役立つ情報を確実に手に入れたい!OB・OG訪問のポイントQ&A

就職活動をしていく上で、有益な情報を教えてくれるOB・OG訪問。しっかりと今後の活動に役立つ情報をゲットしたいものですが、社会人の先輩方に失礼があってはいけません。そこでOB・OG訪問を受けた経験のある方々にお話をうかがい、訪問時の基本的なマナーと、心がけておきたいことをまとめました!


Q.1当日の準備と服装はどうすればいい?

A.質問したいことをあらかじめリスト化しておこう

初対面の社会人に会ってお話を聞くので、緊張して何を話せばいいのかわからなくなってしまう…なんてことも、最初はあるかもしれません。そうなった場合、忙しい中、せっかく時間を作ってくれた先輩に対しても失礼になってしまいます。訪問の前にはしっかりと先輩の会社について調べ、質問したいことをリストにしてまとめておきましょう。事前に質問リストを相手に送っておくと◎。先輩方も事前に考えることができ、より明確で詳しい回答が期待できるはずです。

服装に関しては特に決まりはありませんが、TPOはわきまえましょう。先輩の会社で会う約束をしている場合は、スーツが基本。カフェや飲食店の場合は普段着でも構いませんが、Tシャツ+デニムなど、ラフすぎるスタイルは失礼にあたります。襟のあるシャツにジャケット+チノパンなど、清潔感のある服装を心がけましょう。どうすればいいかわからないときは、素直に服装についての質問をしてみるのもアリです。

Q.2どんな質問をすればいいの?

A.「明日から自分がこの会社で働くとしたら?」とイメージして、より具体的な質問をしてみよう

OB・OG訪問の目的は、志望の業界や企業で働いている先輩方に会い、実際の仕事の内容、現場の空気感などを理解するために行うものです。先輩たちから得た、より“生”に近い情報は、説得力のある志望動機を作成するうえで大変参考になり、人事の胸に響く適切な自己PRを考えるにあたっても、とても参考になるはずです。したがって、
「仕事にやりがいを感じる瞬間は?」
「一日の仕事のスケジュールは?」
「社員にはどんな資質を持った方が多いですか?」

など、実際に働いている先輩にしかわからないような質問をぶつけてみましょう。「もし自分が、明日からこの会社で働くとしたら?」と想定すれば、具体的で実態に迫った疑問点が生まれてくるはずです。

会社案内や採用案内を読めばすぐにわかるようなことを先輩たちに聞くのは、時間がもったいないので×。また、「○○さんにとって、自社製品はどんな存在?」のような、質問の意図がわからない抽象的な質問もNGです。意味のある質問をして、お互いに有意義な時間を過ごせるようにしましょう。

Q.3マナーや言葉遣いで、NGなことはありますか?

A.遅刻・ドタキャン、タメ口は絶対ダメ!

「当たり前でしょ…」と思われるかもしれませんが、先輩たちにお話を聞くと、遅刻・ドタキャンをする学生は意外といるのだとか。忙しい社会人にはわざわざ時間を割いてもらうわけなので、両方とも厳禁ですが、やむをえない場合は事前に連絡を入れるようにしてください。当日のマナーとしては、約束の10分前には到着しておくのが◎。カフェや飲食店でお話を聞くときは、学生が先に到着し、席を確保しておくのが常識的です。

また、“タメ口”の学生もときどきいるそう。年齢が近い場合、つい友だち感覚になってしまう学生がいるかもしれませんが、“目上の社会人に、話を聞かせていただく”という姿勢を忘れてはいけません。最近は「LINE」などのコミュニケーションアプリで連絡を取り合うケースが多いようですが、フランクすぎるスタンプを使用するのも止めたほうがよいでしょう。

OBアドバイス OB・OG訪問で“社会人慣れ”してほしい

僕は、“社会人慣れ”するために多くのOB・OGを訪ねることも大切だと考えています。というのも、学生の皆さんは、自分のテリトリー以外の社会人と接する機会がとても少ないからです。先輩社会人に会った経験がないと、“VS見知らぬ社会人”の第1打席がいきなり本番の採用面接になってしまうんですよね。ある意味得体の知れない人と上手にコミュニケーションを取らなければいけないので、面接はテンパって当たり前です。だけど、たとえば事前に30人にOB・OG訪問をしていれば、31打席目が面接になるわけです。そうなればかなりの場数を踏んでいることにもなり、社会人への耐性もついて、メンタルも強くなりますよね。万が一面接で予想外のことを聞かれても、対応できるスキルも身についているはずです。
また、先輩社会人に自己分析や自己PRを読んでもらうのもひとつの策。これがなぜ有効かというと、学生と社会人では、着目するポイントが異なるからです。学生視点では重要視していなかったエピソードが、社会人から視たら“これこそもっと掘り下げて知りたい!”と思うエピソードであることが多々あります。OB・OGの視点がより採用担当者に近いわけですから、きっと参考になりますよ。

OBプロフィール 水野 圭輔 さん

OBアドバイス まわりに話を聞ける先輩がいなければ…自分でハントするのもアリ!

私の経験では、学生さんはちょっと遠慮がちに質問をしてくる傾向があるように思います。初対面ですし、遠慮する気持ちはわかるのですが、せっかく先輩に会って話を聞くのであれば、気になることはどんどん聞いたほうがいいです! たとえば採用に直結するようなヒントを得たいのであれば、「面接はどんな感じでしたか?」などとザックリ聞くのではなく、志望動機や最終面接のエピソードを聞いてみるといいと思います。内定を得たOB・OGがどんな気持ちで採用試験に臨んだのかが、よくわかりますよ。先輩が不採用になった企業について掘り下げるのもNGではありません。落ちた理由などは自分なりに分析しているものですから、失敗談から得られる情報もあるはずです。
これはそもそもの話ですが、「まわりにOB・OG訪問のツテがない」という場合は、大学の就職課に頼るだけではなく、気になっている企業のイベントなどに行き、話を聞ける先輩社員を自分でハントしてみるのもアリです。そういうところで生まれた“縁”はインパクトがありますし、社員も嫌な気はしないはず。良好な関係を続けていければ、他の学生とはひと味違ったエピソードとして、面接時に語れる話のタネになるかもしれません。

OBプロフィール 下本 菜実 さん

いかがでしたか? 最初はいろいろ不安になりがちなOB・OG訪問ですが、企業研究・自己分析を進めていくうえでも、とても参考になるはずです。ぜひ、トライしてみてください!

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