまで事前にきちんとチェックしておきましょう。とくにスピーチを依頼されている場合は、ディレクターズスーツを着用するなどワンランク上の格式を心がけて。
同僚、友人、結婚式に参列する場合 ~感謝の気持ちを込めたドレスアップが大事~
新郎新婦に対してはもちろんのこと、ご親族に対して「お招きありがとうございます」の感謝の気持ちを込めたドレスアップがポイント。それゆえ、ビジネスシーンで着用するダークスーツであっても、ネクタイやベストで変化をつけて、華やかな装いを演出しましょう。基本的なマナーをおさえつつ、いつものビジネスシーンでは着用しないスタイリングをすることが大切です。
男性ゲストの装いで陥りやすいのが、「仕事帰り」感を出してしまうこと。女性とは異なり、スーツという基本形があるだけにビジネスシーンとの差別化は難しいのですが、小物使いでグッとセレモニーらしさが増すので、ぜひ覚えておきましょう。
04.結婚式の服装 周りと一歩差がつくスタイリストおすすめのコーデ
すぐに真似したい! 代表的な3つのスタイル
結婚式ではマナーを守ることが大前提ですが、その上で"自分らしさ"を表現するなど、周りと一歩差がつく着こなしにもチャレンジしたいもの。そこで、今すぐお手本にしたくなるコーディネート例をスタイリストが伝授。ぜひ着こなしのヒントにしてみてください。
結婚式の服装:おすすめコーデ① ~ご親族や主賓の方におすすめ!クラシックコーディネート~
アイテム例
シャツ
白無地/レギュラーカラーシャツ
ネクタイ
白・黒/モーニングタイ
ベスト
フォーマルグレー無地/ベスト
チーフ
白無地/チーフ
※コーディネートは一例です。在庫状況により同じ色・柄の商品が無い場合がございます。
国際プロトコール(世界標準公式マナー)に基づく正礼装・準礼装を取り入れた最も格式のあるスタイリングです。ポイントは、光沢のあるシルバーグレーのベスト。大人の落ち着きと品格が漂い、一目置かれる存在感を発揮します。
結婚式の服装:おすすめコーデ② ~友人・知人・会社の同僚の方におすすめ!モダンコーディネート~
アイテム例
シャツ
白無地/レギュラーカラーシャツ
ネクタイ
白・グレー系無地/ネクタイ
ベスト
グレー千鳥柄など/ベスト
チーフ
白無地/サテンチーフ
アクセサリー
シルバー/ラぺルピン
※コーディネートは一例です。在庫状況により同じ色・柄の商品が無い場合がございます。
正礼装・準礼装に準じたアイテムを取り入れた現代風のフォーマルスタイル。白のネクタイではなく、シルバーのネクタイや蝶タイを着けるとより華やかになります。挙式から披露宴までの参列に最適なスタイリングです。
結婚式の服装:おすすめコーデ③ ~友人・知人・会社の同僚の方におすすめ!パーティーコーディネート〜
アイテム例
シャツ
紺無地/レギュラーカラーシャツ
ネクタイ
赤ドット・小紋柄/ネクタイ
ベスト
ネイビー/リバーシブルベスト
チーフ
花柄/ジャカードチーフ
※コーディネートは一例です。在庫状況により同じ色・柄の商品が無い場合がございます。
華やかでおしゃれなアイテムを取り入れたスタイル。友人や知人の披露宴・二次会・パーティーなどに最適です。披露宴から二次会に出る場合、表地はシルバー、裏地はブラックのリバーシブルのベストがあると、裏返すだけで夜の装いになり便利です。
05.結婚式の服装 よくある質問をスタイリストが解決!
結婚式用のスーツを一式揃えると大体いくらくらいになりますか?
ブラックスーツやダークスーツの場合、上下のセットアップで3万円ぐらいのものが人気です。スーツに加え、ネクタイやシューズ、シャツなどを揃えると、5万円ほどになります。もちろん、素材やデザインなどによっても異なるので、5万円~と覚えておくとよいでしょう。
ビジネススーツで代用するのはNGですか?
結婚式の会場や式の内容にもよりますが、濃紺やチャコールグレーなどのダークスーツであれば問題ありません。ストライプの柄もおさえめであれば大丈夫。ただし、ネクタイやポケットチーフでお祝いの席らしい華やかさをプラスしましょう。
リクルートスーツで参列してもいいですか?
リクルートスーツは無地のスーツなので、基本的にOKです。ただし、ネクタイをシャンパンゴールドやパステルカラーなどに変えたり、ジャケットの下にベストを入れたりするなどして、フォーマルスタイリングに近づけるとよいでしょう。
シングルとダブルではどちらが望ましいですか?
シングルもダブルもどちらを選んでも大丈夫です。
服装のマナー上での差ではないため、お好みでお選びいただけます。
トレンドでいうとシルエットがより洗練されているシングルの方が選ばれる傾向が多いです。
コートはどのようなものを着ればいいですか?
一番好ましいのはチェスターコートで、カシミヤ製であればフォーマル感もグッと高まります。それ以外では黒のステンカラーコートやトレンチコートなどシンプルな物が良いでしょう。
カジュアルすぎるデザインや、毛皮のコートは避けましょう。
結婚式には男性のアクセサリー(リング、ピアス)はNGですか。
結婚指輪や目立たないシルバーリングはOKですが、大ぶりのリングや、明らかにフォーマルウエアにそぐわないデザインのものはNG。ピアスやイヤーカフも外すのが無難です。
最低限のアイテムにプラスしておしゃれに参列するにはどうすればいいですか?
ポケットチーフ、カフス、ベスト。これらの3アイテムをプラスすることでお洒落さが倍増します。披露宴から二次会まで参加する場合には、二次会用に別のネクタイをバッグにしのばせておき、着替えるのもよいでしょう。お洒落はTPOが肝心です。
結婚式にポケットチーフは必須ですか?
新郎新婦への感謝の気持ちに加え、ビジネスシーンとの差別化を図るためにもぜひ胸元に挿してください。そうすることで、自然と胸元を意識するようになり、胸をはって堂々と姿勢よく参列することができます。
帽子はかぶってもいいですか?
正礼装の紳士用帽子として、トップハットがありますが、室内に入ったら帽子を脱ぐのがマナー。基本的に、ベレー帽やハンチング帽などの帽子をかぶっての参列はNGです。
裾直しの決まり事って?
正式なフォーマルスタイルの裾の仕上げ方はモーニングカットシングルが一般的です。
ダブルの裾はより野外向きやカジュアルな意味合いが強くなります。
※AOKIのオンラインショップでは、フォーマルスーツの裾直しでダブルが選択できないようになっています。
スーツのお手入れはどうすれば良いですか?
着用前のブラッシングと不織布のカバーがポイントです。
フォーマルは礼儀としても清潔感が命なので、着用前日にはハンガーにかけて風を通します。
丁寧にブラッシングしてスーツ表面を綺麗にし、アイロンでスチームをあてれば皺もある程度は取れます。
長期着用しない場合は、購入時にスーツを包んでいた不織布のカバーに、防虫剤を一緒に入れて保管しましょう。
06.結婚式の服装 OK・NGをまとめて確認
かつては、結婚式の服装といえばブラックスーツに白のネクタイが一般的でしたが、価値観の多様化や結婚式のカジュアル化が進み、最近ではダークスーツを選ぶ方も増えてきました。また、昔はダブルスーツの礼服が主流でしたが、今は時代遅れに感じられ、シングルスーツに買い替える方も少なくありません。フォーマルな場での装いも時代によって変わりつつあります。
とはいえ、変わらないのが参列する方の想い。式に対する敬意や感謝の気持ちを表すために失礼のないようにしたい。そうした想いをマナーというカタチで表現するのが結婚式の服装です。一般ゲストとして招待されたときのために、今一度、着用OKと着用NGのポイントを心にとめておきましょう。
OK | NG | |
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スーツ |
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シャツ |
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ネクタイ |
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シューズ |
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その他(鞄・アクセサリー) |
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結婚式で着用したら、必ずクリーニングに出しましょう。ブラックスーツなどは一度着たら、数年着ない場合もあります。ちょっとでも汗や水分が付くと、そこから虫食いや色の変化が起こることも...。なお、クリーニングに出したら、シーズンごとにクローゼットから出してブラッシングしましょう。そうすることで、毛並みが安定し、色落ちせず、長く着用することができます。いざというときに慌てないために、お手入れも忘れずに。
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