メンズコートの種類は10つ!シーンに合った選び方やおすすめの着こなしを紹介

メンズコートの種類は10つ!シーンに合った選び方やおすすめの着こなしを紹介

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男性の秋冬コーデにおける重要アイテムである「メンズコート」。豊富な種類があるため、どのように着こなせばいいか悩む人は多いでしょう。本記事では、メンズコートの特徴について種類別に解説するとともに、各デザインのコーデ方法についても紹介します。

主なメンズコートの種類

主なメンズコートの種類

アウターのなかでも秋冬を中心に活躍する「メンズコート」ですが、見た目のデザインはもちろん、着用した際の雰囲気も種類によって異なります。そのため、コーデを考える際には、それぞれの特徴を踏まえておくことが大切です。まずは、主なメンズコートの種類と特徴をご紹介していきます。

トレンチコート

トレンチコートは、メンズコートのなかでもビジネスやフォーマルシーンにも合わせやすい種類です。イギリス兵士が着用していたコートのデザインがベースになっており、肩部分にあるエポレットと呼ばれるベルトやガンフラップなどが特徴です。

Pコートと似ていますが、全体的にかっちりとしたデザインであり、コートの色やほかのアイテムとの組み合わせによって上品にもカジュアルな雰囲気にもなります。

チェスターコート

チェスターコートは正式名称を「チェスターフィールドコート」といい、シングル仕立てのフロントとふたのあるフラップポケットが特徴です。メンズコートの種類のなかでも、やや長めの丈でクラシックな雰囲気があるため、スーツとの相性もよいといえます。暖かみのあるウールやカシミヤなどの素材が人気です。

ステンカラーコート

ステンカラーコートは、メンズコートの種類のなかでも襟の後ろ側が高く、前側が低くデザインされているのが特徴です。襟部分は開けると適度なカジュアル感が引き立てられ、閉めるとかっちりとした印象を与えられます。着こなし方次第で雰囲気を変えられるため、ビジネス・カジュアルのどちらのシーンでも着用できるでしょう。

スタンドカラーコード

スタンドカラーコートとは、立ち襟のデザインが特徴のコートです。スタイリッシュでシャープな印象を与えられるコートで、ビジネスシーンで着用するアウターとして人気です。ステンカラーコートと同じく、着こなし次第ではカジュアルシーンでも着用できるため、コーディネートの幅が広がるでしょう。

ダッフルコート

ダッフルコートは、もともと北欧の漁師が着用していたコートです。メンズコートの種類のなかでも厚手の素材で作られており、フロント部分に「トグル」と呼ばれる紐が付いた留め木ボタンがあります。

また、ダッフルコートは重厚感があり防寒性が高いものの、カジュアルなイメージが強い傾向にあります。そのため、フォーマルウェアよりもカジュアルスタイルとの相性がよい種類でしょう。

タイロッケンコート

タイロッケンコートは、ほかの種類のメンズコートにあるようなフロント部分のボタンがなく、ウエスト部分にベルトが付いているのが特徴です。「タイロッケン」とは「紐で留める」という意味で、その名前のとおりウエストのベルトを締めて着用します。

ボタンをはじめとした余計な装飾がない分、タイロッケンコートは全体的にミニマルなデザインのものが多く、中に着用する服装が引き立たせられるでしょう。ラフな雰囲気もあるため、モッズコートやダッフルコートのようにカジュアルコーデで活躍しやすい種類のメンズコートといえます。

Pコート

Pコートとは、元々イギリス海軍の船員が着用していたメンズコート。フェルトのように厚手のメルトン生地を使用しており、大きな襟とフロントボタンが特徴です。フロント部分はボタンの掛け方によって、上前を左右のどちらにも変えられるため、コーディネートのニュアンスを手軽に変化させられます。

また、Pコートは手を温めるための切り込みが入ったポケットをはじめ、厳しい環境のなかでも耐えられるようにデザインが工夫されています。ゆえに、防寒性重視のコーデではPコートが特に活躍するでしょう。

モッズコート

モッズコートとは、米軍で着用されていた野戦用パーカーである「M-51」がデザインのベースとなっているメンズコートです。フィッシュテールと呼ばれる二股の後ろ裾が特徴で、フードや袖まわりにファーが付いているものが多いことから、高い防寒性があります。全体的にラフな印象が強いため、カジュアルコーデ向けの種類です。

ポロコート

ポロコートとは、元々ポロ競技で着用されていたコートです。背中のベルトや「ターンナップカフ」と呼ばれる折り返した袖などが特徴で、上質で上品な雰囲気を演出できます。トレンチコートやタイロックコートに近いかっちりとしたデザインなので、ビジネス・カジュアルのどちらのコーデにも合わせやすい種類です。

ダウンコート

ダウンコートは、アヒルやガチョウなどの羽毛(=ダウン)が入ったメンズコート。元々防寒着や作業着としても使われていたこともあり、軽量で高い保温性があります。モッズコートのようにカジュアルな印象のデザインが多いですが、暗い色味のものやステッチが目立たない種類だと、スーツと合わせやすい傾向にあります。

キルティングコート

キルティングコートは中綿を入れたキルティング生地のメンズコートで、軽量で動きやすく、高い保温性があります。タイロッケンコートやモッズコートのようにカジュアルな雰囲気がある種類ですが、細身のデザインであればスーツとも合わせやすい傾向にあります。

メンズコートの選び方

メンズコートの選び方

メンズコートを選ぶときには、種類ごとの特徴以外にも、さまざまな点をチェックすることが大切です。ここからはメンズコートの選び方について解説していきます。

コートの「素材」で着心地が異なる

メンズコートの選び方において「素材」の種類は、着心地のよさを左右する重要なポイント。寒さの厳しい秋冬に着用するものなので、例えばウールやコットン、ダウンといった保温性や吸湿性の高い素材が使われているかはしっかりチェックしておきましょう。

また、ポリエステル素材だと、耐久性が高くシワになりにくいという特徴があります。他の素材と比べて軽い素材のため、機能性の高いコートに使用されていることが多いです。

コートの「着丈の長さ」もチェック

美しく着こなせるメンズコートを探す際には「着丈の長さ」をチェックするのも選び方のポイントです。一般的に丈が長いとフォーマルで落ち着いた雰囲気に、短いとカジュアルで快活な印象になるため、着用するシーンに合わせたものを選びましょう。

「シルエット」で見た目の印象を変えられる

同じ種類のメンズコートでも「シルエット」によって違った印象を与えられます。例えば、肩まわりが逆三角形でウエストに向かって絞られている「Yライン」のシルエットは、大人っぽくたくましい印象が与えられます。

また、同じシルエットでもオーバーサイズのコートを着用する場合は、過度にゆったりしすぎると子どもっぽく見えることもあるため注意が必要です。

「ライナー付き」であれば着回し力がアップ

着回ししやすさを重視したいなら「ライナー付き」のメンズコートから選ぶことをおすすめします。ライナーは取り外し可能な裏地であり、取り付けて防寒性をアップさせれば秋冬に着用できますし、ライナーを取り外せば春向けの薄手のコートとして使えます。

【種類別】メンズコートを使ったおすすめコーデを紹介!

【種類別】メンズコートを使ったおすすめコーデを紹介!

メンズコートは種類によってデザインや与えられる印象が異なるため、ほかのアイテムとの組み合わせ方次第で一着で多彩な着こなしを実現できます。ここからは、メンズコートを使ったおすすめの着こなし方の例を種類別に紹介します。

【トレンチ】メンズコートを使ったコーデ

ビジネスシーンの定番デザインといえるトレンチコートは、ただ羽織るだけでも上品な雰囲気を演出できるアイテムです。襟や中に着るトップスの着こなし方によって与える印象を変えるのがポイントです。ここからは、メンズコートの種類のなかでもトレンチコートを使ったおすすめのコーデを紹介します。

トレンチコート×ベストで真面目な印象を与えられる

トレンチコート×ベストで真面目な印象を与えられる

真面目な雰囲気にまとめたいなら、トレンチコートとベストを組み合わせた着こなし方がおすすめ。ベストはスーツコーデにおいて最も視線を集める、首元から胸元までの「Vゾーン」を強調するため、トレンチコートとシンプルなシャツを合わせるだけで上品で誠実な印象を与えられるでしょう。

コーデ全体の色相を揃えつつ、トレンチコートとベストの明度を対照的にするのが着こなしのポイントです。ビジネスシーンであれば黒や紺色のトレンチコートに少し明るめのグレーのベストを合わせることで、コーデ全体が重たく暗い印象になるのを防げるでしょう。

襟・肩まわりの形一つで上品な雰囲気に

襟・肩まわりの形一つで上品な雰囲気に

襟を少し立てたトレンチコートにスーツを合わせることで、首まわりをすっきり見せつつ、防寒性をアップさせられるでしょう。エポレット(肩に付いているベルト)があるメンズコートなら、よりフォーマル感をアップできます。

ビジネスシーンでは黒や紺色などの暗い色のメンズスーツを着用することが多いため、杢柄のトレンチコートをプラスすれば上品で柔らかい印象を与えられるでしょう。

【チェスター】メンズコートを使ったコーデ

メンズ用アウターのなかでもボリュームのあるチェスターコートは、一枚でコーデがまとまるアイテムです。与えたい印象に合わせてさまざまな種類の色味や素材を使い分けることが着こなしのコツです。ここからは、メンズコートの種類のなかでもチェスターコートを使ったコーデ例を紹介します。

明るめのスラックスで親しみやすいコーデに

明るめのスラックスで親しみやすいコーデに

重たい雰囲気になりやすいチェスターコートコーデには、明るめのスラックスをプラスすることで、ラフ感を出しつつ親しみのある雰囲気を演出できます。特にビジネスシーンではアウターやスーツの色は暗めにする人が多いため、ベージュ系やライトグレー系のスラックスをプラスすることで、コーデのアクセントになってくれます。

チェスターコート×ニットで大人の落ち着きを演出

チェスターコート×ニットで大人の落ち着きを演出

ビジネスカジュアルコーデでチェスターコートを取り入れるなら、ニット素材のトップスと組み合わせることで、防寒性と落ち着いた雰囲気を両立できるでしょう。特に立体感のあるストライプが入ったリブニットは、縦ラインを強調できるため、ロング丈のメンズコートと組み合わせることでシャープなシルエットに見せられます。

また、チェスターコートはグレンチェック柄などのシンプルな柄物を合わせるのもおすすめ。メンズコートの重たい雰囲気を抑えつつ、上品な雰囲気の着こなしができるでしょう。

【ステンカラー】メンズコートを使ったコーデ

ビジネス・カジュアルを問わずさまざまなシーンのコーデに合わせやすいステンカラーコートは、トップスのデザインや色でコーデの雰囲気を変えるのがポイントです。ここからは、メンズコートの種類のなかでもステンカラーを使ったコーデ例を紹介します。

クルーネックに足すだけでシンプルなビジネスカジュアルに

クルーネックに足すだけでシンプルなビジネスカジュアルに

襟元のデザインがシンプルなため、ステンカラーコートにクルーネックのトップスを合わせるだけでもビジネスカジュアルコーデにまとめられます。防寒性重視ならトレーナーやセーター、すっきり見せたいならTシャツがおすすめ。前を開けてトップスを少し見せることで、コーデ全体にラフ感を出せます。

トップスに合わせるステンカラーコートの種類を変えるのも着こなしのポイント。柄物であればよりカジュアル感を、無地の紺や黒などの暗い色をプラスすればきっちり感を演出できるでしょう。

ダークトーンでスタイリッシュにまとめる

ダークトーンでスタイリッシュにまとめる

ステンカラーコートを含め、コーデ全体をダークトーンで揃えることで落ち着きのあるスタイリッシュなコーデにまとめられます。特にトップスはハイネック系デザインを一枚合わせるだけで、首元をすっきり見せられるとともに防寒性をアップさせられるでしょう。コートの前を開けてベルトのバックルを見せることで、コーデ全体が引き締まります。

【ダウンコート】メンズコートを使ったコーデ

モッズコートと同じく、メンズコートの種類のなかでもカジュアルな雰囲気が強くなりやすいダウンコートですが、デザインによってはビジネスシーン向けの着こなしができます。ここからはメンズコートの種類のなかでも、ダウンコートを使ったコーデを紹介します。

ゆったりとしたシルエットの薄手ダウンコート

ゆったりとしたシルエットの薄手ダウンコート

ビジネスシーン向けのコーデであれば、シルエットを崩しにくい薄手のダウンコートにスーツを合わせるだけでもOK。黒や紺などといったスーツのジャケットやベストの色味と合わせた落ち着いた色のコートをプラスすることで、ダウンコートのカジュアル感を抑えられるでしょう。

【ビジカジコート】メンズコートを使ったコーデ

「ビジカジコート」は、モッズコートほどカジュアル感が強くなく、トレンチやタイロッケンコートほどかっちり感がないため、さまざまな種類の服装に合わせやすいでしょう。ここからは、メンズコートの種類のなかでも、ビジカジコートを使ったコーデ例を紹介します。

オン・オフ兼用コートでアクティブかつすっきりとした印象に

オン・オフ兼用コートでアクティブかつすっきりとした印象に

より着回しのよさを重視したいなら、オン・オフ兼用コーデとスラックスを組み合わせるのがよいです。特に黒のスラックスはフォーマル・カジュアルを問わずメンズコーデに取り入れられるため、ビジカジコートと相性ぴったり。ビジネスシーンならワイシャツ、プライベートならトレーナーやTシャツとトップスの種類を変えることで、さまざまなシーンに対応できます。

メンズコートの着こなしで注意すべきポイント

メンズコートの着こなしで注意すべきポイント

メンズコートはさまざまな種類があるため、美しく着こなす際には選び方以外にも注意すべき点もあります。ここからは、メンズコートの着こなしにおいて注意すべきポイントを解説します。

シーンに合わせて種類を使い分ける

メンズコートの種類によってデザインや使われている主な素材が違っているため、着用する季節・場所といったシーンに合わせて種類を使い分けることが大切です。例えば、防寒性の高いダッフルコートは特徴といえるトグルがカジュアルなイメージを引き立てるため、ビジネスシーンで着用する場合には、カジュアルデーや来客対応のない日などに向いています。

また、同じダウンコートでも分厚いものはカジュアル向け、薄手のものはスーツとも合わせやすいことからビジネス向けとされています。同じ種類のメンズコートであっても、細部のデザインでイメージが異なる場合もあるため、コーデを考える際はチェックしておくことが大切です。

種類によってサイズ感を考える

コートの種類によって細部のサイズ感をチェックすることも重要です。例えば、ステンカラーはコートの長さとトップスやジャケットの丈とのバランスをしっかり意識しないと野暮ったい雰囲気になってしまいます。また、ボリュームのあるチェスターコートやPコートも袖口からシャツやスーツの袖が見えているとだらしない印象を与えてしまいます。

メンズコートで暖かくおしゃれなコーデを考えてみよう!

メンズコートで暖かくおしゃれなコーデを考えてみよう

メンズコートは種類が豊富な分、それぞれのデザインの特徴を活かすことで多彩なコーディネートができるようになります。今回紹介したメンズコートの種類や選び方も参考にしながら、着用シーンに合ったコーデを考えてみてください。

※掲載のAOKI商品はコーディネートの一例です。在庫状況により商品が無い場合がございます。

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