オフィスカジュアルとは?基本ルールと男女別定番アイテムを徹底解説
カジュアル
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「オフィスカジュアルで」と言われても、具体的に何を着ればよいのか分からず困っていませんか。
「スーツほどフォーマルではないけれど、私服ほどカジュアルでもない」という曖昧なラインが多くの社会人を悩ませています。
そこで本記事では、オフィスカジュアルで押さえるべき男女共通の基本ルールや、メンズ・レディース別の定番アイテムなどを分かりやすく解説します。
オフィスカジュアルにおすすめのバッグも解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
オフィスカジュアルの定義とは?
まずは、オフィスカジュアルの基本的な考え方について解説していきましょう。
オフィスカジュアルには、「社内で働くうえで節度を持ったカジュアルな服装」という以外、明確な統一された定義がありません。
似たような言葉として「ビジネスカジュアル」がありますが、こちらは主に仕事上の信頼感やきちんと感を意識したカジュアルな装いを指します。
オフィスカジュアルはその中でも、より社内での快適さや柔軟さを重視した服装と考えるとわかりやすいでしょう。
そのため、基本的なルールと避けるべきアイテムを理解することで対応していく必要があります。
オフィスカジュアルの3つのルール
オフィスカジュアルと呼ばれる服装には、以下のような基本となる3つのルールが存在します。
清潔感・きちんと感を意識する
オフィスカジュアルで重要なのは、清潔感ときちんと感です。
単に高価な服を身に付けるよりも、常に清潔な状態を保てるよう意識しましょう。
相手に不快感を与えない、TPOをわきまえた身だしなみを常に心がけましょう。
ベーシックカラーから選ぶ
オフィスカジュアルでは、ベーシックカラーを中心にアイテムを選びましょう。
ネイビー、グレー、ブラック、ベージュなどの落ち着いた色は、どのような組み合わせでも上品にまとまり、ビジネスシーンにふさわしい落ち着いた印象を与えます。
清涼感が欲しい夏場なら、ブルーを中心とした淡い色もおすすめです。
自社の服装規定や周囲の雰囲気に合わせる
オフィスカジュアルの基準は、業種や企業文化によって異なります。
自社の就業規則に記載されている服装規定を確認し、ルールの範囲内で服装を選ぶ必要があります。
規定が曖昧な場合は、同じ部署の先輩や上司の服装を参考にし、その場の雰囲気に馴染むスタイルを意識すると良いでしょう。
オフィスカジュアルで避けたい4つのアイテム
オフィスカジュアルにおいて、一般的には避けたほうがよいとされるアイテムを紹介します。
カジュアルすぎるアイテム
ロゴやイラストが入ったTシャツはもちろん、無地であってもスウェットやパーカーといった服装は部屋着のイメージが強く、ビジネスの場にはふさわしくありません。
清潔感やきちんと感のないカジュアルすぎるアイテムは、使用しないよう注意しましょう。
露出の多いアイテム
ビジネスシーンでは、過度な肌の露出は品位を損なうと見なされるため、避ける必要があります。
胸元が大きく開いたトップスや肩が完全に出るタンクトップ、丈の短いミニスカートやショートパンツは、ビジネスの場には不向きです。
夏場であっても、上品さと節度を意識した服装が社会人としてのマナーといえるでしょう。
派手な色のアイテム
鮮やかすぎるビビッドカラーや蛍光色、アニマル柄などの大きな柄物は、オフィスで悪目立ちしてしまう恐れがあります。
自己主張が強すぎると、周囲との調和を乱し、仕事の場にふさわしくない印象を与えてしまいます。
色はベーシックカラーを基本とし、差し色を取り入れる場合でも、淡い色合いのパステルカラーにとどめるのが無難です。
汚れやシワが目立つアイテム
どのようなデザインであっても、汚れやシミ、深いシワが付いていると、だらしなく清潔感に欠ける印象を与えてしまいます。
これはオフィスカジュアルの基本である「清潔感」に反する点です。
着用前にはアイロンをかける、ほつれがないか確認するなど、日頃から衣服のメンテナンスを怠らないよう心掛ける必要があります。
オフィスカジュアルの定番アイテム【メンズ編】

ここからは、男性におすすめのオフィスカジュアル定番アイテムを紹介します。
基本のアイテムを理解しておくことで、毎日のコーディネートがぐっと簡単になり、オフィスでも好印象を与えやすくなります。
合わせやすいテーラードジャケット
テーラードジャケットは、メンズのオフィスカジュアルにおける中心的なアイテムです。
羽織るだけで、全体のコーディネートが引き締まり、ビジネスにふさわしい「きちんと感」と信頼感を演出できます。
色はネイビーやチャコールグレーといった定番色を選ぶと、インナーやパンツを選ばず、幅広い着こなしに対応できるため、非常に重宝します。
カジュアル感アップのボタンダウンシャツ
襟先にボタンが付いているボタンダウンシャツは、ノーネクタイでも襟の形が崩れにくく、すっきりとした首元を維持できるのが特徴です。
一般的なビジネスシャツよりも少しだけカジュアルな雰囲気を持つため、オフィスカジュアルのスタイルに最適といえます。
清潔感のある白や爽やかなサックスブルーは着回しやすく、何枚か揃えておくとコーディネートの幅が広がるのでおすすめです。
クールビズに最適なポロシャツ
夏のクールビズ期間には、襟付きでTシャツよりもフォーマルな印象を与えるポロシャツが活躍します。
吸湿性や通気性に優れた素材を選べば、暑い日でも快適に過ごせます。
カジュアルな印象を与えつつビジネスシーンにも調和できるよう、色は黒やネイビー、白などの無地で落ち着いたものを選びましょう。
だらしなく見えないよう、体にフィットするジャストサイズを選ぶことがポイントです。
テーパードパンツですっきりシルエット
パンツには、裾に向かってシルエットが細くなるテーパードパンツを選ぶと、洗練されたスマートな印象を与えられます。
脚のラインをきれいに見せる効果があり、ジャケットとの相性も抜群です。
特に、中央に折り目の入ったセンタープレス仕様のものは、よりきちんと感が増し、上品な着こなしを実現できます。
軽やかな印象を与えるローファー
オフィスカジュアルの足元は革靴が基本ですが、紐のないローファーを選ぶと、堅苦しすぎない軽快な印象をプラスできます。
着脱が容易でありながら、革靴ならではの上品さも兼ね備えている点が魅力です。
スエードなどの起毛素材よりも、光沢のある表革(スムースレザー)のほうが、よりビジネスシーンに適しています。
オフィスカジュアルの定番アイテム【レディース編】

ここからは、女性におすすめのオフィスカジュアル定番アイテムを紹介します。
基本のアイテムを押さえることで、毎日のコーディネートに迷わず、季節やシーンに合わせたアレンジも楽しめます。
きちんと感アップのテーラードジャケット
女性のオフィスカジュアルにおいても、テーラードジャケットはコーディネートの核となる重要なアイテムです。
きちんと感を演出し、ビジネスパーソンとしての信頼性を高めてくれます。
1枚持っておくと重宝するので、まずはネイビーやベージュ、ライトグレーといった定番カラーから選んでみましょう。
トップスの基本はシンプルなブラウス
トップスの基本としては、装飾が控えめでシンプルなブラウスやカットソー、ニットがおすすめです。
下着が透けないように、生地の厚みや色には注意を払い、清潔感を第一に考えましょう。
顔周りを明るく見せる白に、清潔感のあるラベンダーやライトブルー、柔らかな印象を与えるパステルカラーなども向いています。
コーディネートで悩むならフレアシルエットのワンピース
毎日のコーディネートに迷ったときには、1枚でスタイリングが完成するワンピースを活用しましょう。
ウエストから裾にかけて緩やかに広がるフレアシルエットのものは、体型をカバーしつつ、エレガントな印象を与えてくれるのでおすすめです。
ラインが出ないタイトスカート
タイトスカートも、知的で洗練された雰囲気を演出できるオフィススタイルの定番アイテムです。
体のラインを拾いすぎるタイトなデザインは避け、適度なゆとりのあるサイズ感を選びましょう。
座った時や立った時に短くなりすぎないよう、膝が完全に隠れるミディアム丈が上品で安心です。
ビジネスに最適なクリースライン入りテーパードパンツ
オフィスカジュアルのパンツスタイルでは、脚の中央に折り目の入った「クリースライン(センタープレス)」入りのテーパードパンツがあすすめです。
ビジネスシーンで使いやすい上に、中央の折り目が縦のラインを強調し、脚をまっすぐ長く見せてくれる効果もあります。
足首が少し見えるアンクル丈を選ぶと、コーディネートに抜け感が生まれるのでおすすめです。
シューズはパンプス・ローファーが基本
女性向けオフィスカジュアルの足元は、パンプスかローファーが基本です。
パンプスの場合は、ヒールの高さは3cmから7cm程度のものを選ぶと、スタイルが向上して見えます。
歩きやすさを優先したい場合はローファーがおすすめで、その中でも甲に金具飾りの付いたビットローファーは、上品な印象を演出できるのでオフィスカジュアル向きです。
一年を通して使えるカーディガン
カーディガンは、オフィスの空調対策として欠かせないだけでなく、コーディネートの幅を広げてくれる万能アイテムです。
シンプルなクルーネックやVネックのデザインで、ベーシックカラーのものを1枚持っておくと、どんな服装にも合わせやすく重宝します。
ブラウスの上に羽織ったり肩に掛けたりと、1年を通してさまざまな着こなしを楽しむことが可能です。
選択肢の多いレディースアイテムの選び方
ここでは、選択肢が豊富で迷いがちなレディースアイテムの選び方について、より詳しく掘り下げていきます。
ジャケットは着回しやすい定番カラーを
ワードローブの最初に加えたいジャケットは、黒、ネイビー、グレー、といった着回し力の高い定番カラーをおすすめします。
さまざまな色のインナーやボトムスとも相性が良く、ほとんどの職種で通用するカラーです。
まずは基本の1着を用意し、2着目以降でライトグレーやアイボリーなど、職場の雰囲気に合わせた明るめのカラーに挑戦してみましょう
トップスパステルカラーも選択肢に
インナーとして着用するトップスは、清潔感のある白を基本としながら、顔色を明るく見せるパステルカラーを取り入れてみましょう。
淡いピンクやサックスブルー、ミントグリーンなどは、派手になりすぎずに華やかさをプラスし、柔和な印象を与えます。
ただし、あくまでオフィス用ですので、彩度が高すぎる色や大きな柄は避けるようにしましょう。
スカートはシルエットと丈感で選ぶ
スカートを選ぶ際には、シルエットと丈感が重要です。
裾に向かって広がるAラインやフレアスカートは、上品でフェミニンな印象を与えます。
知的でシャープな雰囲気を演出したい場合は、タイトスカートの着用がおすすめです。
どちらのシルエットを選ぶ場合でもオフィスでの着用を考慮し、丈は膝が隠れる「ミディアム丈」を選ぶことで、オフィスにふさわしい品位を保てます。
ワンピースは丈感と露出に注意
1枚でコーディネートが完成するワンピースは便利な反面、選び方に注意が必要です。
ビジネスの場にふさわしい品格を保つため、スカートと同様に膝がしっかりと隠れる丈のものを選びましょう。
胸元や背中が大きく開いた露出の多いデザインも、オフィスカジュアルには不向きです。
ノースリーブの場合は、基本的なマナーとして必ずジャケットやカーディガンを羽織りましょう。
パンツはデザイン・丈感に注目
パンツスタイルをより洗練された印象に見せるためには、デザインに合わせた丈感に注目してみましょう。
裾に向かって細くなるテーパードパンツは、足首が見えるアンクル丈にすると、軽やかな抜け感を演出できます。
ワイドパンツの場合は、ヒールが少し隠れる長さに調整すると、バランスよく仕上がるためおすすめです。
オフィスカジュアルにおすすめのバッグ
オフィスカジュアルが求められるシーンでは、服装だけでなくバッグ選びに悩む方も少なくありません。
ここでは、ビジネスシーンに適したバッグの種類と、それぞれの特徴について解説します。
合わせやすさ重視ならトートバッグ
A4サイズの書類やノートPCが余裕をもって収納できるトートバッグは、オフィスカジュアルにおいてもスタンダードな選択肢です。
上質なレザー素材を使ったシンプルなデザインであれば、どんな服装とも相性が良く、幅広いシーンで活躍します。
自立型のバッグを選べば、外出先や会議の際にもスマートに振る舞えるでしょう。
機能性を優先するならリュック
ノートパソコンや資料など、たくさんの荷物を持ち運ぶ機会が多い方には、両手が自由に使えるビジネスリュックがおすすめです。
ただし、アウトドアブランドのようなカジュアルなデザインは避け、レザーや光沢のある素材が使われている、シンプルなデザインから選びましょう。
きれいめに仕上げたいならブリーフケース
よりフォーマルできちんとした印象を重視するなら、ブリーフケースもひとつの選択肢です。
本来、書類を運ぶために作られた鞄であるため、ビジネスシーンとの親和性が非常に高いのが特長です。
堅い印象になりすぎないようにしたい場合は、素材やカラー選びを工夫してみましょう。
ビジネス以外に活用したいなら2weyバッグ
通勤用バッグにも、プライベートバッグにも対応できる2wayバッグは、汎用性の高さが最大の魅力です。
オフィスカジュアル向きのシンプルで上品なデザインなら、退勤後や休日のプライベートなシーンにも違和感なく使用できます。
オンオフ問わず、1つのバッグを長く活用したい方におすすめの選択肢です。
バッグのカラーはジャケットに合わせる
バッグの色選びに迷った際は、オフィスカジュアルとして着用するジャケットの色を参考に考えてみましょう。
例えばネイビーのジャケットなら、明るく爽やかな印象を与えてくれるブラウンのバッグがおすすめです。
ブラックの場合は、ブラックのバッグを合わせることで、コーディネート全体に統一感が生まれ、誠実な印象を与えます。
コーディネートに合わせて複数のバッグを使い分けられると、オフィスカジュアルの幅がさらに広がります。
まとめ
オフィスカジュアルの服装選びは決して難しいものではなく、いくつかの基本ルールを理解しておけば問題なく対応できます。
特に意識したいのは
・「清潔感」
・「ベーシックカラー」
・「自社の雰囲気」
の3つのポイントです。これらを基準に、TPOに合わないアイテムを避ければ、好印象を与えるスタイルに仕上がります。
男女別の定番アイテムを軸にコーディネートを組み立てれば、日々の服装選びに悩むことなく、信頼感のある着こなしが実践できるでしょう。
本記事を参考に、オフィスカジュアルの自分らしいスタイルを見つけてみてください。


