【例文付き】インターン後のお礼メールの書き方とは?必要性や注意点、マナーについても解説
インターンシップ参加後にお礼メールで好印象を与えたいと考える一方で、マナーや書き方に不安を感じる就活生も多いのではないでしょうか?
参加させてもらった熱意や感謝は適切な作法で示すことで、より明確に先方に伝えられます。
この記事では、インターン後のお礼メールが大切な理由や具体的な書き方を、例文を交えて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
インターン後のお礼メールが大切な理由
インターンシップ参加後のお礼メールは大切です。
お礼の気持ちをメールにすることで企業への入社意欲の高さを示し、企業の採用担当者に好印象を残せる可能性が高くなります。
社会人でも打ち合わせ後や上司からフォローを受けた際に、お礼メールを用いるのが一般的です。
そのため、学生のうちにお礼メールを送る「心配り」があることで、企業にとって有用な人材であるとアピールできる可能性もあります。
一方で、基本的なビジネスマナーが不十分なお礼メールでは、逆に相手に不快感を与えてしまうことも。
せっかくの気持ちが思うように伝わらず、印象を悪くしてしまう可能性があるため、お礼メールを送るときはきちんとマナーを守ることも重要です。
1dayインターンでもお礼メールは必要?いらない?
たとえ短期間の1dayインターンであっても、お礼メールは送るようにしましょう。
学生にとってたった1日であっても、インターンシップでは会社のために使うべき時間を、学生たちのために割いているため、大切な時間を割いてくれたことに感謝を伝えることが大切です。
また、社会人における時間の重要性への理解があることや、相手の都合を尊重できる人格が伝われば、企業側に好印象を残すことにもつながります。
インターン後のお礼メールを送る時間帯や遅れたときの対応法

インターンシップに参加した後、お礼メールを送るべきタイミングやそのタイミングを逃してしまった場合の対処法をお伝えします。
最適な送信時間・タイミング
お礼メールに最適なタイミングは、インターンシップ終了当日が理想です。
ただし、インターンシップの終了時刻が就業時間後になる場合には、翌日でも良いでしょう。
時間帯は深夜(22時以降)や早朝(7時以前)、休日のメール送信は避けるのがビジネスマナーとして一般的です。相手のプライベートを侵害しないよう、営業時間内のメール送信を心がけましょう。
遅れてお礼メールを送る場合の対処法
お礼メールはインターンシップが終了した日から翌日までに、休日や深夜を避けて送るのが理想です。
しかし、当日の就業時間内に間に合わず、翌日が休日になる場合は、休日前や土日であっても送って良いでしょう。メールであれば、休日明けの月曜の朝など都合の良いときに確認できるので、送信のタイミングに寛容な方も多いです。
ただし、その際には「お休みのところ失礼いたします」や「お休み中にご連絡失礼いたします」などのクッション言葉を付け加えることをおすすめします。
また、もし忘れてしまって翌日中に送れなかった場合には、気付いたその日のうちに送るようにしましょう。
たとえ遅くなってもお礼のメールは送った方が良いため、遅れたことに対して一言謝罪する文を添えて送るようにしてください。
体調不良などやむを得ない事情があった場合には、簡潔に事情を説明すれば誤解を防げます。
お礼メールを出さないからといって選考に落とされることはない
お礼メールは出すのが望ましくはありますが、出さなかったからといって選考で落とされることはありません。あくまでも、参加させてもらったことに対する感謝の気持ちを示すのがお礼メールです。
感謝の気持ちを伝えるためのツールであることを理解しておきましょう。
インターンのお礼メールの例文
インターンのお礼のメールの例文を紹介します。
具体的なエピソードや感動したことを書き加えて自分流にアレンジすることで、企業側に効果的に印象を残すことができます。
一般的な例文
件名:
インターンシップ参加のお礼(○○大学 ◯◯◯◯(氏名))
メール本文:
株式会社◯◯
人事部
◯◯様
お世話になっております。
○月○日から本日まで、インターンシップに参加いたしました、
○○大学○○学部〇〇学科の○○です。
期間中、実に多くのことを学ばせていただき、ありがとうございました。
インターンシップを通して、貴社のことはもちろん業界全体への理解が深まり、
将来的な動きや課題も学べました。
貴社のインターンシップに参加することで得た経験を、
今後の就職活動に活かしてまいります。
お忙しいなか賜りましたご指導に、改めて心より感謝申し上げます。
末筆ながら、貴社の益々のご発展と、
皆様のご健康とご活躍をお祈り申し上げます。
今後ともよろしくお願い致します。
氏名(漢字とひらがなで記載)
○○大学○○学部○○学科◯年
E-mail:×××@××.××
1dayインターンの例文
件名:
○月○日開催の1dayインターンシップ参加のお礼(○○大学 ◯◯◯◯(氏名))
メール本文:
株式会社◯◯
人事部
◯◯様
お世話になっております。○○大学○○学部〇〇学科の○○です。
○月○日に開催された1dayインターンシップに参加させていただき、
ありがとうございました。
インターンシップを通して、貴社のことはもちろん業界全体への理解が深まり、
将来的な動きや課題も学べました。
また、○○様からいただきましたグループディスカッションのフィードバックも
非常に参考になりました。
貴社のインターンシップに参加することで得た気付きを、
今後の就職活動に活かしてまいります。
お忙しいなか賜りましたご指導に、改めて心より感謝申し上げます。
末筆ながら、貴社の益々のご発展と、
皆様のご健康とご活躍をお祈り申し上げます。
今後ともよろしくお願い致します。
氏名(漢字とひらがなで記載)
○○大学○○学部○○学科◯年
E-mail:×××@××.××
長期インターンの例文
件名:
長期インターンシップ参加のお礼(○○大学 ◯◯◯◯(氏名))
メール本文:
株式会社◯◯
人事部
◯◯様
お世話になっております。○○大学○○学部〇〇学科の○○です。
○月○日から〇月〇日に開催された長期インターンシップに参加させていただき、ありがとうございました。
今回、実際の〇〇(訪問した部・課など)の現場を体験させていただき、
〇〇(訪問した部・課など)の大変さと面白さ、
貴社のサービスの魅力を知る貴重な機会となりました。
また、期間中は多くの社員の方々と交流させていただいたことで、
温かい職場の雰囲気を肌で感じられました。
仕事内容への理解も深まり、入社したい気持ちがますます高まりました。
今後の本選考においても、
今回のインターンシップで得た経験を活かして取り組んでまいります。
お忙しいなか賜りましたご指導に、改めて心より感謝申し上げます。
末筆ながら、貴社の益々のご発展と、
皆様のご健康とご活躍をお祈り申し上げます。
今後ともよろしくお願い致します。
氏名(漢字とひらがなで記載)
○○大学○○学部○○学科◯年
E-mail:×××@××.××
送るのが遅れた場合
件名:
インターンシップ参加のお礼(○○大学 ◯◯◯◯(氏名))
メール本文:
株式会社◯◯
人事部
◯◯様
お世話になっております。○○大学○○学部〇〇学科の○○です。
○月○日に開催されたインターンシップに参加させていただき、
ありがとうございました。
先日から体調を崩しており、お礼のメールが遅くなってしまいました。
大変申し訳ございません。
このたび、貴社のインターンシップに参加させていただき、
貴社のことはもちろん業界全体の認識を広められました。
ロールプレイングでは実務を体験することで、
より貴社に対する理解が深まったと感じております。
貴重な体験ができ、サポートしていただいた社員の皆様には
心から感謝申し上げます。
末筆ながら、貴社の益々のご発展と、
皆様のご健康とご活躍をお祈り申し上げます。
今後ともよろしくお願い致します。
氏名(漢字とひらがなで記載)
○○大学○○学部○○学科◯年
E-mail:×××@××.××
インターン後のお礼メールの書き方

インターンシップ後のお礼メールの書き方を、さらに詳しく解説してきます。
お礼メールを送る相手・宛先
お礼メールは、人事担当者や新卒担当者のメールアドレスへ送るのが一般的です。
人事担当者のアドレスがわからない場合は、インターンシップの案内メールの送信元のアドレスに送ります。
グループディスカッションやワークショップなどでお世話になったメンターが名刺や連絡先をくれた場合は、そちらにも送るのも良いでしょう。
メールの件名の書き方
メールの件名は「送り主・内容・目的」がひと目でわかるものが親切です。
例えば、「〇月〇日開催のインターンシップのお礼(〇〇大学〇〇〇〇)」などが良いでしょう。
逆に「インターンのお礼」や「〇〇大学〇〇〇〇です」だけでは、すぐに内容が入ってこないため避けてください。件名は見やすさを意識するため、20~30字程度で収めるのが望ましいとされています。
宛名の書き方
正式名称で、「会社名」「部署名」「役職名」「氏名」の順にならって記載します。(株)と略したり敬称を忘れたりすることがないよう、よく確認してから送信しましょう。
個人名や部署名がわからない場合は、「採用担当者様」という記述にとどめます。
文頭の挨拶
文頭は「挨拶と誰からのメールか」を明文化することを意識します。
例えば「お世話になっております。○○大学□□部の△△です。」と始めると良いでしょう。
「いつ」「どこで」お世話になったのかを明記すると、スムーズな文頭になります。
本文の内容
本文では、「インターンへの感謝や体験して学んだこと」などを簡潔に伝えます。
自分にとって衝撃的だったことや具体的なエピソードを1つ加えるとオリジナリティが増し、熱意も伝わりやすくなります。
いろいろ盛り込みたくなりますが内容は簡潔な方が相手の印象に残るため、あえて特筆したいポイントに絞って書くように意識すると良いかもしれません。
文末の締めと署名
結びでは、「相手を思いやる言葉」を添えるのがビジネスマナーです。
「末筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。」などの一文で締めましょう。
また、ビジネス向けのメールでは、最後に署名を挿入するのが通例となっています。
「大学名」「学部」「学科」「氏名」「電話番号:△△」「E-mail:△△」などを罫線などを用いて見やすく作成した署名を登録しておくと便利です。
インターン後のお礼メールを書く際の注意点・ポイント
インターンシップ参加後のお礼メールを書く際の注意点やポイントを伝えます。
誤字脱字、正しい敬語、略語に気をつける
誤字脱字に気を付ける
インターンシップのお礼メールは、大学生からでもビジネスメールにあたるため、誤字脱字には注意しましょう。特に、企業名や採用担当者の名前は絶対に間違えないよう気をつけてください。企業名や名前では、「高・髙」「辺・邊」など細かい部分まで見逃さないようにします。
また、複数のインターンシップに参加する場合は送信先を間違えないよう、送信前に宛先や名前を必ず確認してください。
正しい敬語を使う
お礼メールでは正しい敬語を使うことも大切です。
以下の具体例をもとに、正しい敬語、書き言葉を確認しておきましょう。
【正しい敬語の具体例】
×御社(話し言葉)→〇貴社(書き言葉)
×おっしゃられる→〇おっしゃる
×お話になられる→〇お話しになる
×役職+様(部長様など)→〇部長
正しい敬語になっているか不安なときには、WordやGoogleドキュメントの校閲機能、AIチャット(チャットGPT)などで精査することをおすすめします。
略語に気を付ける
お礼メールでは略語の使用にも気をつけましょう。特に、以下のような略語には注意してください。
【具体例】
×就活→〇就職活動
×インターン→〇インターンシップ
×ES→〇エントリーシート
×GD→〇グループディスカッション
普段から正しい言葉遣いを意識することで適切に使えるようになるため、できるだけ気にかけて生活すると良いでしょう。
お礼メールに対する返信があった場合
ビジネスメールの原則は「1往復半」(①自分→相手、②相手→自分、③自分→相手)なので、返事をもらったら必ず返信しましょう。
ただし、先方から「返信不要」と記載がある場合は返事をしなくても大丈夫です。
返信する場合には、件名は変更せず「Re:」のままで、できるだけ早く(24時間以内に)返事を送るように心がけてください。
以下に、相手から返信があった場合の返信文例を紹介します。
件名Re:Re: インターンシップのお礼(○○大学◯◯◯◯(氏名))
株式会社◯◯ 人事部
◯◯様
お世話になっております。○○大学の〇〇です。
先日は、私のインターンシップ終了後のお礼メールに対し、
温かいご返信をいただきまして心より感謝申し上げます。
いただいたアドバイスや温かいお言葉を、
今後の学生生活ならびに就職活動に活かしてまいります。
お忙しいなか、ご指導いただきましたこと、改めて感謝申し上げます。
今後もご相談させていただく機会があるかと存じますが、
その際はご指導のほどよろしくお願い致します。
氏名(漢字とひらがなで記載)
○○大学○○学部○○学科◯年
E-mail:×××@××.××
送信専用メールにはお礼メールを送る必要はない
企業のメールアドレスが送信専用アドレスの場合は、お礼メールを送る必要はありません。
会社説明会などで会ったときに、口頭で感謝を伝えるようにしましょう。
お礼メールとお礼状の違い
お礼メールとお礼状の大きな違いは電子か手書きかであり、必要になる作法も異なります。
インターンシップの場合はどちらでも問題ありませんが、特に志望度の高い企業はお礼状が望ましいとされています。お礼状は手紙ならではのルールがあるため、作成時はしっかり下調べしてから書き始めましょう。
【記事まとめ】インターンお礼メールを書いて好印象を残そう
インターンシップ参加後のお礼メールは必須ではありませんが、送るべきかどうか迷うのであれば送るのがおすすめです。
お礼メールを送ることで入社意欲の高さを示すことができ、志望企業の人事担当に好印象を残せる可能性があります。
メールを作成する際には、ビジネスマナーやルール、正しい敬語を用いて感謝の気持ちを伝えましょう。
今回の情報を参考にして、より有意義なインターンシップ・就活に活かしてください。