
ネクタイの長さが足りない人長すぎる人必見!ベストな長さや結び方を紹介
ビジネス メンズ
公開日:
更新日:
スーツをきれいに着こなすには、ネクタイの着用方法が重要です。ネクタイの長さが足りなかったり、長すぎたりした経験がある人も多いのではないでしょうか。中には「適切な長さが分からない…」という方もいるかもしれません。本記事では、身長に合ったおすすめのネクタイの長さや、ネクタイの結び方について解説します。着用シーンによっては、選んではいけない結び方もあるため、ぜひ参考にしてください。
ネクタイをきれいに結ぶために知っておくべき名称と役割

ネクタイをきれいに結ぶには、それぞれの名称や役割を把握しておくとよいです。
部位別の役割を把握しておくことで、ネクタイをより美しく結ぶことにつながります。
また、ネクタイにはマナーも存在するため、NG行動も併せてチェックしておきましょう。
それでは、ネクタイの各名称と役割を詳しく見ていきます。
大剣
ネクタイの両端先端は、剣のように尖っています。このことから、2つある端のうち太い方は「大剣」という名称が付いており、別名「ブレイド」とも呼ばれています。
ネクタイを着用する際は、他者からも見える前面に大剣がきます。
一般的なネクタイの大剣の幅は、およそ7~9cmです。
近年では、すっきりとしたシルエットに見えるよう、スリムなデザインのスーツが好まれる傾向です。
それに伴い、ネクタイも幅が細めの「ナロータイ」を選ぶ人も増えています。ナロータイの大剣の幅は、およそ4~6cmです。
詳細は後述しますが、ネクタイの幅によって、合うシャツ・合わないシャツがあることを押さえておきましょう。
小剣
ネクタイの先端が剣のように尖り、2つある端のうち細い方を「小剣」といい、幅はおよそ4cmです。大剣と重なっており、背面側に位置するため、他者からは見えないことが多いです。
一方、あえて小剣が見えるよう、大剣と小剣どちらも見える「小剣ずらし」という着用方法もあります。小剣ずらしでは、通常の小剣の位置から、左右どちらかにずらして着用します。
小剣ずらしは、着こなしにこなれ感をプラスし、カジュアルな雰囲気を演出する際のテクニックの一つです。しかし、小剣をずらしすぎたり、ゆるく結びすぎたりすると、品がない印象を与えてしまうこともあるので注意が必要です。また、スーツとの相性やTPOもあるため、小剣ずらしで結ぶ場合は、スーツ全体のバランスやシチュエーションを確認しましょう。
ノット
ノットとは、ネクタイの結び目を指します。ネクタイは結び方によって大きく印象が異なるため、どの結び方を選ぶか、きれいな結び目が作れているかが重要です。
言い換えると、結び方によって雰囲気を変えられるので、手軽におしゃれを楽しめると言えます。一方で詳細は後述しますが、シチュエーションによっては、してはいけないネクタイの結び方もあります。そのため、着用シーンと選択したノットが適しているか、チェックするようにしましょう。
また、シャツの襟が開いている角度に合わせて、ノットは大きさを変えます。シャツの襟の開いている角度は、大きく以下のように分けられます。
・レギュラーカラー:襟の開きが約65度から80度前後
・セミワイドカラー:襟の開きが約80度から90度前後
・ワイドカラー :襟の開きが約100度から130度前後
レギュラーカラーがスタンダードタイプのシャツで、襟の開いている角度が大きくなるにつれ、ノットも大きくするとバランスがよくなります。
ディンプル
ノットの下には「ディンプル」と呼ばれるくぼみができます。ディンプルには、ネクタイをより立体的に見せる働きがあるため、華やかさやスマートな印象を与えられます。
ただし、華やかなイメージとなるため、弔事などの場ではディンプルを作ってはいけないと覚えておきましょう。
ループ
ループは別名「小剣通し」と呼ばれるもので、その名のとおり、ネクタイを結んでから小剣を通す部分です。小剣ずらしなどの結び方はせず、小剣を見えないようにする一般的な結び方の場合は、ループに小剣を通すことにより、ネクタイが左右へずれるのを防ぎます。
また、ループは大剣の裏側の正面から見えない部分にあり、ブランドが記載されたタグとなっているケースもあります。
ネクタイが長すぎる?選ぶべき適切な長さとは

ネクタイは商品によって長さが異なります。ネクタイが長すぎる、長さが足りないと感じたことがある人も多いと思います。
それは、自分に合った適切な長さのネクタイを選べていないからです。スーツを格好よく着こなすためにも、選ぶべき長さを把握しておきましょう。
ネクタイの長さは体型によって選択する
購入すべきネクタイの長さは、身長や体型に合わせるのがベストです。身長や体型とマッチした長さを選ぶことで、ネクタイの長さが長すぎたり、足りなかったりというトラブルを防げます。
日本人の身長から考えると、およそ145cm前後が平均的な長さです。ネクタイの長さをより自分の身長に合わせたい人は、以下の表をチェックしてください。
身長 | ネクタイの長さ |
165cm | 140~145cm |
170cm | 145~155cm |
175cm | 155~165cm |
180cm | 160~170cm |
ただし、必ずしも上記に対応したネクタイの長さが正解というわけではありません。首回りの太さや、ネクタイの結び方によっても、最適な長さは異なるため、おおよその目安として参考にしましょう。なお、ネクタイが長い場合は、結び方によって長さを多少調整することが可能です。
剣先の位置をバックルに合わせる
ネクタイの大剣の先端がベルトのバックルにかかるか、あるいは半分ほど隠れる位置の長さとなるように結びます。この位置より長かったり、短かったりすると、だらしなく見えたり、全体的なバランスが悪く見えたりするため注意が必要です。
ネクタイがバックルより長いと、上半身が長く見えてしまい、スタイルがよくない印象を与えてしまいます。反対に、ネクタイが短いと、全体的に引き締まって見えません。
おしゃれなスーツやネクタイを選んでも、ネクタイが適切な長さでないばかりに、よい印象とならないのはもったいないです。スーツを格好よく、スマートに着こなすためにも、ネクタイが適切な長さとなるように結びましょう。
全体のバランスを見ながら整えていくと、上手に調整できるのでおすすめです。
ネクタイの結び方4選

ネクタイは、スーツの着こなしを左右する重要なアイテムです。結び方がきれいでないと、清潔感が感じられず、スマートとは言い難いでしょう。
ネクタイの結び方は、1度覚えてしまえば難しくないので、慣れるまでは手順に沿って練習してみてください。さまざまな結び方を覚えておくと、おしゃれもより一層楽しめます。
ただし、結び方によっては、適していない着用シーンもあるため、どのようなときにチョイスするとよいかも、ここで併せて把握しておきましょう。
プレーンノット
プレーンノットは、ネクタイの基本的な結び方のため、初めに覚えておくのがおすすめです。シンプルな結び方ですが、形がきれいでかっこよく決まるため、難しい工程が苦手な人でも安心です。
プレーンノットが適したシーンは、以下のとおりです。
- ・ビジネスシーン
- ・就活
- ・冠婚葬祭
プレーンノットは、日常的なビジネスシーンをはじめ、結婚式やお葬式などの冠婚葬祭でもできる結び方です。
特に、葬儀は急に決まるものなので、ネクタイの結び方を知らないと、慌ててしまうかもしれません。しかし、基本のプレーンノットを覚えておくと、いざというときでも安心です。
ただし、葬儀でプレーンノットをする場合は、結び目の下にディンプルを作らないのがマナーです。
先ほどご紹介したシャツの種類では、スタンダードタイプのシャツのうち、レギュラーカラーとの相性が抜群です。また、ほかの襟のタイプのシャツともマッチするため、着るシャツを選ばないのも、プレーンノットのうれしい特徴です。
さらに、結び目を調整することで、ネクタイの長さの微調整も可能なので、初心者にも扱いやすい結び方となっています。ただし、結び目が小さくならないよう、あまりきつく結ばないように意識し、結び目も引っ張り過ぎないようにしましょう。
ダブルノット
ダブルノットも、比較的初心者でも挑戦しやすい結び方です。プレーンノットは、1回だけ巻き付ける方法でしたが、対してダブルノットは、2回巻き付けます。
ネクタイを巻く回数が多いことから、プレーンノットと比べると、縦に長い結び目で、厚みがある立体的な印象となります。2回巻き付けることで、ネクタイの長さを短くできるため、長めのネクタイを使用するときにもおすすめの結び方です。
また、存在感がある結び方なので、柄物のスーツとの相性もよく、華やかな印象のパーティーにもぴったりです。
ただし、ボリュームが出る結び方という点から、ネクタイの生地が厚い、幅が太いまたは短い場合には適さないと押さえておきましょう。
ウィンザーノット
ウィンザーノットは、難易度が高い結び方のため、慣れるには練習が必要です。ほかの結び方と比べて結び目が大きく、ボリュームがある点が特徴です。
結び目は正三角形のようで、左右対称に仕上がります。また、しっかりと結ぶので、型崩れしないのもメリットです。存在感がある結び方であることから、商談などの場において、相手へアピールしたいときにも適しています。
また、ワイドカラーとの相性が抜群で、エレガントな印象を与えられます。ただし、結び目が大きいため、幅が広いネクタイで選ぶと、結び目が大きすぎてバランスが悪くなってしまうでしょう。
セミウィンザーノット
セミウィンザーノットは、正三角形に似たきれいな結び目ですが、ウィンザーノットよりもボリュームが抑えられています。また、プレーンノットよりも華やかな印象で、ウィンザーノットほどインパクトが必要ないときにぴったりです。
これらのことから、スマートな雰囲気と華やかさを併せ持つ結び方といえます。結び目には程よい存在感があるため、セミワイドカラーやワイドカラーとの相性がよいです。
ネクタイをよりきれいに身につけるための3つのポイント

ネクタイをきれいに身につけたいならば、知っておくべきポイントがあります。ネクタイを美しく着用するのはもちろん、マナーを守りながら、快適さを重視することも大切です。
シワになりにくい対策やアイテムを駆使して、きれいな状態で長く活用できるよう、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
ディンプルで立体感を演出する
ディンプルを作ると、立体感が出ることから、スタイリッシュな印象を引き出せます。おめでたいイベントや、華やかな印象のイベントでは、ディンプルを作るようにしましょう。
絶対に必要なものではないからこそ、よりスマートな印象を与えたいときに有効です。ディンプルを作るだけで、平面的な印象から立体感が演出され、洗練された雰囲気を作り出せます。
ただし、弔事の場合、ディンプルを作るのはタブーです。マナー違反とならないよう、ディンプルはお祝い事などの華やかな場にふさわしいものと覚えておきましょう。
ネクタイピンをつける
ネクタイピンを使用すると、ネクタイを固定できるため、きれいな状態をキープできます。ネクタイピンがない状態の場合、動くたびにネクタイも揺れ動き、落ち着きがない印象を与えてしまいかねません。
例えば、食事や作業を行う際にネクタイピンがないと、汚れてしまったり、スムーズな動作ができなかったりする可能性もあります。作業効率を考えると、ネクタイピンを着用するメリットが多いといえるでしょう。
また、ネクタイピンはコーディネートのワンポイントとなり、おしゃれな印象も与えられます。また、ネクタイピンは種類が豊富で、さまざまなデザインやカラーのものがあります。
自分らしさが伝わるデザインのものを選び、さりげないおしゃれを楽しむのもおすすめです。例えば、個性的なネクタイピンがきっかけとなり、会話が盛り上がることもあるかもしれません。
なお、ネクタイピンをつける位置は、ジャケット着用時はシャツの第3ボタンと第4ボタンの間、シャツのみ着用するときは第4ボタンから第5ボタンの間となります。
ベスト着用時は下端からはみ出さないよう注意する
ベストを着用するときは、ベストからネクタイがはみ出さないよう、適切な長さに調整します。仮に、ネクタイがベストからはみ出す場合は、ネクタイの長さが身長に合っていないか、ベストの丈が短いかもしれません。
また。ベストからはみ出たネクタイを隠そうと、ネクタイをパンツの中にしまう方法は、おすすめしません。パンツの中にネクタイを入れると、シワがついてしまうためです。
また、ネクタイの長い部分を折り曲げ、ネクタイピンで留めることもできますが、場合によっては折り目がついたり、膨らんで見えたりすることもあります。ベストからネクタイがはみ出しているときは、ネクタイやベストの長さを変えるか、ネクタイの結び方を変えて調整しましょう。
中には、外出先ではみ出していることに気づいた経験がある方もいるでしょう、そのような事態を防ぐためにも、ベストを着用するときは、事前にネクタイの長さをチェックしておくと安心です。さらに、どの長さのネクタイならサイズ感が合うのか、ベストを購入する際に確かめておくとバッチリです。
まとめ
ネクタイは、長すぎたり短すぎたりするなど、適切な長さでないと、スマートにスーツを着こなすことができません。ネクタイのベストな長さを把握し、マナーに則りながら、格好よくスーツを着こなしましょう。
また、ネクタイの結び方を変えたり、デザイン性があるネクタイピンを着用したりすると、より一層おしゃれも楽しめます。ネクタイの結び方によっても、全体の印象は大きく変わってくるため、シャツの種類やシチュエーションに合わせて、ネクタイを使ったスタイルを楽しみましょう。