【画像つきで解説】シワになりにくいスーツのたたみ方と回復方法

【画像つきで解説】シワになりにくいスーツのたたみ方と回復方法

ビジネスシーンでは、出張の際などにスーツをたたんで持ち運ぶことがあります。
就活においても遠方の企業を訪問する場合や移動時などに、スーツを持ち運ぶことがあるでしょう。
今回は、正しいスーツのたたみ方やシワになりにくくするための方法を紹介します。
遠方への就活を考えている方やスーツの正しいたたみ方を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

シワになりにくいスーツのたたみ方を画像つきで解説

ここでは、シワになりにくいパンツとジャケットのたたみ方について、画像つきで解説します。

パンツのたたみ方

パンツがシワになりにくくするためのポイントは、裾のたるみを伸ばし、丁寧に両端をそろえることです。

1. パンツのボタン・ファスナーを開ける。このとき、ポケットにものが入っていないかもチェックしましょう。

パンツイメージ

2. ベッドの上など平らな場所にパンツを広げ、シワを伸ばしながらセンタークリースを合わせるようにたたむ。
※パンツの中央に縦に入っている折り目のこと。センタープレスともいう。

パンツイメージ

3. 三等分となる位置で裾からウエスト側に向かって折り、もう一度ウエスト側にたたむ。

パンツイメージ

ボタン・ファスナーを開けてウエスト部分を整えて、センタークリースをしっかりそろえてたたむことで、パンツがシワになりにくくなります。

ジャケットのたたみ方

ジャケットは折り返す回数を最小限に抑えることで、シワがつきにくい状態でたたむことができます。

1. 前ボタンを全て留め、フラップ(蓋部分)をポケットから出しておく。

ジャケットイメージ

2. ジャケットを下向き(ボタン側を下、背中側を上)にしてベッドの上などに平置きする。

ジャケットイメージ

3. 片方の袖を内側に折る。このとき、腕部分にシワがつかないよう、中央線に沿うようにまっすぐ整える。

ジャケットイメージ

4. 3と同様に反対側の袖も折りたたむ。左右対称の長方形になるように意識するのがポイント。

ジャケットイメージ

5. 肩のあたりに、三つ折りにしてたたんだパンツを乗せる。

ジャケット・パンツイメージ

6. 裾側を持ち上げ、パンツを包むように二つ折りにする。

ジャケット・パンツイメージ

7. ジャケットを表側にし、襟や肩部分の形を整えて完成。
襟部分はそのままなので型崩れしにくく、パンツも一緒にたためるので、持ち運びにも便利な方法です。

スーツをバッグやスーツケースにしまうときのポイント

スーツをバッグやスーツケースなどにしまうときは、いくつかの注意点があります。たたむときだけでなく、しまうときにも配慮することでスーツのシワや型崩れを防げます。

バッグやスーツケースの一番上に収納する

スーツをバッグやスーツケースにしまうときは、1番上に収納しましょう。
スーツの上に荷物があると、重みによりシワや型崩れが起きやすくなります。
また、スーツを最後に収納することで最初に取り出しやすく、たたまれた状態の時間そのものを短くすることもできます。宿泊先などに到着した後はすぐに取り出して太めのハンガーにかけ、シワがないかを確認することも大切です。

スーツカバーやガーメントバッグを活用する

スーツを持ち運ぶ際には、バッグに入れず、スーツカバーやガーメントバッグを活用するのもひとつの手です。
ガーメントバッグとは、ジャケットとパンツをハンガーにかけたままの状態で収納できる、スーツを持ち運ぶために作られたバッグをいいます。スーツを折りたたまずに持ち運べるので、シワになりにくく、ベルトやネクタイなどの小物を収納できるタイプのものもあります。
スーツ関連の荷物をいっぺんにまとめられるので、移動が多い就活生には特に便利です。

宿泊先でのスーツの取り扱い方

宿泊先でのスーツの取り扱い方

宿泊先に到着した後のスーツの取り扱い方について解説します。ポイントを押さえておけば、スーツのシワや型崩れのトラブルにも柔軟に対応できるので、ぜひ覚えておきましょう。

宿泊先に到着した後は、すぐにハンガーにかける

宿泊先に到着したら、スーツはすぐにハンガーにかけて形を整えましょう。
その際、ハンガーはジャケットとパンツ、それぞれ別のものを使います。パンツはセンタークリースを整えて裾を上にし、ウエストを下に吊るすことで、重みにより自然とシワが伸び、ラインがきれいになります。

宿泊先でシワができてしまったときの対処法

取り扱いに注意していても、スーツにシワがついてしまうこともあるでしょう。ここでは、トラブルが起こってしまったときの対処法を紹介します。

プレスサービスや貸出用アイロンを利用する

日本のシティホテルやビジネスホテルでは、プレスサービスを用意しているところが多くあります。
プレスサービスとは、ホテルで行ってくれるアイロンがけのサービスです。プレスサービスは数時間ほどで対応してくれるところもあるため、到着次第スーツの状態をチェックして、必要に応じて早めにお願いすると良いでしょう。

また、プレスサービスまでいかなくても、貸出用アイロンで対応できる場合もあります。
ハンガーにかけた状態で、シワが気になるところにアイロンのスチームをあてましょう。スーツの生地が傷まないよう、アイロンは直接あてず少し離してかけるようにしてください。
宿泊するホテルのサービスを事前に確認しておくと、トラブルが発生したときもスムーズに対処できるので、予約時などにチェックしておきましょう。

シワ改善スプレーを利用する

シワ改善スプレーは、手軽にスーツのシワを取る方法のひとつです。
全体にまんべんなくスプレーし、軽く引っ張りながらシワを伸ばすようにします。シワが気になる箇所には、多めにスプレーするのがポイントです。あとは完全に乾くまで、風通しの良い日陰に吊るしておきましょう。

バスルームの湿気で回復する

シワ取りスプレーが手元にない場合は、バスルームでの対応も可能です。
シャワーを浴びた後などの浴室にスーツを15~30分程度吊るし、繊維に蒸気を含ませます。スーツが蒸気を含んだらシワを手で軽く伸ばし、風通しの良い場所へ移してください。
長時間放置したり湿度が高すぎたりすると、濡れたりカビの原因になったりするため注意が必要です。
実際に行うときは、スーツが水滴で濡れないよう、シャワーや湯船から離すようにしましょう。
このバスルームの湿気を活用する方法は、湿気でシワが取れやすいウール素材のスーツに特におすすめの方法です。

スーツにシワをつきにくくするためのポイント

最後に、スーツにシワをつきにくくするためのポイントを3つ紹介します。

シワがつきにくい素材のものを選ぶ

スーツのシワを防ぐには、シワになりにくいスーツを選ぶことが大切です。
ポリエステルは耐久性があって、速乾性も高く、シワになりにくい素材とされています。
また、ウールとポリエステルを混紡した素材は、ウールの高級感と自然な風合いにシワのつきにくいポリエステルの特性を押さえています。
就活生は、社会人と比べて手持ちのスーツが少なく、続けて同じスーツを着用することも多いでしょう。耐久性がありシワになりにくいポリエステルの入ったスーツがおすすめです。

手で持って移動する場合も、たたんだ状態で持ち運ぶ

スーツを手で持って移動する場合も、たたんだ状態で持ち運ぶようにしましょう。
たたむときはシワや汚れがつかないよう、内側を向くように半分に折り、手にかけた状態で持つのが一般的です。具体的な持ち方は以下の通りなので、参考にしてみてください。

1. ボタンをはずし、ジャケットの内側が表になるように、左右の肩をぴったりとあわせる。

ジャケットイメージ

2. 肩の内側に手を入れて片方の指で肩をつまみ、つまんだ部分を支点にしてジャケットを裏返して重ねる。このとき、上衿の中心を片手で引っ張りながら重ねるときれいな形になる。

ジャケットイメージ

3. ジャケットの脇腹部分を折り返し、片手にかけて持つ。

ジャケットイメージ

雨などでスーツを濡らさないようにする

スーツが雨で濡れると型崩れが起こり、シワやヨレの原因になります。
雨に濡れたスーツを放置すると、シワによって生地が凸凹になる「パッカリング」が起こることもあるため、注意が必要です。また、水滴はシミの原因にもなるため、雨などでスーツが濡れないよう気を付けましょう。

【記事まとめ】スーツのたたみ方は意外と簡単!一度練習してみよう

スーツはたたみ方や持ち運び方を工夫することで、移動時のシワがつきにくくなります。
シワのないスーツは着ていて気持ちが良いだけでなく、志望先企業など周囲にも好印象を持たれやすくなります。正しいたたみ方、持ち運び方をマスターし、シワのないピシっとしたスーツで就活に挑みましょう。