スーツは何着必要?就活生や新社会人の目安と何年着られるか解説

スーツは何着必要?
就活生や新社会人の目安と何年着られるか解説

就活生ならインターンや会社説明会、面接などのシーンで、そして新社会人ならば入社式や勤務のためにスーツが必要になります。しかしこれまでスーツを着る機会があまりなかった方の場合、いざとなると「何着用意すればいいのだろう?」と、不安に思うのではないでしょうか。

スーツが汚れていたり傷んだりしていると相手からの印象がダウンしてしまう恐れがあるため、複数着用意しておくことが望ましいといえるでしょう。

本記事では、就活生や新社会人、営業職といったパターン別に、必要なスーツの着数を解説。その他にも、スーツの寿命や日々のケア方法、ワイシャツやネクタイの必要数についても紹介します。

そもそも毎日同じスーツを着続けてはいけないの?

同じスーツを毎日着続けると、摩擦や汗などの蓄積によって、劣化が早まってしまいます。傷んだスーツは、相手へ与える印象が良くないこともあるため気を付けたいところ。
スーツを毎日着用する機会のある方は複数着用意しておき、ローテーションすることをおすすめします。

また複数着あれば、汚れてしまったり破れてしまったりして着られなくなった場合や、相手によって異なるスーツで印象を変えたいといったケースにも対応できます。

スーツは何着必要?基本の着数とは

職種や着用頻度などによって必要な着数は異なりますが、毎日スーツを着用する場合は、オールシーズン着られるスーツを3着ほど用意しておくといいでしょう。3着あれば、毎日ローテーションで着た場合でも、2日ほどスーツを休ませることが可能です。

また1着をクリーニングに出している間に、もう1着が雨にぬれて乾かない、しわができてアイロンをする暇がない場合などを想定すると、予備分も含めた上でやはり3着あると安心です。ただし、営業など社外の人と会う仕事であれば、もう少し多めに持っておくといいでしょう。

就活生の場合は1~2着が目安

就活生であれば、スーツは1着、可能であれば2着あるといいでしょう。
インターン・就活イベント・会社説明会・面接など、就活生がスーツを着る機会は多いです。会場によっては遠方であるケースも多く、複数の会社の面接をはしごする場合はたくさん動き回るため、スーツの傷みも早くなります。

企業からすると、身だしなみも重要なチェックポイントの一つ。スーツが傷んだ状態だと、面接でどんなに自己アピールが上手にできても、印象を損ねる恐れがあります。ですから、なるべくきれいな状態を保てるよう、後ほど説明する日頃のブラッシングなど、ケアはしっかり行いたいものです。
その上で、スーツを休ませるためには、できれば複数着をローテーションするのがベターといえます。

また、ただでさえ就職活動は不安なことが多いもの。家を出ようとしたらボタンが取れてしまった、雨にぬれてしまって明朝の面接までに乾かなさそうなどの急なトラブルにも対応できるよう、2着あると安心です。
なおスーツには春夏用・秋冬用のものもありますが、まずは汎用性のある、オールシーズン使えるものを選ぶといいでしょう。

色についてはスタンダードな黒いスーツがおすすめ。相手に与えたい印象や志望企業の雰囲気に合わせてスーツを変えたい場合は、黒に加えて無地で濃い色のものを用意するといいでしょう。例えばネイビー系なら誠実さや知性、グレー系なら上品さや柔軟性を感じさせるといわれています。

またパンツタイプ・スカートタイプを持っておくと「今日はたくさん歩くのでパンツで」「柔らかい印象にしたいのでスカートで」など、シーンに合わせて自分の好きなように使い分けることができます。

社会人の場合は状況によって異なる

社会人の場合は状況によって異なる

社会人の場合のスーツの必要着数は、職種や会社のルールなどによって異なります。状況に合わせてそろえていくといいでしょう。

新社会人は3着が目安

新社会人の場合、スーツは予備も含めて3着あると、着用後に1~2日休ませられるので長持ちします。色は無地の紺・ダークグレー・ライトグレーなど、落ち着いた印象のものをチョイスするといいでしょう。
「どんなスーツを買えばいいか分からない」という場合であれば、自分をより好印象に見せてくれるスーツにはどんなものがあるのか、スーツ店の店員に相談しながら選びましょう。

また、スーツのデザインやカラーは、職種や会社のルールに合わせることも重要なポイントの一つ。職場の雰囲気がまだよく分からない場合は、最低限のスーツを用意した上で少しずつ買い足していくといいでしょう。

営業の場合は4~5着が目安

営業やコンサルタントなど、社外の人と会う機会が多い場合は、4~5着ほどスーツを用意しておくといいでしょう。そうすると、毎日外回りでよく動き回っても、スーツの消耗を抑えて長持ちさせることができます。

また顧客と会う時には、清潔感が重要なポイント。スーツが汚れていたり、いつも同じものを着用していたりすると、相手からの印象が悪くなる恐れがあります。
適度にクリーニングに出すなどしながら、好印象を抱いてもらえるように心掛けましょう。

内勤などスーツが必須でない場合は2着が目安

昨今ではビジネスカジュアルを取り入れる会社も増えており、特に社外の人と会う機会の少ない内勤であれば、オフィスでのスーツ着用が不要というケースも少なくありません。

ただそういった場合でも、会社の式典や社外での研修、取引先との打ち合わせに同席するなど、スーツが望ましいシーンもゼロではないでしょう。そのため、メインで着用するスーツと、それが汚れた時用のサブとしてもう1着の、計2着用意しておくと安心でしょう。

働き方・ニーズに合わせて選べる!

春夏用・秋冬用など季節別に使い分けるのもおすすめ

スーツはオールシーズン用の他にも、季節に合わせて春夏用・秋冬用があります。春夏用のスーツは通気性の良い素材や仕立てで作られているので、暑い時期も涼しく過ごせます。

一方で秋冬用のスーツには保温性の高い生地が用いられており、比較的寒さを感じにくいのが特徴です。季節に合ったスーツを用意しておけば、体温調節がしやすく年中快適に過ごせます。

またシーズンごとにスーツを使い分ければ、季節に合った印象を相手に与えることも可能です。特に色も重要で、春夏用であれば爽やかな印象のライトグレーや明るめのネイビー、秋冬用なら落ち着いたダークグレーや濃紺などのカラーがおすすめです。

ビジネスシーン用以外に冠婚葬祭向けのフォーマルスーツがあると安心

年齢を重ねるにつれて、結婚式などに呼ばれる機会が増えるケースも多いでしょう。そのため社会人になったら、ビジネス用のスーツ以外にも、冠婚葬祭やパーティー用に着られる、フォーマルスーツを用意しておくと安心です。

中でも、美しい漆黒の上質な生地で作られたブラックフォーマルスーツは、汎用性が高くおすすめです。リクルートスーツやビジネススーツにも黒いものはありますが、ブラックフォーマルスーツとは色の深みや素材に違いがあります。

なおブラックフォーマルスーツの黒は濃ければ濃いほど格調高く、礼服や喪服として認められると考えられています。いざという時のために、1着は用意しておくといいでしょう。

特別な日に備えて

ワイシャツやネクタイはいくつ持っていればいい?

スーツを着るなら、ワイシャツやネクタイも重要なアイテムの一つ。それぞれいくつあればいいのか、就活生・社会人別に解説します。

ワイシャツの目安

ワイシャツは直接地肌に触れる面積が広く、汚れや傷みが生じやすいので、多めに持っておくことをおすすめします。
就活生であれば3枚ほど所持しておくと、面接など勝負の日が続いても安心でしょう。

社会人の場合、忙しくて毎日洗濯することが難しい場合もあります。そのため、平日に毎日着用するとして、土日を除く一週間分(月・火・水・木・金)の5枚用意しておくといいでしょう。そうすれば、週末にまとめて洗濯やアイロンをすることができます。

ノンアイロンやセットでお得な商品も

ネクタイの目安

ネクタイは、ワイシャツのように直接肌に触れることは基本的にありません。ただし、シルクなどの、しわができやすく繊細な素材を用いて作られている場合も多く、結びじわを直すためには連日の使用を避けて休ませる時間が必要です。

就活生の場合は2~3本用意しておくと、連日の面接や、汚れた場合も安心です。複数本あれば、志望度の高い会社の面接の時に、お守り代わりにその会社のイメージカラーのネクタイを選ぶということも可能です。

社会人の方であれば、5~7本程度用意しておくといいでしょう。同じスーツでも、ネクタイを変えるだけで周囲への印象や、自分の気分も変えることができますよ。

洗濯可の商品やぺーシックカラーセットも

スーツは何年着ることができる?

スーツの寿命は着用頻度やお手入れの仕方、春夏用か秋冬用かなどによって異なるので、あくまでも目安ではありますが、ローテーションをしても一般的に3年程度といわれています。

またまだ傷みや汚れが少ないようであっても、自身の体形の変化によって合わなくなるケースもあります。着用した時にシルエットが大きく崩れるようであれば、買い替えを検討しましょう。

さらに、スーツにはその時代のトレンドによって、形やデザインに細かな違いがあります。購入してからある程度経過したスーツの場合、流行から外れてしまうことも少なくありません。スーツのデザインが何となく「合わない」と感じたら、新しいスーツを買うサインです。

スーツを長持ちさせるためのポイント

スーツを長持ちさせるためのポイント

スーツの寿命を延ばすには、適切な方法で正しいケアや保管を行う必要があります。長持ちのポイントを詳しく紹介します。

帰ってきたらブラッシングをする

1日着用したスーツには、目には見えなくてもほこりや汚れがたくさん付着しており、そのまま放置しておくと生地が傷む恐れがあります。スーツの状態を良好に保つ、また本来の風合いを発揮させるために、帰宅したら必ずスーツにブラッシングを行いましょう。

ブラシは基本的に、下から上に向けて動かしてほこりを浮かせ、次に上から下に向けて払います。

洋服用のブラシは、毛が長くて弾力性の高い天然毛のものが適しています。カシミヤやデリケートな素材のスーツであれば柔らかい馬毛ブラシ、化学繊維との混紡素材や目の粗いスーツには固めの豚毛ブラシというように、生地によってブラシを使い分けることをおすすめします。

スーツ用ハンガーに掛けて保管

スーツは必ずハンガーに掛けて保管してください。細いハンガーの場合、特に肩部分のシルエットが崩れる恐れがあるので、スーツ・ジャケット用のハンガーを使うようおすすめします。

また直射日光が当たる場所、湿度の高いところは避け、通気性の良い場所に保管することによって、生地に含まれた湿気が取り除かれ、カビや変色を防ぎます。

複数着をローテーションすることで休ませる

スーツは毎日同じものを繰り返し着用すると、しわや汗の汚れが定着してしまい傷みやすいので注意が必要です。

スーツは一度着用したら、最低でも2日は休ませるといいでしょう。毎日スーツを着る機会がある方は、複数着を用意しておきローテーションすることで、回復を待つとともに消耗を分散させられるため、1着1着を長持ちさせられるでしょう。

クリーニングに出しすぎない

スーツの汚れをリセットするためには、定期的なクリーニングが欠かせません。しかしクリーニングに出し過ぎてしまうと、劣化を早めてしまう恐れもあるので注意が必要です。
スーツの汚れ具合や着用頻度、スーツの素材などによっても異なりますが、スーツをクリーニングに出す適切な頻度は、1シーズンにつき1~2回が目安です。

なお食べ物をべったりとこぼしたなどの場合であれば、汚れを放置したままだとしみが残る恐れがあるので、直ちにクリーニングに出すことをおすすめします。

【記事まとめ】スーツは複数着をローテーションするのがおすすめ

同じスーツを毎日着続けることはスーツの寿命を縮めるため、基本的には複数着のスーツをローテーションするのがおすすめです。なお、ブラッシングや適切な場所での保管など、日頃のケアでスーツを長持ちさせることは可能ではあるものの、それでも3年程度たったら買い替えの検討も必要です。

必要な数やどんなスーツを持っているといいかは、その人の働き方や相手に与えたい印象、季節などによって変わってきます。 AOKI の店舗では、スーツにまつわる疑問や悩みの1つ1つに、スタッフが丁寧に寄り添います。きっとあなたにぴったりのものが見つかるでしょう。

清潔感のあふれる、自分の魅力を引き出してくれるようなスーツを着用して、志望企業や商談相手への印象アップを目指しましょう。