面接は何分前に行くべき?受付到着やオンライン面接での目安を解説

面接は何分前に行くべき?
受付到着やオンライン面接での目安を解説

就活や転職活動の面接会場には、何分前に行くのがベストなのか悩んでいる人は多いのではないでしょうか。余裕を持って到着したいものですが、実は早く着き過ぎるのも注意が必要です。

本記事では、面接会場があるビルや、受付に到着する目安時間を紹介します。受付での伝え方の例文や遅刻した際の連絡方法、落ち着いて面接を受けるための事前準備のポイントもまとめました。

就活や転職の面接は何分前に行くべき?ベストな到着時間とは

早速、面接会場には何分前に到着するのが理想なのか、理由と共に紹介します。

面接会場のあるビルには10~15分前に到着できると安心

まず、面接会場があるビルには、ある程度余裕を持って、10~15分前に到着するといいでしょう。

理由としては、特に大きなビルだとエレベーターが混雑していたり、受付が遠かったりする可能性が考えられるからです。また、入り口が分かりづらく、建物には着いているものの、なかなか中に入れない場合もあります。

想定外のことが起きても慌てないように、早めの行動を心掛けましょう。

受付に向かうのは7~10分前が目安

面接まで10分を切ったら、受付に向かうイメージをしておくといいでしょう。面接担当者との取り次ぎに時間が掛かる、面接室が遠いなどの可能性を考慮し、ギリギリ過ぎるのは避けたいものです。

かといって早過ぎると、まだ担当者の準備が整っていなかったり、他の業務をしていたりと、迷惑が掛かる可能性があるので気を付けましょう。

早く着き過ぎた場合は周辺のカフェなどで待機

もしも早く着き過ぎた時は、ビル付近のカフェやベンチなどで待機するといいでしょう。想定される質問に対する回答の確認や、脳内でのシミュレーションを行っておくと、面接の際も落ち着いて受け答えができるはず。

また、周囲の施設のトイレで、身だしなみのチェックもしておきましょう。髪の毛やメイクが崩れていないか・ネクタイが曲がっていないか・ストッキングは伝線していないかなどを確認します。

なお、道に迷わないか不安な方は、一度会場の前まで行ってから、改めて時間をつぶすといいでしょう。余裕だと思って近くで待機していたら、意外とたどり着かずに焦ってしまう、ということが避けられます。

オンライン面接(Web面接)の場合は何分前に入るべき?

最近では、対面ではなくオンライン面接を行うことも増えています。先方からあらかじめ、面接用のURLが共有されると思いますが、基本的には5分前の入室がおすすめです。ギリギリ過ぎると、ツールの不具合などで遅刻する可能性がありますし、かといって早過ぎると面接担当者をせかすことになるため、このくらいが適当でしょう。

ただし気を付けてほしいのは、これはあくまでも、指定されたURLにアクセスするのが5分前という点です。席に座ってスタンバイするのは、15分前が目安です。身だしなみを整えて、パソコンとツールが立ち上がった状態にし、URLを用意していつでも入れる準備をしておきましょう。この間に、気分を落ち着かせるのも忘れずに。

また、オンライン面接を行うツールには、Zoom・Microsoft Teams・Google Meetなど、さまざまなものがあります。当日のトラブルを防ぐため、指定のツールは、事前にダウンロード・インストールしておくことを推奨します。最新バージョンにアップデートしておくことも忘れないようにしましょう。

なお、入室時間について、先方から「時間ぴったりに」「10分前に」などの指定がある場合は、それに従ってください。

受付の方法

受付の方法

営業などで普段からよく他社に訪問をしている場合以外は、どう受付をしたらいいか分からず不安だという方も多いでしょう。ここでは、受付での伝え方について、例文を交えながら解説します。

有人受付の場合

まず、受付スタッフがいる場合の方法について説明します。面接時間の7~10分前くらいに受付に着いたら、下記を伝えましょう。

・アポイントの時間
・複数の企業が入ったビルなら、面接を受ける企業名
・面接担当者の所属部署・名前
・面接を受けに来た旨
・就活生の場合は大学名など、所属している学校の名前
・氏名(フルネーム)

文章にすると、下記のようなイメージです。

「○時から○○社・○○部の○○様と、面接のお約束をしており伺いました。○○大学の○○○○と申します」

要件は簡潔にして、礼儀正しく、元気よくハキハキと伝えましょう。なお、担当者の部署名などをメモしたものを、手元に用意してから受付に向かうとスムーズです。

無人受付の場合

人が常駐していないタイプの受付もあります。また、普段は人がいても、定時後は無人になる場合もあるでしょう。この場合、備え付けの内線電話やインターホンを使用します。多くの場合、「○番を押して呼び出してください」など、近くに指示が書いてあるはずなので、それに従います。

伝える内容は、有人の場合と同じです。電話口の人が受付業務に慣れているとは限らないため、最後に「○○様にお取り次ぎをお願いできますでしょうか」などと加えるとスムーズでしょう。

電話やインターホンがあるのに受付をせずにただ待っていたり、勝手にドアを開けたりすることは避けましょう。

受付が見当たらない場合

受付や内線電話などが見当たらない場合もあるでしょう。その場合は、勇気を出して近くにいる人に声を掛けてみましょう。この時も、伝える内容は今までのケースと同じです。本来の業務ではない、また、その人が急いでいるといった可能性もあるため「お忙しいところ恐れ入ります」という一言で始めるといいでしょう。

文章にすると、下記のようなイメージです。

「お忙しいところ恐れ入ります。○時から○○社・○○部の○○様と、面接のお約束をしており伺いました。○○大学の○○○○と申します。○○様にお取り次ぎをお願いできますでしょうか」

対応してもらったら、お礼も忘れずに伝えましょう。

遅刻すると分かったらどうすればいい?

どんなに念入りに準備をしても、面接に遅れてしまうという場合もあるかもしれません。遅刻することが分かったら、なるべく早く面接担当者に連絡をするのが大切です。

連絡は、基本的に電話で行いましょう。メールだと、相手が気付かない恐れがあるためです。電話がつながらない場合は、まずはメールを送ります。

仮に間に合う可能性があっても、ギリギリなのであれば連絡しておいた方がベターです。下記で、詳しい連絡の仕方を解説します。

電話での連絡の場合

企業に電話を掛ける際は、面接担当者に取り次いでもらう必要があります。電話口では、下記を伝えましょう。

・アポイントの時間
・面接がある旨
・就活生の場合は大学名など、所属している学校の名前
・氏名(フルネーム)
・面接担当者の所属部署・名前

文章にすると、下記のようなイメージです。

「お世話になっております。○時から面接のお約束をしている、○○大学の○○○○と申します。○○部の○○様にお取り次ぎをお願いできますでしょうか」

担当者が出たら、あるいは担当者の携帯電話などに直接掛ける場合は、下記の情報を伝えて指示を仰ぎましょう。

・アポイントの時間
・面接がある旨
・就活生の場合は大学名など、所属している学校の名前
・氏名(フルネーム)
・謝罪
・面接に遅刻する旨とその理由
・到着予定時刻とこのまま面接に行ってもいいか

文章にすると、下記のようなイメージです。

「お世話になっております。○時から面接のお約束をしている、○○大学の○○○○と申します。誠に申し訳ありません。乗車した電車が遅延しておりまして、約束の時間に間に合いそうにない状態です。○時○分頃には到着できると思うのですが、勝手なお願いで恐縮ながら、その時間以降で面接を実施していただくことは可能でしょうか」

焦っているからと一気に伝えると、電話口の人も聞き取れません。適宜、相手の相づちを待ちながら、あくまで会話であることを意識しましょう。電話を切る際には改めて謝罪を述べ、面接日時の調整などをしてもらった場合は、感謝の言葉を伝えましょう。

メールでの連絡の場合

遅刻連絡は基本的に電話が望ましいですが、事故があり電車内に閉じ込められたなど、電話が難しい場合はメールを送りましょう。メールには電話で伝えるのと同じ内容に加えて、メールでの連絡になった理由を記載するといいでしょう。

下記にメールの例文を記します。

====================
件名:面接遅刻のご連絡(○○大学○○○○)

本文:
株式会社○○
○○部○○課
○○様

お世話になっております。
本日○時から面接をお願いしております、○○大学○○○○と申します。

誠に申し訳ありません。
乗車した○○線の電車が、事故により現在、緊急停車しておりまして、
約束の時間に間に合いそうにない状態です。
運転再開まで○分掛かる予定とのことで、○時○分頃には到着できると思うのですが、
その時間以降で面接を実施していただくことは可能でしょうか。
勝手なお願いを申し上げて大変恐縮ですが、ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

また、電車の車外に出られない状態のため、
メールでのご連絡となりましたこと、おわび申し上げます。

改めまして、お忙しいところご迷惑をお掛けし、大変申し訳ございません。

(署名)
====================

件名は、内容が一目で分かるものにしてください。なお、メールを送った場合も、電話ができるようになったタイミングで、追って電話をすることをおすすめします。

落ち着いて面接を受けるための事前のポイント

落ち着いて面接を受けるための事前のポイント

誰しも面接は緊張するもの。ここからは、なるべく落ち着いて面接を受けられるよう、事前に準備できることをまとめています。

行き方をしっかりと確認

まずは、使用する交通機関や駅の出口、駅からの道順を、しっかりと確認しておきましょう。乗り換え検索や地図アプリで何となく検索するだけではなく、乗り場や、乗り換え時間に無理がないかなどの、細かな点もチェックしておくことが大切です。

特に初めて行く駅の場合や、東京駅・新宿駅など大きな駅では、駅構内で迷ってしまったり、乗り換えが間に合わなかったりする可能性も考えられます。慣れないスーツやパンプスだと想定よりも歩くのに時間が掛かるケースもあるため、事前に行き方を確認するのはもちろん、余裕を持って出発することが大切です。

下見に行く

志望度が高い企業など、大切な面接なら、下見に行くのもおすすめです。一度行けば迷いづらいですし、当日は心に余裕が出るため、面接に一層集中できるでしょう。

電車のダイヤや人の多さ、景色などは、曜日や時間帯によっても変わるので、なるべく本番と同じシチュエーションに合わせた方がいいでしょう。

携帯電話の充電を満タンに

携帯電話は、面接の日にも数多くの用途で使用します。例えば乗り換え方法や駅からの道順の検索、交通情報や天候といった最新ニュースの確認、万が一遅刻しそうな場合の連絡手段など。

だからこそ、面接に向かう際は、必ず充電を満タンにしておきたいものです。不安な方は、モバイルバッテリーを持ち歩くのもいいでしょう。

担当者名・緊急連絡先を分かりやすいところにメモしておく

面接担当者の部署名や名前、緊急連絡先は、あらかじめメモしておくことをおすすめします。

当日に、トラブルが起きて焦っている状態や、受付に着いて慣れない対応に緊張している時に、メールをさかのぼって探すなどするのは大変です。分かりやすいところに記載し、保管しておくといいでしょう。

チェックリストを作成しておく

面接本番に向けて、下記の項目について自分なりにチェックリストを作成しておくと、出掛ける前やちょっとした空き時間に目を通すことができます。

具体的には、持ち物・服装や身だしなみ・面接で伝えたいことや聞きたいことなどです。

例えば持ち物であれば、携帯電話・筆記用具・印刷した履歴書とES(イーエス…エントリーシートの略称)などです。基本の持ち物に加えて、面接を受ける企業に指定されたものをリスト化しておきましょう。
服装や身だしなみは、寝ぐせはついていないか・爪は伸び切っていないか・ネクタイが曲がっていないかなどが考えられます。
面接で伝えたいこと・聞きたいことは、自己PRや志望動機はもちろん、部署の雰囲気や1日の想定スケジュールなど、事前に考えた質問をまとめておきましょう。

すぐ見返せるところに情報を集約しておくことで、短時間で最終チェックが可能だったり、「これだけ用意しているから大丈夫」と安心できたりするため、お守り代わりにもなるでしょう。

【記事まとめ】就職活動・転職活動の面接には余裕を持って臨もう

就活や転職活動において、対面面接では、企業の入ったビルには10~15分前、受付には7~10分前に着くのがおすすめです。

余裕を持って到着したいものですが、早く着き過ぎても面接担当者の迷惑になるため、注意が必要です。時間が余ったら、付近のカフェなどで、面接で伝えたいことの確認などを行いながら待機するといいでしょう。

オンライン面接の場合は、特に指定がなければ5分前に入室しましょう。

万が一遅刻する時には、遅れると分かった時点で、電話で連絡をします。今回紹介した例文を参考に、落ち着いて状況を伝え、担当者の指示を仰ぎましょう。

面接は緊張するものですが、事前の準備をしっかりすれば、普段の自分の力を最大限、発揮することにつながるはずです。面接会場への道のりを調べたり、持ち物などのチェックリストを作成したりしながら、不安要素を減らしていきましょう。