スーツに合わせるネクタイの選び方講座!基本を押さえておしゃれの幅を広げよう
ビジネス メンズ
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スーツに合わせるネクタイは、どのような基準で選んでいますか?これまで何となく選んでいた方も、色や柄による印象の違いを知っておくことで、今まで以上におしゃれな着こなしができます。今回は、スーツをもっとおしゃれに着こなすネクタイの選び方を解説します。
目次
スーツに合わせるネクタイの基本的なルール
メンズスーツに合わせるネクタイは、コーディネートの良し悪しを左右する重要なアイテムです。選び方を間違えると、全体のバランスがちぐはぐになったり、マナーが悪いと思われたりと印象ダウンにつながる恐れがあります。
正しい選び方をするためにも、ネクタイの基本的なルールを把握しておきましょう。
ビジネスでは立場やシーンに応じたネクタイを選ぶ
ネクタイは、立場やシーンによって選び方の基準が異なります。周囲に好印象を与えるためにも、立場やシーンを考慮した選び方をしましょう。
新入社員などキャリアが浅い方は、派手なネクタイは避け、シンプルなデザインを選ぶのがおすすめです。また、取引先との商談など誠実さをアピールしたいシーンでは、青系のネクタイが定番となっています。
冠婚葬祭におけるネクタイのマナー
冠婚葬祭では、ネクタイの選び方に特に注意が必要です。無作法だと思われないためにも、ネクタイのマナーはきちんと把握しておきましょう。
結婚式では白無地のネクタイが正装とされていますが、最近では白にこだわらず、カラーや柄物、光沢のあるネクタイも受け入れられています。カジュアルな式であれば比較的ルールは厳しくないですが、殺生を連想させるアニマル柄のネクタイは避けましょう。
一方、葬儀では黒無地のネクタイが基本です。上品な艶感であれば問題ありませんが、過度な光沢感のあるネクタイは、華美な印象になってしまうので避けるようにしましょう。
色や柄で印象が変わる!ネクタイの選び方
ネクタイは、色や柄によって周囲に与える印象が大きく変わります。それぞれの特徴を把握し、シーンに合ったネクタイを選ぶことが大切です。ここからは、ネクタイの色や柄による印象の違いをご紹介します。
色の違いによる印象
ネクタイは暖色系・寒色系・ダークカラーなど、色の違いで周囲に与える印象が異なります。「相手からどう見られたいか」という視点でネクタイを選ぶためにも、それぞれの色が持つ印象を知っておきましょう。
暖色系のネクタイ
赤やボルドーといった暖色系のネクタイは、情熱や積極性、リーダーシップを感じさせる効果があります。相手を引っ張っていけるような力強さを印象付けたいシーンにこそ、暖色系のネクタイが活躍します。
たとえば、プレゼンや商談の日は暖色系のネクタイがおすすめです。スーツの胸元に暖色系の色を添えることで、頼りがいのある印象を与えられます。
寒色系のネクタイ
青や紺といった寒色系のネクタイは、誠実さや知的な印象を与えられます。物事を冷静に対処できるような賢い印象を与えたいときは、寒色系のネクタイを合わせましょう。
同じ寒色系でも淡い色のネクタイは、爽やかさやフレッシュさを感じさせます。一方、暗めの色のネクタイなら落ち着きのある印象になります。寒色系のネクタイはビジネスの定番カラーなので、いくつか用意しておくと着まわしがしやすいでしょう。
ダークカラーのネクタイ
グレーやブラウンといったダークカラーのネクタイは、落ち着きや真面目さを感じさせます。あらゆるメンズスーツとも合わせやすく悪目立ちしないカラーなので、普段使いしやすいでしょう。
ちなみに葬儀の定番ともいえる黒のネクタイは、ビジネスで着用していても問題ありません。スーツに黒のネクタイを合わせることで、威厳やストイックさをアピールできます。ただし、スーツとネクタイが両方黒だと葬儀を連想させてしまうので、スーツの色は変えるのが望ましいです。
柄の違いによる印象
ネクタイにはさまざまな柄がありますが、選ぶ柄によってスーツと合わせたときの印象が大きく変わります。ここからは、それぞれの柄が与える印象について解説します。
無地のネクタイ
ネクタイの中でもっともオーソドックスなのは、無地のネクタイです。無地のネクタイは誠実さや清潔感を印象付けられるうえ、どんなメンズスーツにも合わせやすく、着まわしやすいのが特徴です。
柄物のスーツやシャツに合わせやすいので、いくつか用意しておくと良いでしょう。
ストライプのネクタイ
ストライプのネクタイは、シンプルなスーツに華やかさを与える人気のアイテムです。スーツと合わせて着用することで、勤勉さや知的さをアピールできるので、就活スーツにもおすすめです。
また、ストライプの幅によっても印象が異なり、幅が細いタイプはフォーマルな印象に、幅が太いタイプはカジュアルな雰囲気になります。ストライプのネクタイをスーツに合わせるときは、幅の違いにも注目してみてください。
ドット柄のネクタイ
ドット柄のネクタイは、無地やストライプと比較すると着用している人は少ないですが、ほど良くカジュアルダウンできる魅力があります。スーツと合わせることで、上品さや柔和さを印象付けられます。
また、ドットの柄が小さいとフォーマルな雰囲気になり、柄が大きいとカジュアルな雰囲気になることも特徴です。着用するシーンに合わせて、ドットの大きさを選びましょう。
小紋のネクタイ
小紋柄とは全体に小さな模様が入ったデザインで、花柄や幾何学模様などさまざまな種類があります。小紋柄のネクタイは、上品さや知的さを演出できることが特徴です。
小紋柄もドット柄と同様に、柄が小さければフォーマルに、大きければカジュアルに見えます。落ち着きのある大人の雰囲気を演出できるので、周りと差をつけたスーツのおしゃれを楽しみたい方にもおすすめです。
チェックのネクタイ
チェック柄も、メンズスーツと合わせやすい定番のネクタイです。チェック柄のネクタイは、親しみやすさやカジュアルな雰囲気を演出できます。
チェックの色数によっても印象は異なり、色数が多くなるほどに派手な印象になります。ビジネスシーンでは、色数を抑えた落ち着きのあるデザインが好まれやすいです。
ネクタイの幅でも印象が変わる
ネクタイは、幅の細いものから太いものまでいくつか種類があります。種類によってはビジネスでは不釣り合いなものもあるので、あらかじめ違いを把握しておきましょう。
レギュラータイ
レギュラータイは、ビジネススーツに合わせる定番のネクタイです。大剣の幅は7~9cmで、スーツの襟幅と近いため全体のバランスが整って見えます。
レギュラータイは、商談や会議、就活などあらゆるシーンで活用できます。ビジネススーツに合わせるネクタイを選ぶのであれば、レギュラータイを選んでおけば間違いないでしょう。
ナロータイ
ナロータイとは、幅の細いネクタイのことです。大剣の幅は7cm以下で、全体的にモードな雰囲気になります。スーツに合わせるにはややカジュアルな印象になるため、ビジネスシーンでは敬遠されることが多いです。
ワイドタイ
ワイドタイとは、幅の太いネクタイのことです。大剣の幅は9cm以上で、クラシカルな印象になります。最近ではあまり見かけることはありませんが、レトロなスーツとの相性が良いです。
スーツ×ネクタイのおしゃれな着こなし
ここからは、AOKIのメンズスーツとネクタイを組み合わせたおしゃれなコーディネートをご紹介します。スーツと合わせたときの着こなしを確認したい方は、参考にしてみてください。
無地のネクタイはどんなシーンにも合わせやすい
無地のネクタイは、さまざまな柄のスーツ・シャツに合わせやすい特徴があります。こちらのコーディネートのように、ブレザーとストライプシャツに合わせてもシンプルにまとまります。
無地のネクタイの中でも、ダーク系の落ち着いたカラーであれば柄物のシャツとも相性抜群です。シンプルなカラーであっても、光沢感のあるタイプを選べばスーツに華やかさをプラスできます。
スーツのカラーと合わせたおしゃれな商談コーデ
こちらは、スーツとネクタイの色を統一したスタイルです。色数は抑えていますが、ネクタイの柄がコーディネートのアクセントになって、おしゃれなスーツの着こなしが叶います。
頼りがいのあるかっこいい上司に見られたい方は、ネクタイの柄で個性を出してみてはいかがでしょうか?
暖色系のネクタイで情熱的な印象に
ダークカラーのスーツに暖色系のネクタイを合わせたスタイルです。ネクタイの色がアクセントとなって情熱的な印象になります。
シンプルなスーツであってもネクタイが小紋柄であれば、地味になりすぎることなくかっこいい着こなしができます。
明るい印象のネクタイでコーディネートのアクセントに
ダーク系のスーツに明るめのカラーのネクタイを合わせたスタイルです。落ち着いたトーンのスーツでも、ネクタイに明るいカラーを持ってくることで、顔色がパッと明るく見えるようになります。
活発で元気な印象を与えたいときは、アクセントカラーとして明るめのネクタイを合わせてみてはいかがでしょうか?
ネクタイの基本的な結び方を解説
ここからは、ネクタイの基本的な結び方を解説します。イラスト付きで結び方を確認したい方は、下記のリンクも参考にしてみてください。
まずはネクタイの部分名称をチェック
ネクタイの結び方をチェックする前に、まずはネクタイの部分名称を把握しておきましょう。ネクタイには「大剣」と「小剣」と呼ばれるパーツがあり、大剣は幅の太い方で小剣は細い方を指します。
また、ネクタイの結び目のことを「ノット」、結び目の下にできたくぼみのことを「ディンブル」といいます。これらの名称は、ネクタイの結び方の解説でもたびたび登場するので覚えておきましょう。
プレーンノット
プレーンノットは、基本中の基本とも呼べるネクタイの結び方です。結び目が固く小さいのが特徴で、結び方も比較的簡単です。
プレーンノットの結び方
- 1.大剣を長めにとって、小剣の上でクロスする
- 2.大剣を後ろから1周回す
- 3.後ろに回した大剣を前に持ってくる
- 4.ループ状になったところに大剣を上から通す
- 5.結び目が小さく固くなるように形を整える
- 6.小剣を引っ張りながら上に上げる
セミ・ウインザーノット
セミ・ウインザーノットは、結び目が逆三角形になる結び方です。ネクタイの存在感が出て、首元にボリューム感をプラスできます。
セミ・ウインザーノットの結び方
- 1.小剣を短めに取り、大剣が前に来るようにクロスする
- 2.大剣を前から後ろに持っていき、間に通す
- 3.上に重ねた大剣を首の方に通す
- 4.大剣を前から後ろに巻き付けて首の方に通す
- 5.ループ状になったところに大剣を上から通す
- 6.結び目を整えた後、小剣を引っ張りながら上に上げる
ウインザーノット
ウインザーノットは結び目が逆三角形で、セミ・ウインザーノットよりもさらにボリューム感の出る結び方です。顔や身体の大きい方には相性の良い結び方といえます。
ウインザーノットの結び方
- 1.縫い目が首の位置に来るように小剣を短めにとる
- 2.小剣を折り曲げて、後ろから前に巻き付ける
- 3.大剣を後ろから前に回して、間に通す
- 4.通した反対側から外側に回し、内側から外側に巻き付ける
- 5.ループ状になったところに大剣を上から通す
- 6.結び目を整えた後、小剣を引っ張りながら上に上げる
ダブルノット
ダブルノットは、結び目が縦に長いことが特徴です。プレーンノットの巻き付けを二重にしたもので、薄手の生地のネクタイを結ぶときに適していています。
ダブルノットの結び方
- 1.小剣を短めに取り、大剣が前に来るようにクロスする
- 2.上に重ねた大剣を後ろから二重に回す
- 3.ループ状になったところに大剣を上から通す
- 4.結び目を整えた後、小剣を引っ張りながら上に上げる
ネクタイにこだわっておしゃれにスーツを着こなそう
メンズスーツに合わせるネクタイは、選び方のコツを知っていればよりおしゃれでかっこいい着こなしができます。ネクタイの色や柄が持つ印象を把握して、自分に適したネクタイを選びましょう。
スーツと合わせたときの着こなしをチェックしたい方は、本記事で紹介したコーディネートも参考にしてみてください。
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