スーツにダウンジャケットを合わせてもよい?デザインの選び方や注意点を知っておこう
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寒さが厳しい秋冬に便利なダウンジャケット。
カジュアルなイメージが強いことから、スーツと合わせてもよいのか不安になる人は多いのではないでしょうか?
本記事では、スーツにダウンジャケットを合わせてもよいのか、選び方やおすすめの着こなし方とともに解説します。
目次
ダウンジャケットはスーツと合わせてもよい?
ダウンジャケットとは、アヒルやガチョウなどのダウン(羽毛)やフェザー(羽根)が入った、保温性・吸湿性の高い軽量アイテムです。
ダウンジャケットは、スーツと合わせても問題ありません。
カジュアルな印象から、ビジネスでは敬遠されることもありましたが、近年ではスーツに合うデザインのダウンジャケットが数多く登場しています。
寒さの厳しい秋冬シーズンにぴったりなアウターであるため、通勤時や外出時の防寒対策として、スーツの上から着用する人は増加傾向にあります。
ただし、すべてのダウンジャケットがスーツスタイルに適しているわけではなく、慎重な選択が求められます。
併せて、着用シーンを見極めないと、ビジネスにふさわしい品格を保てない場合もあるため、十分に留意することが大切でしょう。
スーツに合わせたダウンが浮いて見えてしまう要因
スーツにダウンジャケットを合わせた際に「どうしてもしっくりこない」「なぜか浮いてしまう」と感じることがあります。
ここでは、それぞれの要因について詳しく解説していきます。
要因1.美しいシルエットが崩れてしまうから
スーツの魅力は、肩からウエストにかけてのラインや、立体的なVゾーンが作り出す構築的なシルエットです。
しかし、ダウンジャケットを合わせることで発生する特有のボリューム感が、スーツの美しいシルエットを崩してしまいます。
その結果、全体が着膨れして野暮ったい印象となり、浮いて見える原因となってしまうのです。
また、着丈の短いダウンジャケットも、スーツスタイルの着こなしを損なう要因の一つです。
中に着ているスーツジャケットの裾がはみ出すことで、だらしない着こなしに見えてしまいます。
要因2.強い光沢がスーツと調和しにくいから
ダウンジャケットで採用されているナイロン素材は、強い光沢感を放つことがあります。
これに対してスーツの生地は、ウールやウール混素材が基本であり、光沢が抑えられたマットな質感が特徴です。
光沢の強いナイロン素材はスポーティーでカジュアルな印象が強く、厳格なビジネスシーンでは「ラフすぎる」という違和感を生み出す原因になります。
このように、調和の取れていない素材感のミスマッチも、ダウンが浮いて見えてしまう要因です。
スーツに合わせるダウンジャケットの選び方
スーツにダウンジャケットを合わせても問題ないとはいえ、どんなデザインや素材のダウンジャケットでも着用してよいわけではありません。
ダウンジャケットとスーツが浮いて見える要因を理解した上で、具体的にどのようなダウンジャケットを選べばよいのか、詳しく解説していきます。
生地はマット感のあるものを選ぶ
スーツに合わせるダウンジャケットの選び方において「生地」は、コーデ全体の雰囲気を左右する重要なポイントです。
ビジネスシーンで着用する場合は、できるだけマット感のある生地が使われているダウンジャケットから選ぶことをおすすめします。
ダウンジャケットの生地には、耐久性の高いポリエステルやナイロンなどが採用されていることが多いですが、なかには加工によって強い光沢感を出している生地が使われている場合もあります。
ダウンジャケットの生地に光沢があるとよりカジュアル感が強くなり、スーツとの相性がよくないこともあるため注意しましょう。
色は黒や紺などの落ち着いた色が望ましい
スーツと一緒に着用する場合、ダウンジャケットの「色」の選び方も大切です。
カジュアルな印象が強いアウターであるため、ビジネスシーンでの着用であれば黒やネイビーなどの落ち着いた色が望ましいとされています。
派手な色や柄入りのものはコーデのカジュアル感を強めてしまうため、スーツとの相性がよくない傾向にあります。
デザインはできるだけシンプルなものを選ぶ
スーツと美しく着こなすためには、ダウンジャケットのデザインについても、しっかりと確認することが大切です。
できるだけシンプルなものを選ぶのが基本ですが、その中でも押さえておきたいポイントがいくつかあるため、ここではそのポイントを解説していきます。
ロゴやドローコードに注意
ビジネスシーンのコーディネートでは、ロゴが目立たない、もしくは無地のものが理想です。
したがって、アウトドアブランドのダウンジャケットに見られるような、大きなロゴは控えたほうがよいでしょう。
また、フードや裾を絞るためのドローコードも、カジュアルなアクセントになってしまいます。
スーツスタイルには合わないため、ドローコードのないデザイン、もしくは目立たないものを選びましょう。
フード付きは避ける
フードは本来、雨や雪を避けるための機能的なパーツですが、パーカーを見ても分かるとおり、カジュアルなディテールでもあります。
そのため、ダウンジャケットをスーツに合わせる際も、フード付きのデザインは控えましょう。
ただし、フード付きであっても取り外し可能なタイプであれば、ビジネスシーンで活用できる可能性があります。
ステッチはケースごとに判断
ダウンのふくらみを抑えるためのステッチ(キルティング)も、考慮すべきデザインの一つとして挙げられます。
一般的に、ステッチの幅が広いほどカジュアルな印象となり、アウトドアウェアの雰囲気が強くなる傾向です。
一方、ステッチがないシームレスダウンや、ステッチの幅が狭いものは、表面がすっきりとして見えることから、スーツとの相性がよい可能性もあります。
ダウンのふくらみが抑えられるほど、シルエットへの影響も小さくなるため、ステッチはケースごとに判断するのがよいでしょう。
ジャケットの着丈はしっかりチェックする
「着丈」は、ダウンジャケットの選び方において忘れやすい注意点です。
スーツとの相性がよいデザインであっても、着丈が短すぎるとカジュアル感が強くなったり、シルエットのバランスが崩れてしまったりする傾向にあります。
スーツならではの美しいシルエットを崩さずに着用するためにも、ダウンジャケットの着丈は「ジャケットがしっかり隠れているか」を目安に選ぶようにしましょう。
レディーススーツに合うダウンの選び方
女性がスーツスタイルにダウンコートを取り入れる場合も、基本的な考え方は男性と同じです。
ここでは、レディーススーツに合うダウン選びのコツを3つご紹介します。
上品に仕上げたいならロング丈を
レディーススーツに合わせて、上品でエレガントな雰囲気を演出したい場合は、膝丈程度のロングタイプを選ぶのがおすすめです。
ウエストがシェイプされたデザインを選べば、上品なシルエットを演出しつつ、失敗例としてありがちな着膨れも防げます。
腰回りまでしっかりと覆えるため、防寒性も高く、寒い日の外回りや通勤にもおすすめの選択肢です。
着回し重視なら黒・ベージュ・ネイビーがおすすめ
ビジネスシーンでの着回しを考えるならば、定番のベーシックカラーがおすすめです。
さまざまな色のスーツやインナーに合わせやすく、コーディネートに悩む時間を減らしてくれます。
ただし、汚れが目立ちやすい白や、スーツの定番色に合わせにくい鮮やかなカラーは、着回し力が少し下がるため、その点も踏まえて選びましょう。
ダウンはジャストサイズ
冬場は中に着込むことを考えて、大きめサイズのコートを選びがちですが、レディーススーツに合わせるダウンは、ジャストサイズですっきりと着こなすのがよいでしょう。
ダウンジャケットはボリュームのあるアイテムなので、オーバーサイズを選ぶと着膨れしてしまい、野暮ったい印象となります。
試着する際は、スーツのジャケットや厚手のニットなどを着た状態で羽織り、実際に着用するときのサイズ感で判断しましょう。
ボディラインに程よく沿うものであれば、暖かさと美しいシルエットが両立できます。
スーツとインナーダウンの合わせ方
「ダウンジャケットのアウターだとボリュームが気になる」といった方には、スーツにインナーダウンを合わせるのもおすすめです。
ここでは、スーツと組み合わせるインナーダウンの選び方について解説していきます。
インナーダウンとは?
インナーダウンとは、その名のとおり、コートやジャケットのインナーに着ることを想定して作られた、薄手で軽量なダウンウェアのことです。
ダウンの量を調整して薄く作られており、アウターの下に着ても着膨れしにくい設計となっています。
ベストタイプや長袖タイプ、Vネックやクルーネックなど、さまざまなデザインがあり、一枚持っておくと重宝するでしょう。
スーツに合うインナーダウンの選び方
スーツスタイルにインナーダウンを取り入れる際は、以下のポイントが大切になります。
襟無しの薄手タイプがベスト
スーツのジャケット下に着るインナーダウンとして、もっとも適しているのは「襟無し(ノーカラー)」であり「薄手」のベストタイプです。
Vネックの襟無しタイプを選ぶと、ジャケットのVゾーンからインナーダウンが見えにくく、ネクタイやシャツの襟元もすっきりと見せられます。
袖があると腕周りが窮屈になりがちなので、まずは動きやすいベストタイプから試してみるのがおすすめです。
また、ダウンを抑えるキルティングのステッチが細かいほど、ボリュームを控えやすい傾向にあるため、インナーダウンを選ぶ際は一緒にチェックしてみましょう。
色はベーシックカラーで
インナーダウンの色は、ジャケットやコートの下から見えても悪目立ちしない、ベーシックカラーから選ぶのが基本です。
主張の強い色や柄物は避け、手持ちのスーツやジャケットの色に馴染むカラーを選びましょう。
具体的には、ブラック・ネイビー・グレー・ブラウンなど、ベーシックカラーがおすすめで、ビジネススーツの定番色にも合わせやすくなります。
ダウンジャケットを使ったおすすめのコーデを紹介
スーツに合うダウンジャケットの選び方を知ったのはいいものの、実際にコーディネートを考えるとなると難しい人も多いでしょう。
ここからは、ダウンジャケットを使ったおすすめのコーデ例を紹介します。
着こなし方に悩んだときにはぜひ参考にしてみてください。
スーツと色を揃えて統一感のあるコーデに
スーツとダウンジャケットの組み合わせ方に悩んだら、まずはジャケット・パンツと同じ色味のダウンジャケットをプラスしてみましょう。
黒スーツならブラック、紺色スーツならネイビー系のダウンジャケットを合わせることで、コーデ全体に統一感を出せます。
なお、色味を統一させたコーデは全体が重たく暗い印象になりやすいため、スーツのアクセントとなるネクタイは明るめの色を合わせてもよいでしょう。
紺色であればサックスブルーやイエロー、黒スーツであればえんじ色やグレー系などをプラスすることで、顔まわりを明るく演出できます。
ダウンジャケットの色をコーデのアクセントに
ビジネスシーンのなかでも日常の仕事用コーデとしてダウンジャケットを使いたい場合には、アウターの色をアクセントとしてコーデを考えるのもおすすめです。
ネクタイと色味を合わせることで、適度なカジュアル感を活かしつつまとまりのあるコーデになります。
色味が明るすぎるとスーツから浮いてしまうため、ダウンジャケットをアクセントにする場合は、彩度と明度を控えめにするのがポイント。
青色系のネクタイであればネイビー系、赤色のネクタイならえんじ色やマホガニーといったように、深めの色をプラスすることで落ち着いた雰囲気を演出できるでしょう。
インナーにもダウンをプラスして暖かさアップ
寒さが厳しい日であれば、インナーダウンとダウンジャケットの重ね着コーデもおすすめです。
薄手のインナーダウンをプラスすることで適度なカジュアル感を出しつつ、防寒性をアップさせられます。
色味を揃えるとともに、生地のステッチの有無でメリハリを出すのがこのコーデのポイント。
ステッチありのインナーダウンにステッチレスのダウンジャケットを重ねれば上品でおしゃれなコーデになりますし、逆の組み合わせにすれば親しみのある雰囲気を演出できます。
ニット系トップスと合わせればビジネスカジュアルに
季節感を出したいなら、ダウンジャケットとニット系トップスを組み合わせたモノトーンのビジネスカジュアルコーデもよいでしょう。
特にハイネックやタートルネック系のセーターをプラスすれば、ふくらみのあるダウンジャケットと組み合わせても首周りをすっきり見せられます。
寒い日にはコーデのアクセントとして赤系やベージュ系のマフラーをプラスすれば、顔周りを明るく演出できます。
暖かみのある雰囲気と防寒性を両立できるでしょう。
スーツにダウンジャケットを合わせるときの注意点
スーツとダウンジャケットを組み合わせたコーデを考える場合、使うアイテムのデザインや組み合わせ方によってはスタイルが悪く見えることもあります。
ここからは、スーツにダウンジャケットを合わせるときの注意点を解説します。
スーツの裾がはみ出さないようにする
1点目の注意点は、事前に着用してスーツの裾がはみでていないか確認することです。
一般的にダウンジャケットをはじめとしたアウターは、短いほどカジュアルな雰囲気が強くなる傾向にあります。
加えて、スーツに合わせるとなると、相手へだらしない印象を与えたり、スタイルが悪く見えたりする場合もあるため注意しましょう。
ゆえに一度着用してみて、ダウンジャケットの丈が自分の体型やスーツに合っているかどうかをチェックしてみることをおすすめします。
ダウンジャケットを着用して鏡に向かい、直立した際にスーツの裾が見えてしまう場合は避けた方がよいでしょう。
派手・カジュアルすぎるデザインは避ける
2つ目の注意点は派手すぎる、カジュアルすぎるデザインではないかどうかです。
特にボタンなどの装飾が派手なものやファーが付いたものはダウンジャケットのカジュアル感を強めてしまうため、スーツの上から着用すると浮いて見えてしまう場合があります。
もし、赤や緑などといったインパクトの強い色のダウンジャケットをコーデのアクセントとして取り入れたい場合には、明度と彩度が低めのくすみカラーにするとよいでしょう。
オーバーサイズすぎないかをチェックする
サイズにゆとりのあるダウンジャケットを選ぶ場合には「オーバーサイズすぎないか」も注意点です。
スーツと一緒にアウターを着用する場合、ジャケットの上から羽織るため、ある程度の余裕がないと動きにくく感じることもあります。
しかし、あまりにもダウンジャケットのサイズにゆとりがあると相手へだらしない印象を与えてしまったり、子どもっぽく見えてしまったりする場合があります。
オーバーサイズのダウンジャケットを選びたい場合には、腕の付け根と肩幅がつまめる程度の余裕があるかどうかを目安に選んでみましょう。
スーツとダウンの組み合わせがNGとなるシーン
どんなに上品なダウンを選んでも、その組み合わせがマナー違反となるシーンが存在します。
ここでは、ダウンジャケットの着用を避けたい代表的なシーンについて解説していきます。
会社の顔として見られるビジネスシーン
日常の通勤や内勤では問題ないケースもありますが、大切なビジネスの場では着用の可否を見極めることが大切です。
クライアントとの商談や、役員クラスが出席する会議、業界の式典といった場面では、カジュアルすぎるダウンジャケットは控えるのが無難でしょう。
服装がその人や会社の信頼性を左右するシーンでは、チェスターコートやステンカラーコートといった、より品格のあるアウターを選ぶのがビジネスマナーといえます。
就活・フォーマルシーンではダウンを着てもよい?
就活やフォーマルシーンでは基本的にダウンジャケットの着用は避けた方がよいとされています。
就活の面接やフォーマルシーンでは、あくまで「その場の雰囲気やマナーを踏まえた振る舞いができているか」がチェックされます。
ゆえに、フォーマルウェアで統一すべきシーンに、カジュアルでラフな雰囲気のダウンジャケットを着用していくと「TPOに対応できていないのではないか」という印象を与えてしまう可能性があるでしょう。
そのため、就活やフォーマルシーンではトレンチコートやステンカラーコートなどといった、上品な印象のアウターを着用する方がよいでしょう。
結婚式
結婚式のような格式高いシーンでは、ダウンジャケットはふさわしくないとされています。
たとえ高級なブランドであっても、ダウンジャケットはカジュアルウェアの範疇に含まれるため、そのまま着用して参加するのはマナー違反です。
結婚式におすすめのアウターとしては、以下のようなものが挙げられます。
・チェスターコート:品格がありスーツとの相性が抜群
・ステンカラーコート:シンプルなデザインで誠実さを演出
・アルスターコート:重厚でクラシックな印象
ダウン以外でスーツに合うアウター
ビジネスシーンでは、ダウンジャケットが適さない場面も少なくないため、ダウン以外でスーツに合う選択肢もチェックしておくとよいでしょう。
ここでは、ビジネスシーンの王道ともいえるコートで、一着持っているとさまざまな場面で活用できるおすすめのアイテムをご紹介します。
ステンカラーコート
ステンカラーコートは、ビジネスコートの中でもっともベーシックで汎用性の高いアイテムです。
後ろの襟腰が高く、前に向かって低く折り返る一枚襟のステンカラーが特徴で、ボタンを留めると第一ボタン以外が隠れる比翼仕立てが採用されています。
シンプルなデザインであるため、スーツのスタイルを選ばず、どんな色柄にも合わせやすいのが魅力です。
チェスターコート
チェスターコートは、テーラードジャケットの着丈を長くしたようなデザインが特徴のコートです。
襟の形がジャケットと似ているため、スーツとの相性がよく、ドレッシーでエレガントな印象を与えます。
ウールやカシミヤといった上質な素材で作られたものが多く、ビジネスシーンはもちろん、結婚式や式典にも対応できる格調の高さが魅力です。
トレンチコート
トレンチコートは、第一次世界大戦時、イギリス軍が着用した防水型の軍用コートを起源とします。
耐久性や防風性に優れているのが特徴で、デザインの随所にその名残があり、肩のエポレットや胸のガンフラップ、腰のDリング付きベルトなどがその代表例です。
機能的でありながら、ベルトの結び方ひとつで表情が変わり、さまざまな着こなしを楽しめます。
スーツに合うデザインのダウンジャケットでコーデを考えてみよう!
カジュアル感が強いダウンジャケットですが、デザインや色味、スーツとの組み合わせ方などを考えて選ぶことで、ビジネスシーン向けのコーデになります。
今回紹介したジャケットの選び方やコーデ例も参考にしながら、自分にぴったりの着こなし方を考えてみてください。
※掲載のAOKI商品はコーディネートの一例です。在庫状況により商品がない場合がございます。


