
スーツを上下色違いで着用するのはOK?合わせるコツとおすすめコーディネートをご紹介
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実際のビジネスシーンにおいて、上下で色違いのスーツを着用している方をみて、「違う色を組み合わせてもOKなの?」と思う方もいるのではないでしょうか?本記事では、スーツを上下色違いで着用するのはOKなのか、NGケースやコーディネート例とともに解説します。
目次
スーツを上下色違いで着用するのはOK?

ビジネスシーンでは、スーツを上下統一したセットアップで着用することが一般的です。しかし、近年はビジネスシーンのカジュアル化に伴い、オフィスカジュアルの一環として上下色違いのスーツを着用してもOKとしている企業・業界も増えています。
一般的なジャケパンスタイルとの違い
男性の一般的なオフィスカジュアルの服装として、テーラードジャケットとパンツを組み合わせる「ジャケパンスタイル」があります。
上下色違いのスーツを組み合わせたコーディネートはジャケパンスタイルの一つですが、スーツのジャケットを活用することで一般的なジャケパンスタイルよりもフォーマル寄りの上品な雰囲気を演出しやすい傾向にあります。
上下で色違いのスーツを着たときに与える印象
上下で色違いのスーツを着用する場合、上下セットで着用する場合に比べてカジュアルかつラフな印象を与えます。また、色や柄の組み合わせ方によって見た目の雰囲気を変えられることから個性的なイメージも強いため、ビジネスシーンにおいてユニークさや親しみやすさをアピールしたいときにおすすめのコーディネートといえるでしょう。
上下で色違いのスーツを着るのがNGなケース(シーン編)

一般的に、上下色違いのスーツコーデの着用自体はOKとされていますが、シーンによってはNGとされる場合もあります。ここからは、上下で色違いのスーツを着るのがNGなシーンについて解説します。
初対面の人・社外の人と打ち合わせ
初対面の人と会うときや社外の人との打ち合わせでは、上下色違いのスーツコーデのようにカジュアル感が強い服装はふさわしくないとされています。営業などで他の企業の人と初めて会う場合、服装は自身の第一印象だけでなく、自分が働く企業の印象も左右する重要なポイントです。
上下色違いのスーツを着用して実際に初対面の人と会った際に、相手がフォーマルな服装だと「この企業の人は誠実さに欠ける」「失礼」と思われる可能性があります。そのため、相手の企業がカジュアルスタイルを推奨している場合でも、セットアップのスーツスタイルを選ぶ方が礼儀正しさを演出できるためおすすめです。
オフィスカジュアルが推奨されていない企業での着用
通常の勤務で着用する服装であっても、オフィスカジュアルが推奨されていない企業では、上下色違いのスーツを着るのは避けましょう。企業によって服装のマナーは少しずつ異なるため、職場のルールに合った装いを選ぶことが大切です。
たとえジャケットの生地や仕立て方がしっかりしていても、色違いのスーツを組み合わせるコーデはカジュアルな印象が強くなってしまいます。ゆえに、フォーマルな装いが求められる業界・業種では失礼にあたる場合があります。その場合は、ジャケットとパンツを統一したセットアップスーツがおすすめです。
就活・転職活動中での着用
就活・転職活動中においても、上下色違いのスーツを着用するのは避けるべきとされています。就活や転職活動では個性よりも、TPOに合った服装ができているかが重要です。ゆえに、カジュアルなイメージが強い上下色違いのスーツコーデだと「仕事に対する真摯さが欠けている」と思われてしまう可能性があります。
上下で色違いのスーツを着るのがNGなケース(デザイン・素材編)

上下で色違いのスーツを着る際には、シーンだけでなくデザインや素材感においてもNGとされる点があります。ここからは、上下で色違いのスーツを着用する場合、NGとされるデザインと素材について解説します。
肩パッドが入っているジャケットの着用
スーツのジャケットのなかには肩パッドが入っているものもありますが、肩まわりが強調されてコーディネートに重厚感が出るため、上下色違いのスーツを合わせる場合にはアンバランスに見える場合があります。肩パッドなしまたは薄型パッドが入ったジャケットであれば、肩まわりのシルエットを自然に演出できます。
光沢のある生地を使っているジャケットの着用
光沢感の強い生地が使われているジャケットも、上下色違いのスーツコーデには不向きです。一般的に光沢のある生地はドレッシーな印象を与える傾向にあります。上下色違いのスーツを組み合わせたコーデはカジュアルな雰囲気があるため、生地に光沢があると違和感が生まれてしまう場合があります。
ストライプのジャケットの着用
ビジネスシーンの服装で多く採用されているストライプ柄ですが、上下色違いのスーツを組み合わせる場合はNGです。ビジネススーツのようにフォーマルな印象が強い柄であるため、カジュアルな雰囲気がある上下色違いスーツコーデでは悪目立ちしてしまう場合があります。
上下で色違いのスーツを着用するときの着こなしのコツ6つ

セットアップスーツに比べてコーディネートの自由度が高い分、上下色違いのスーツコーデをおしゃれに着こなすのは難しいと感じる人は多いでしょう。ここからは、上下色違いのスーツを着用するときの着こなしのコツを紹介します。コーデを考える際の参考にしてみてください。
①スーツコーデ全体で色数は2~3色にとどめる
上下色違いのスーツコーデを考える場合、色数は2~3色にとどめるのがコツです。アイテムの色数が多くなると過度に派手になるうえ、コーデ全体のバランスが取りにくくなってしまいます。上半身はジャケットとネクタイの色味を揃え、色違いのパンツと組み合わせることで統一感のあるおしゃれな装いができるでしょう。
②与えたい印象によって上下の色味の組み合わせを考える
上下色違いのスーツコーデでは、与えたい印象に合わせて上下の色味を相性を考えるのもコツです。例えば黒とグレーなどのダークカラーで揃えると、フォーマルな雰囲気を演出できます。また、ネイビーとベージュといったように上下の色味が反対色のスーツを組み合わせると爽やかさと明るさをアピールできるでしょう。
③スーツの上下の素材感を揃える
まとまりのある色違いのスーツコーデにしたいなら、上下の素材感も統一するのがコツです。例えば、リネン素材のジャケットとウールのパンツの組み合わせだと、生地の厚みや質感が異なるため、見た目の印象がちぐはぐになってしまいます。また、上下の素材感を統一させることで季節感も演出できます。
④柄物は使いすぎに注意する
上下色違いのスーツコーデでは、柄物の使いすぎに注意しましょう。ジャケットとパンツで違う柄物を採用すると、見た目が派手になりすぎるだけでなく、上下でコーディネートが分断されているように見えるため、まとまりのない装いになってしまいます。
ゆえに、柄物を取り入れる際には、上下どちらかに無地のアイテムを入れるなど「引き算」を意識したコーディネートをするのがコツです。特に柄が小さいまたはさりげなくデザインされたアイテムであれば、コーディネートがしやすいため、上下色違いスーツの着こなしに慣れていない初心者におすすめです。
⑤小物類の色は統一させる
複数の色のアイテムを取り入れる場合、小物類の色を統一させてみましょう。靴やベルト、バッグなどの小物の色味を揃えることで、上下で色違いのスーツであっても、コーディネート全体に統一感をプラスできます。初心者であれば、黒やブラウン、グレーなどの落ち着いた色で揃えるとよいでしょう。
⑥スーツのサイズ感にも注意する
スーツコーデをおしゃれに着こなすためには、サイズ感にも注意するのがコツです。色や素材のバランスが整っていても、ジャケットとパンツのどちらかのサイズが大きすぎたり小さすぎたりすると、だらしなく見えてしまいます。
ゆえに、実際にジャケットやパンツを試着してみて、肩まわりやウエスト周辺が丁度よいサイズ感か確認して選ぶことで、よりスマートな着こなしができるようになるでしょう。
上下で色違いのスーツを着用したおすすめのコーディネート例を紹介!

上下で色違いのスーツを着用する場合、セットアップよりも考えることが多いため、どのようにコーディネートすべきか悩む人は多いでしょう。ここからは、上下で色違いのスーツを着用したおすすめのコーディネート例を紹介します。
年齢問わず着用しやすいモノトーンコーディネート

上下色違いのスーツコーデに慣れていない人であれば、モノトーンで揃えるだけでもOKです。モノトーンはアイテム一つひとつの主張が控えめであるため、色同士の相性を考えなくてもすっきりまとまりのある装いが完成します。
特にグレーのパンツをメインとしたコーデであれば、ネクタイあり・ノーネクタイのどちらのスタイルでも美しく映えるでしょう。誠実さを引き立てるなら濃紺のジャケット、フォーマル感をプラスするなら黒のジャケットをプラスするのがおすすめです。
上下でそれぞれ色味を揃えるとバランスのよいコーデに

上半身・下半身で色味を統一すれば、色違いスーツの良さを引き立てつつほのかなカジュアル感を演出できます。特に上半身についてはシャツ・ネクタイと使うアイテムが多く、色数が多くなりがちなため、メインカラーを決めてネクタイとジャケットの色を揃えるとよいでしょう。
下半身については、上半身で使った色の補色(=色相が反対に位置する色)を活用するのがおすすめです。ジャケットがネイビーであればパンツはブラウンといったように組み合わせればそれぞれの色が引き立て合うため、コーディネート全体の雰囲気を引き締められます。
柄物をアクセントにすれば親しみやすい印象に

上下色違いのスーツコーデに慣れてきたら、柄物をアクセントにしたコーディネートもおすすめです。柄物の取り入れ方に悩んだら、ネクタイやシャツなど、コーデのアクセントになるアイテムに採用すればOKです。ジャケットとパンツのどちらかの色を含む柄をプラスすれば、おしゃれで親しみやすい雰囲気を演出できます。
上半身を明るい色でまとめれば華やかな雰囲気に

カジュアル感が強い上下色違いのスーツコーデだからこそ、明るい色のジャケットをプラスして華やかさをプラスするのもOKです。スーツコーデでは黒や濃紺などの暗い色が使われることが多い分、見た目が重たい雰囲気になりやすい傾向にあります。
そこで、パンツや靴を暗い色でまとめたうえで、ライトグレーやブライトネイビーなどの明るい色のジャケットをプラスすれば、コーデ全体のバランスを整えつつ、顔まわりを明るく演出できます。
上下色違いのスーツのコーデは着用シーン・デザイン・素材を意識して決めよう

一般的にセットアップで着るスーツですが、着用シーンやデザイン・素材などを踏まえてコーディネートすることで、ビジネスシーンに必要なきちんと感を損なわずにカジュアルな雰囲気を演出できるようになります。本記事で紹介したNGケースやコーディネート例を参考にしながら、自分らしい装いを考えてみてください。
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