【就活生必見】クールビズの正しい服装とは?面接時のマナーや注意点も解説

【就活生必見】クールビズの正しい服装とは?
面接時のマナーや注意点も解説

猛暑が続く近年、夏場の就活や会社説明会では、クールビズを指定されることがよくあります。しかし、クールビズには明確な定義がないため、どのような服装を選べば良いのか悩む就活生も多いでしょう。

本記事では、就活におけるクールビズの基礎知識やポイント、注意点を解説します。服装選びで悩んだときの解決策も紹介しているので、夏場の就活に挑む前にぜひ参考にしてみてください。

クールビズとは

クールビズとは

クールビズとは、省エネルギー対策のため、主に「軽装での勤務」を推奨する取り組みを指します。主な目的は、業務時に着用する衣服を薄着にし、夏の暑い時期に冷房の使用を控えめにすることです。クールビズでは、一般的にネクタイや上着を着用せず、軽装での勤務が認められます。

ただし、クールビズに明確な定義はないため、業界や地域などによって規定は異なります。ポロシャツや半袖シャツなど、よりラフな服装が認められている企業もあります。就活や会社説明会では、企業からの選考案内の補足等を確認すると良いでしょう。

クールビズの期間

一般的に、クールビズは5月から10月頃までの比較的暑くなるシーズンに実施されることが多いです。以前は環境省がクールビズの具体的な実施期間を提示していましたが、2021年からは廃止され、現在は各企業で定められています。企業への訪問前に、企業サイトや採用担当者などを通じて確認しておくと良いでしょう。

また、東北地方や北海道などでは、気候的な理由から他の地域と比べてクールビズの実施率が低めな傾向にあります。東京から地方への就職を考えている人は、就職先の地域のクールビズの実施状況をチェックしておきましょう。

就活でのクールビズのポイントって?

就活におけるクールビズのポイントを、ジャケットやシャツなどアイテム別に紹介します。男女別のポイントも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

ジャケット

男性・女性ともに、ノージャケット(ジャケットの着用なし)が認められています。ただし、会社説明会や面接などの事前資料には「弊社ではクールビズを推奨しています」という記載しかなく、どちらとも取れない場合もあります。どうするべきか悩んだときは、ジャケットを持参しておくと良いでしょう。どちらにも対応できる準備をしておけば、不安を感じず、余分な気を遣わずに、説明会や面接に専念できます。

また、クールビズに適した涼しい素材を採用したものや洗えるスーツであれば、暑い時期の就活に便利です。

ネクタイ

クールビズでは、基本的にネクタイも着用しなくて問題ありません。ただし、ジャケットと同様に、念のため鞄にしのばせておくと安心です。「ノーネクタイで訪問したけど、周りの学生はみんなネクタイをしていて焦った」というような事態にも、問題なく対応できるでしょう。

ワイシャツ・ブラウス

ワイシャツやブラウスは、男性・女性ともに白無地のものを選びましょう。ワイシャツは長袖の方がフォーマルな印象を与えられますが、半袖でも問題ありません。ブラウスもワイシャツ同様、長袖がもっともフォーマルですが、半袖、五分袖、七分袖などでも大丈夫です。

ワイシャツ、ブラウスともにいずれの袖丈でも基本的には問題ありませんが、半袖にカジュアルな印象を持つ面接官も一定数いるため、悩むのであれば長袖を選んでおくと安心でしょう。「緩みがある」という印象を与えないためにも、長袖で訪問する際は袖をまくらず、首元の第一ボタンや袖のボタンを留めることも意識してください。ただし、女性用のスキッパーカラーのブラウスなどは首元のボタンがないため、襟が開いていても問題ありません。

インナー

男性は半袖やノースリーブ、女性はキャミソールタイプなどが適しています。首元がV字やU字のものを選ぶと襟元から見えにくくなり、だらしなく見られるリスクを減らすことができます。

インナーの色は、男性・女性ともにベージュなどの肌に近い色がおすすめ。白無地のワイシャツやブラウスの下に着ても目立たないようにするためです。ワイシャツやブラウスから透けて見える色は避け、汗をかく夏季は特に透けや汗染み対策ができるインナーを選びましょう。

就活でのクールビズの注意点はある?

就活でのクールビズの注意点はある?

インナーの透け対策やワイシャツの素材選びなど、就活におけるクールビズで注意すべき点を紹介します。

インナーが透けないようにする

就活では、面接官や担当者に良い印象を与えることが大切ですが、インナーが透けてしまうと、清潔感を欠く恐れがあります。ジャケットを着用しないクールビズでは、インナーが透けやすいため特に注意が必要です。

柄のあるTシャツなどの着用は避け、無地で肌になじむベージュなどのインナーを選ぶようにしましょう。

シワや襟元の汚れに注意する

夏季では特に、暑さのため腕まくりをしたくなるかもしれませんが、移動中などの短時間であってもシワになることがあるため、訪問前は避けましょう。またジャケットを着用しない場合、ワイシャツのシワや汚れ、汗染みは目立ちやすくなります。襟元や袖口の汚れを残さないよう丁寧に洗濯し、アイロンをしっかりかけるなど、適切な手入れを心掛けましょう。

繰り返し着用すると汚れが落ちにくくなるため、必要に応じてクリーニングを利用するのもおすすめです。また、シワが残りにくいように加工された「ノンアイロンシャツ」であれば、洗濯後のアイロン掛けがいらず、お手入れが楽なので便利です。

汗染みになりにくい素材を選ぶ

速乾性のあるポリエステルが含まれていたり、通気性に優れていたりするワイシャツやブラウス、インナーを選ぶと、汗染みしにくく快適に過ごすことができます。暑さ対策向けの「速乾」や「接触冷感」、ニオイや菌を抑える「消臭」や「抗菌」と記載されている商品もおすすめです。一方、綿100%などは乾きにくく、生乾き臭がつきやすいものもあるため注意してください。

ワイシャツやブラウスは短時間であっても一度着たら洗濯し、アイロンをかけましょう。説明会や面接などの予定が連日入ることも珍しくないため、複数枚準備しておくと安心です。

ニオイや汗対策も忘れずに

ニオイや汗対策は、就活生の大切な身だしなみのひとつです。汗拭きシートやハンディファンなどを使い、対策を取るようにしましょう。ただし、社屋などの社員や他学生に見られる可能性のある場での使用は控えるのがマナーです。会場内では、ハンカチで汗を拭うと良いでしょう。

また、香りの強すぎる汗拭きシートや制汗剤は避けるなど、周囲への配慮も怠らないようにしましょう。汗の量が多い人や、対策に不安を感じる人は、脇汗パッドの使用や高機能インナーの着用もおすすめです。

就活でのクールビズの服装に迷ったら?

就活でのクールビズは、どの程度までの軽装が認められるのか、悩むこともあるでしょう。ここでは、クールビズで悩んだ場合の対処法を紹介します。

企業からの指定がないときは

「クールビズでお越しください」といった指定がなく迷う場合は、夏場でもジャケットとネクタイを着用し、通常のスーツスタイルで臨むのが無難です。その場合、暑くなってしまうため、汗対策用品やクールビズ向けのスーツなどを準備しておくと良いでしょう。

志望企業に在籍するOB・OGに様子を聞いたり、企業のWebサイトをチェックしたりして、事前情報を得るのもひとつの手です。他にも、企業の担当者に問い合わせてみるのも良いでしょう。問い合わせしたことが選考に響いたり、マイナスの印象を与えたりすることはありません。当日自信をもって訪問するためにも、不安がある場合は事前に確認しておくことをおすすめします。

心配であればジャケットとネクタイを持参しよう

ジャケットやネクタイを持参・着用しても失礼にはあたらないため、心配なのであれば持参すると良いでしょう。参加者の多くがジャケットとネクタイで来訪していた場合も、自分だけ悪目立ちしてしまう事態を回避できます。

また、会場内では冷房が強めに効いている場合もあるため、体が冷えやすい人は持参するのがおすすめです。ジャケットとネクタイを着用しておき、面接官に「脱いでも良いですよ」と言われてから、脱ぐという手もあります。脱いだジャケットは、両肩の部分を合わせて二つ折りにし、腕にかけて持ち歩くとスマートです。

【記事まとめ】クールビズのポイントを押さえて、就活に挑もう

就活におけるクールビズは、ノージャケット、ノーネクタイで基本的に問題ありません。ただし、首元や袖口などのボタンをすべて留めることや、汗対策を欠かさないことなど、清潔感を保つことを意識しましょう。どこまで軽装にすべきか悩んだら、ジャケットやネクタイを持参すると安心です。クールビズのポイントを押さえて、準備万端で夏場の就活に挑みましょう。