
いくつ知ってる?就活生がリアルで使う就活用語を
ランキング形式で紹介
就職活動が本格化すると、就活生の間では独特の「就活用語」が飛び交います。なかには知っているようで知らない言葉に戸惑う就活生も多いかもしれません。
この記事では、2026年卒の現役大学4年生300名にアンケートを実施!その結果をもとに、今どきの就活生がリアルで使う流行語をランキング形式で紹介します。就活用語について知り、自信を持って就活に臨みましょう。
就活用語ってどんなもの?
就活生の間で使われる独特な言葉や略語を「就活用語」と呼びます。
企業説明会や面接、エントリーシート作成など就活のさまざまな場面で登場する就活用語は、今や就活生同士の円滑なコミュニケーションに欠かせない存在です。
就活用語を知っておくことで、学生同士の情報交換がしやすくなり、スムーズな就活の手助けになるでしょう。
2026年卒が選ぶ!リアルで使われている就活用語ランキング!
ここでは、2026年卒の現役大学生を対象にアンケートを実施し、実際によく使われている就活用語をランキング形式で紹介していきます。

※就活用語に関するアンケート
調査対象:2026年卒予定の現大学4年生、有効回答数300名
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2025年7月4日~2025年7月9日
就活用語第1位:ES
ESは「エントリーシート」の略称で、就活生が企業に応募する際に提出する書類を指します。
記入項目には志望動機や自己PR、学生時代に力を入れたことなどがあり、企業の選考過程で最初に学生を見極める重要な資料となります。
そのため学生にとっては、企業に自分をアピールできる最初のチャンスといえるでしょう。応募先ごとに内容を工夫することも重要なため、じっくり時間をかけて書く学生も少なくありません。
【使用例】
・A社のESを明日までに仕上げよう
・ESでは志望動機を具体的に書くことが重要だ
就活用語第2位:ガクチカ
ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」の略称です。
エントリーシートや面接で「学生時代に頑張ったことは何ですか?」とよく聞かれるため、就活の定番用語となっています。頑張った取り組みの内容や学びを通して、困難にどう向き合ったかや、大切にしている価値観など、自分らしさを伝えるポイントになります。
【使用例】
・面接でガクチカについて詳しく聞かれた
・ガクチカには、サークル活動でのリーダー経験を書くつもり
就活用語第3位:OB/OG訪問
OB/OG訪問とは、同じ学校を卒業して企業で働く先輩(OB:男性、OG:女性)を訪ねて、実際の仕事内容や企業の雰囲気などリアルな情報を直接聞くことです。
業界や企業研究を深める機会となり、先輩の体験談やアドバイスが就活準備に役立ちます。
【使用例】
・OB/OG訪問でリアルな社風を知ることができた
就活用語第4位:SPI
SPIは「Synthetic Personality Inventory」の略称で、リクルート社が開発した適性検査です。
言語・非言語といった能力検査と、性格検査の2つから構成され、応募者の基礎能力や人柄、職場適応力などが測られます。SPIは、主に採用試験で用いられることが多いです。
【使用例】
・B社はSPIを実施するから、早めに対策が必要だ
就活用語第5位:インターン
インターンは「インターンシップ」の略称で、学生が企業で実際の仕事を体験できる制度です。
インターンには、1日だけの短いものから、数週間~半年ほどの長いものまで、さまざまですが、短期インターンでは、主に企業や業界について知ることができ、長期インターンでは、社員の方と一緒に本格的な仕事にチャレンジできることもあります。
とくに「サマーインターン」は、大学3年生の夏(6月~9月ごろ)に多く行われていて、就活のスタートとして多くの就活生が参加します。サマーインターンに参加すると、実際の職場の雰囲気を感じたり、企業によっては、サマーインターンに参加した学生を本選考で優遇することもあるとされています。
【使用例】
・夏休みにA社のインターンに参加する予定だ
就活用語第6位:早期選考
早期選考は、一般的な新卒選考のスケジュールよりも前倒しで行われる採用選考を指す言葉です。
早期選考では、大学3年生の春から夏ごろに選考がスタートし、早い場合は、夏や秋のうちに「内々定(ないないてい)」がもらえることもあります。
とくに、外資系企業やベンチャー企業で早期選考が行われることが多いとされています。一般的な新卒採用のスケジュールは、大学3年生の3月から企業の説明会やエントリーが始まり、大学4年生の6月ごろから面接や内定となるため、興味がある人は早めに情報を集めておくと安心です。
【使用例】
・B社の早期選考は3年生の4月に開始されるらしい
就活用語第7位:WEBテ
WEBテはWEBテストの略称で、インターネット上で受験する適性検査を指します。
「SPI」や「玉手箱」などいくつかの種類があり、出題内容や目的が異なるため、就活生は事前に形式や出題内容を把握することが大切です。応募者の知的能力や適性、性格特性などを一斉に評価しやすいため、選考の初期段階で実施している企業が多いでしょう。
【使用例】
・去年からA社の試験には、WEBテが導入されたらしい
就活用語第8位:御社(おんしゃ)
御社(おんしゃ)は、相手の会社を敬って話し言葉で表現する際の敬称です。
御社は面接や説明会、電話など口頭で話すときに使います。一方、履歴書やメールなどの書き言葉では「貴社(きしゃ)」と使います。御社・貴社の使い分けは、社会人としての基本的なマナーなので、きちんと区別して正しく使いましょう。
【使用例】
・御社の経営理念に感銘を受け、志望いたしました
就活用語第9位:お祈り
お祈りは、不採用通知を指す就活用語です。
不採用時のメール文末に「今後のご活躍をお祈り申し上げます」と書かれていることが多いことから生まれた表現です。転じて、就活生の間で不採用結果そのものや、その通知を「お祈りメール」「祈られた」などと呼ぶようになっています。
【使用例】
・さっきお祈りメールが届いた
・自信がなかったB社からお祈りをもらいました
就活用語第10位:動画選考
動画選考はエントリーシートや履歴書に加えて、自己紹介や志望動機、自己PRなどを動画で録画し、企業に提出する選考方式です。
表情や話し方、人柄がよく伝わるため、書類だけでは判断できない個性や熱意などを、遠隔地でも評価できるというメリットがあります。新型コロナウイルス感染症の流行により、オンラインでの選考機会が増えたことから、さまざまな業界・企業で導入が進んでいます。
【使用例】
・A社の一次選考は、動画選考だそうだ
とくによく使う、よく聞く就活用語は?就活生の声を紹介
とくによく使う、よく聞く就活用語は、以下の3つです。
・ES
・ガクチカ
・OB/OG訪問
それぞれどのようなシーンで使うかについて、就活生の声をまとめました。
【ES】
・就活について友達と話すときによく聞く
・大学での説明会や合同説明会、選考の際など当たり前のように使われていた
・実際に就活をするときに、ホームページなどでみる
【ガクチカ】
・就活の説明会で必ず出てくる言葉
・就活中の先輩がしきりに話していた
・集団面接の中で使ったり、ゼミの時に使っていた
【OB/OG訪問】
・就職活動の終盤、面接選考の前などに企業への解像度を上げる場面で使用した
・就活の面接で、自分のことを話す場面で使う
・大学の友達、教員が就活について話すときに何回か聞いた
ランキング外の注目ワードは?

トップ10には入りませんでしたが、次のような用語も注目されました。
合説
合同説明会の略称。多数の企業が一箇所に集まり、就活生に対して会社説明会を行うイベントを指し、インターネット上で行われるオンライン合説も一般的となっています。
【使用例】
・週末に合説へ参加したら、いろいろな企業の話を聞くことができた
NNT(無い内定)
内定をもらっていない状態を指すスラング(俗語/仲間内などのくだけた場で使われる言葉)です。SNSや就活生同士の会話で自分の立場を表すときなどに使用されます。
【使用例】
・NNTで不安になる
持ち駒
選考が進んでいる企業、もしくは応募中の企業を指すスラングです。SNSや就活生同士の会話で自分の立場を表すときなどに使用されます。
【使用例】
・持ち駒が少なくなってきたから焦る
ノンサー/ノンゼミ
「ノンサー」はサークル未所属、「ノンゼミ」はゼミ未参加の学生や場合を指す言葉です。両者をあわせて「ノンサーノンゼミ」と呼ぶこともあります。
【使用例】
・ノンサーノンゼミだから、自己PRはアルバイトで頑張った経験を書く
就活軸
就職先の企業選び/仕事選びの基準や重視するポイントを指す言葉です。数ある企業の中で、自分の譲れない条件や、かなえたい働き方を明確にすることで、選ぶべき企業が明確になっていきます。
【使用例】
・私の就活軸は成長環境と働きやすさです
知っておくと便利なビジネス系就活用語

リアルで使う就活用語のほかに、企業に就職するうえで知っておきたいビジネス用語もあります。
ここでは、会社説明会などでも役立つビジネス系の就活用語をまとめています。
コンサル
クライアント企業の課題解決を支援する「コンサルタント」や「コンサルティングファーム」の略称を指す言葉です。近年、難関大学の就活生から人気が高い業界となっています。
IR情報(アイアールじょうほう)
企業が投資家や株主向けに発信する情報のことで、IRは「Investor Relations」の略称を指します。
会社の経営状況や今後の方針などがまとめられているので、企業研究に役立ったり、どんな人材を求めているか読み解いたりと、就活生にとっても有益な情報が掲載されています。
BtoB/BtoC(ビートゥビー/ビートゥシー)
BtoBは「企業同士の取引」、BtoCは「企業と消費者の取引」を表します。
取引の金額や期間に大きな違いがあり、BtoBは高額で長期間であるのに対し、BtoCは低額で短期間の傾向があります。
裁量労働制度(さいりょうろうどうせいど)
あらかじめ決められた時間を働いたことにして、実際の働き方は自分で調整できる制度です。
成果や仕事の結果が重視される職種で使われることが多く、勤務時間よりも成果が評価されることも特徴といえます。
フレックスタイム制
出勤や退勤の時間を自分で選べる働き方で「フレックス」とも呼ばれることもあります。
会社によっては「コアタイム」と呼ばれる、必ず働く時間帯が決まっている場合もあります。
エビデンス
「証拠」「根拠」を意味し、主張や説明の裏付けを指す言葉です。
面接や書類作成でも具体的なデータや経験を示すことが重視されます。
タスク
「仕事」や「やるべきこと」という意味です。
進捗管理や、優先順位を決めるときによく使われます。
フィックス
「決定する」「確定する」という意味です。会議の日程や内容を決めるときなど、ビジネスの現場でよく使われます。
フェーズ
「段階」や「ステップ」という意味です。就活だけでなく、仕事のプロジェクトでも、進み具合を表すときによく使われます。
アサイン
「担当を決める」「任せる」という意味です。誰がどの仕事をするかを決めるときに使われます。
グループディスカッションや集団討論で役立つワード
ここでは、グループディスカッションや集団討論など、実際の就活の場面で役立つワードを紹介します。
PDCA(ピーディーシーエー)
目標達成や業務改善のための基本的なサイクルのことです。
P(計画を立てる)→D(実行する)→C(うまくいったかチェックする)→A(もっとよくするために改善する)という流れを繰り返します。ビジネスではもちろん、大学の課題でも効果的に使われます。
スキーム
「計画」や「仕組み」という意味です。
たとえば、「このプロジェクトのスキームを考えよう」といわれたら、どうやって進めるかの流れや方法を考えることを指します。
ナレッジ
「Knowledge(知識)」のカタカナ語で、「知識」という意味です。
実務や経験を通じて得られた知識の共有を行う際に使われます。
ボトルネック
全体の進み具合を遅くしてしまう原因や、つまずきやすい部分のことです。
プロジェクトや作業で効率を下げる要因となるため、早めに見つけ改善することが大切です。
ブレスト
「ブレインストーミング」の略で、自由にたくさんアイデアを出し合う会議のことです。
自由な発想でたくさんのアイデアを出し合う会議手法で、意見を否定せず発言するのが基本的なルールとなります。
ステークホルダー
会社やプロジェクトに関わる立場の人たちを指す言葉です。
たとえば、株主、社員、お客様、取引先、地域の人などが含まれます。
ペルソナ
商品やサービスを使ってほしい「理想のお客さん像」を、具体的にイメージした人物モデルのことです。
インバウンド
もともとは「外から中に入ってくる」という意味ですが、業界によって使い方が異なります。
・観光業界:「訪日外国人が日本に旅行に来ること」
・マーケティング:「お客様が自分から企業に興味を持つこと」
・コールセンター:「お客様からの問い合わせに対応すること」
コンバージョン
WEBサイトや広告で「資料請求」「商品購入」など、ユーザーにしてほしい行動を実際にしてもらうことを指す言葉です。CVと略されることもあります。
【記事まとめ】就活用語をうまく使いこなそう!
就活用語をうまく使いこなすことで、就活生同士のコミュニケーションがよりスムーズになります。
就活用語には、面接や説明会でも使える言葉から、SNSや学生同士だけで使うカジュアルなものまでさまざまあります。使う相手や場面に合わせて、言葉を選ぶことも大切です。ぜひ、今回ご紹介した情報を参考にして、納得のいく就職活動を進めてください。