
スーツ生地のブランドを厳選!素材の違いや選び方のポイントも紹介
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スーツは頻繁に購入するものではないため、お気に入りの一着を厳選したいと考えている人も多いはずです。しかし、スーツ生地の種類は多く、どこのブランドを選べばいいか悩むと思います。
そこで今回は、「おすすめのスーツ生地ブランド」を厳選して紹介します。外さない最高級スーツ生地や老舗ブランドをピックアップしているのでチェックしてみてください。
また、スーツ生地に使用される素材の違いやブランドスーツの生地を選ぶときにチェックすべきポイントも併せて紹介しているので、参考にしてください。
目次
最高級スーツ生地のブランドを選ぶなら世界3大ミルをチェック!

Loro Piana(ロロ・ピアーナ)
Loro Piana(ロロ・ピアーナ)は、ピエトロ・ロロ・ピアーナが設立した会社です。その歴史は長く、1924年に創立し100年の歴史を持つ老舗店で、今なお世界中の目の肥えた人たちからも愛されているブランドです。
最高級品質のウールやカシミヤなどを取り扱っているだけではなく、さまざまな知識や熟練の技術を駆使して素材のよさを引き出し、高クオリティの製品を作り続けています。
高級カシミヤのシェアおよそ30%を占めており、世界トップクラスのシェア率を誇っています。世界でも高い人気を誇る名だたるブランドにも供給されていることからも、品質のよさが認められていることがお分かりいただけるはずです。
また、ロロ・ピアーナの特徴には、自社工場にて一貫して生産を行うSPAというスタイルを取り入れていることが挙げられます。なお、プロデュースのみならず製品化まで行えるのは、限られたブランドのみです。
さらに、ロロ・ピアーナの生地は滑らかな肌触りで風合いが柔らかいため、スーツを着用するとその着心地のよさに魅了されること間違いなしです。目を引く光沢感や上品さ、美しさも兼ね備えており、品質にこだわったスーツということがひと目で分かります。
ZEGNA(ゼニア)
ZEGNA(ゼニア)は、かつてErmenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)というブランド名で親しまれていましたが、2021年よりリブランディングを行い名称が変更されました。1910年に北イタリアで創業した生地メーカーで、現在はスーツのほかにスポーツウェアやベルト、バッグなど幅広く手掛けています。
高級な天然繊維をオーストラリアの契約農場から仕入れており、自社工場で一貫して管理や仕上げまで行っています。仕入れるのは羊毛の肩と脇の上質な部分のみに限定するなど、素材にこだわっているのが特徴です。
アルマーニ、エルメス、ラルフローレンなど、ブランドに詳しくない人でも知っているような世界的なトップブランドに生地を供給しています。また、世界中の著名人からも愛用されており、日本でも憧れのブランドとして取り上げられることが多いです。
上質なツヤや光沢感があり、滑らかな肌触りで見た目も着用感も抜群です。さらに、耐久性にも優れているため型崩れせず、いつでも格好よく着こなせます。
種類も豊富でシーズンごとに新作生地も発売されているため、選べる種類も多くお気に入りの1着が見つかるはずです。トレンドに合った洗練されたデザインで、さまざまな体型に合うラインが用意されているから、スーツ選びで体型に縛られることもありません。
FRATELLI TALLIA DI DELFINO(フラテッリ・タリア・ディ・デルフィノ)
FRATELLI TALLIA DI DELFINO(フラテッリ・タリア・ディ・デルフィノ)は、イタリアで高い人気を誇っており、業界関係者からも絶賛されている生地ブランドです。創業から120年を超える歴史を持つ老舗メーカーで、長年愛され続けています。
ウール、カシミヤ、シルクなどの素材はすべて高級素材を用いています。世界各国に素材を求めに遠征するなど、素材選びにも抜かりがありません。
春夏用、秋冬用によって平織や綾織などの織り方の違いはありますが、いずれもしなやかで柔らかいため着心地も卓越しています。また、コシがある生地なのでシワになりづらいのも特徴です。
見た目にも高級感があり、美しい状態をキープできるためビシッと格好よくスーツを着こなせます。季節感にマッチした生地や柄も用意されているので、デザインにおいても洗練された印象を与えられます。
生地によって光沢の強いものなどや個性的な柄などもあるため、複数枚購入する場合でも雰囲気をガラッと変えることも可能です。
世界で愛される人気スーツ生地ブランド5選

ここでは、世界で愛されており長い歴史を持つ老舗スーツ生地ブランドを紹介しています。原料や製造工程にもこだわっている生地ブランドをピックアップしています。
世界的に有名で各国の著名人たちからも愛されている生地ブランドなので、選んで間違いなしです。それぞれの生地ブランドごとに特徴を紹介しているので、好みにマッチしているかチェックしてみてください。
SCABAL(スキャバル)
1983年にベルギーのブリュッセルに設立されたSCABAL(スキャバル)は、トータル高級ファッションブランドに君臨しており、世界の名だたる著名人たちにも重宝されているブランドです。
世界で活躍するスポーツ選手をはじめ、ハリウッドでも高い人気を集めているブランドです。また、ハリウッドの名作映画でも衣装協力を行っています。
生地はイギリスで製造されているので英国生地の特徴を取り入れており、優れた耐久性やシワができにくいといった特色が見られます。生地の種類が豊富な点や、着心地のよさを重視して手間を惜しまず手作業で仕上げを行っている点も人気の秘訣です。
生地の質感などを確かめられる見本帳「バンチ」を世界で初めて取り入れたことでも知られており、生地選びの参考となる礎を築いたといえます。
DORMEUIL(ドーメル)
DORMEUIL(ドーメル)は、フランスのパリに本社を構えているブランドです。1842年に販売を開始した歴史が長い会社で、トレンドなどを取り入れて高品質のものを作り続けています。
工場はイギリスに構えており、イギリスとフランスの特徴を取り入れていることから、上品さとエレガントさを備えた生地で、世界でも高い評価を得ています。フランスを代表するシャネルやエルメスなどの高級ブランドにも生地を提供。
高品質の生地を取りそろえていますが、価格帯の幅が広く設定されているので、ブランドスーツ初心者でも手が出しやすいのもうれしいポイントです。
JOHN FOSTER(ジョン・フォスター)
1819年にイギリスで創業されたJOHN FOSTER(ジョン・フォスター)は、200年以上の長い歴史を持つブランドで、今なお世界中で愛されています。ほかのイギリスの生地ブランドではハリやコシがしっかり施されたものが多いですが、ジョン・フォスターの生地は柔らかさや滑らかさが感じられるのが特徴です。
肌触りや着心地が柔らかめで、体になじんだフィット感を好む人にマッチした生地といえます。また、クラシックなデザインを重視し、上品で落ち着いた雰囲気を兼ね備えており、深みや大人の雰囲気を演出できます。
さらに、モヘアメーカーとしても有名で、モヘアを100%使用した夏用の服地において不動の人気を誇ります。着心地のよさや品質のよさも誇りながら、比較的手の届きやすい価格帯なのも魅力ポイントです。
Vitale Barberis Canonico(ヴィターレ・バルベリス・カノニコ)
イタリアの生地メーカーVitale Barberis Canonico(ヴィターレ・バルベリス・カノニコ)は、現存のスーツ生地メーカーでもっとも長い歴史を持つといわれています。ルーツは1663年で、創業から360年以上の歴史がある老舗生地メーカーです。
アルマーニ、ラルフローレン、バーバリーなどの世界的に有名なブランドにも生地を供給しており、国際的にも高い評価を受けています。カラーの発色や光沢性に優れており、遠くから見ても目を引く美しさがあります。
さらに、しなやかな生地やハリのある生地などバリエーションも豊富なので、好みに合った着心地のスーツが見つかるはずです。日本にも多くのファンが存在しており、シーズンごとに生地が品切れを起こすほど人気を集めています。
DUGDALE BROS(ダグデールブラザーズ)
DUGDALE BROS(ダグデールブラザーズ)は、1896年にイギリスに創業した会社で120年を超える歴史を持ちます。厳選された原料を用いており、仕上げまでに質のよい軟水を何度も惜しむことなく使用しています。
耐久性にも優れており、細部までこだわって製造されているため、長く使いこなすことも可能です。シックで上品なデザインなので、シーンを選ばずにどのような場においてもふさわしいスーツとして選べます。
また、日本においては取り扱っている店舗が少ないため、人とかぶらず、かつ品質が保証されたスーツを選びたい人にももってこいのブランドです。
AOKIが選ぶおすすめ生地ブランド3つを紹介

上場スーツ取扱店で知られるスーツのAOKIでは、有名デザイナーが監修を務めるブランドも取り扱っています。素材や機能性も重視したスーツブランドがそろっているので、お気に入りのスーツが見つかるはずです。
ここでは、スーツのAOKIで購入できるおすすめのブランドを紹介しています。お得に購入できるセール商品をはじめ、まとめ買いで通常購入よりも割引されるセールなども実施しているので、よい商品を賢くリーズナブルに手に入れたい方にもおすすめです。
JUNKO SHIMADA JS homme(ジュンコシマダ ジェイエスオム)
パリコレクションで長年活躍し続けている“島田順子”が手掛けているブランドです。島田氏が唯一手掛けるメンズブランドで、男性を魅力的に見せる洗練されたデザインが特徴です。
どの角度から見ても美しいシルエットが特徴で、着用感はもちろん見栄えもよいです。また、ジャケットもパンツもゆとりを持たせたシルエットなので、動きやすさも抜群です。
ワンランク上のスーツとして紹介できる金のスーツ”は、素材・着心地・シルエットにこだわっています。長年培った技術が集約されているので、見た目と着心地どちらもこだわりたい方も納得のスーツです。
大事なシーンで着用する上質な1枚にもぴったりなブランドです。
MAJI STYLED BY RYNSHU(マジ スタイルド バイ リンシュウ)
パリコレクションでも活躍中の“RYNSHU”監修のブランドで、パリコレのトレンドも取り入れられています。そのため、世界的に見ても流行に合ったスーツを着こなせます。
スタイリッシュなシルエットが特徴で、スマートな印象を与えられるのも魅力ポイントです。スタイリッシュでありながら、窮屈さを感じさせない楽な着心地を実現しています。
スリムなシルエットのスーツとも相性ぴったりなスリムタイもあり、トータルでスタイリッシュなコーディネートが叶います。また、無地調のシャツも豊富なので、艶感がありつつ、落ち着いたデザインのスーツに合ったものを選べるのもうれしいポイント。
LES MUES(レミュー)
ファッション性と機能性のどちらも兼ね備えたブランドで、着用シーンに合わせて選べるラインナップも豊富です。細身のノータック、ゆったりめのワンタックの2つのタイプが用意されており、体型や好みのフィット感に合わせて選択できます。
コスト面でも比較的手が出しやすい価格帯なので、数着スーツを持っておきたい人にももってこいです。リュックやブリーフバッグ、幅広いデザイン性のネクタイなどもそろっているので、さまざまなアイテムを新調する場合でも一度で一式そろえることも可能。
カジュアルに着こなせるジャケットから、着用シーンを問わないスーツまで幅広く展開しているブランドです。オールシーズン使用できるノンアイロンのシャツや、撥水加工が施されたシューズなど、機能性や使い心地も抜群です。
スーツ生地に使用される素材の違いとは

スーツは使用されている生地によって、着心地や耐久性などが異なります。スーツ生地に使用される天然繊維と化学繊維それぞれの特徴や違いを紹介します。
スーツ生地の素材の特徴に合わせてスーツを選ぶときの参考にしてください。
天然繊維
天然繊維は植物や動物などから採取されるもので、自然界に存在する天然の素材を利用した繊維です。天然繊維には以下のようなものが該当します。
- ウール
- モヘア
- リネン
- シルク
- カシミヤ
- コットン
天然繊維は風合いがよいので、天然繊維を用いたスーツ生地は柔らかく、肌触りと着心地のよさが魅力です。また、通気性にも優れているため汗をかいても不快に感じづらいのも特徴です。
スーツを着て動き回っていると汗をかくことがありますが、そんなときでも通気性がよいものだと不快感を軽減できます。
一方で、天然繊維の種類によっては摩擦や摩耗などには弱く、耐久性が低い面も。また、シワがつきやすく変色などを起こしやすいというデメリットもあります。
化学繊維
化学繊維は天然繊維以外の繊維を指し、化学物質などを原料として人工的に合成した繊維です。化学繊維には以下のものが挙げられます。
- ポリウレタン
- ポリエステル
- ナイロン
- レーヨン
天然繊維は耐久性の面で劣ると紹介しましたが、化学繊維は強度もあり耐久性が優れています。また、シワになりづらいのでスーツをきれいな状態で着こなせるのも特徴です。
かつて化学繊維は吸湿性が低く、通気性の悪さから汗がこもりやすく蒸れや不快感を覚えることもありました。しかし、近年は技術の進化により、吸湿速乾性や通気性に優れた化学繊維が開発されており、快適性も大きく向上しています。
天然繊維も化学繊維もどちらもメリットデメリットがあるため、混紡のスーツを選ぶのも選択肢の一つです。
ブランドスーツの生地を選ぶときにチェックすべきポイント
スーツの生地を選ぶときは、着用シーズンやシーン、着心地に着目すると希望とマッチしたものが選べます。前述したスーツ生地の特徴と照らし合わせると、どの素材を使用したスーツを選べばいいか理解できます。
快適にスーツを着こなすためにも、それぞれのポイントをチェックしていきましょう。
着用シーズン
スーツには、着用するシーズンに合わせたものが用意されています。具体的には以下のとおりです。
- オールシーズン用
- 春夏用
- 秋冬用
オールシーズン用のスーツは、季節を選ばずに一年を通して着用できます。季節感を感じづらい仕様なので、時期を選ばずに着用できるものを購入したい人におすすめです。
春夏用は汗をかきやすい時期に着用することを考え作られたもので、吸水性や通気性に優れた生地が使われています。また、ジャケットの裏地を背中部分には付けない半裏仕立て(背抜き)や、裏地自体をメッシュ素材にするなどの工夫により、涼しく快適に過ごせるよう配慮されています。見た目にも涼しげなデザインとなっており、視覚からも暑さを和らげるよう工夫されています。
秋冬用は寒さをしのげる工夫が施されており、寒さを感じづらいよう保温性に優れた厚手の生地です。また、ジャケットの裏地を全体に施す『総裏仕立て』が一般的で、防寒性を高め、型崩れを防ぐ役割も果たします。スーツの色合いもダークカラーなど深めのカラーが使用されていることが多いです。
スーツを快適に着こなすためにも、着心地を重視して着用シーズンに合ったものを選ぶとよいでしょう。
着用シーン
スーツ選びを行う際はビジネスや冠婚葬祭など、着用シーンに合ったものを選びます。スーツは色合いや柄などのデザインによっても大きく印象が異なります。
特に、冠婚葬祭などで着用できるスーツにはマナーがあるため、使用用途に合ったものを用意しておくことが重要です。スーツには華やかなものやカジュアルなものもあるので、どのようなときに着用するものなのか把握しておくとよいでしょう。
どのようなスーツを選べばいいか分からない際は、スーツ販売店のスタッフに着用シーンを伝えると、最適なものを提示してもらえます。
着心地
スーツは私服として着用する洋服などと比べて高価なので、頻繁に買い替えるのが難しいと感じるかもしれません。そのため、スーツを選ぶときは快適に着られるものかを重視するとよいです。
スーツにはさまざまな機能性に優れたものもあります。スーツの機能には以下のようなものが挙げられます。
- ストレッチ性がある
- 洗えるスーツ
- 接触冷感
- 防しわ
着用時に気になる悩みを解消できる機能が備わったスーツだと、ストレスも軽減可能です。
まとめ
スーツ生地にはそれぞれのブランドの特徴があるため、ブランドごとの特徴を確認するとよいです。頻繁に買い替えるものではないからこそ、自分の希望を満たせるスーツを選ぶことが重要です。
失敗しないためにも、素材や生地選びのポイントを理解して、お気に入りのスーツを見つけましょう。