スーツのポケットの使い方講座!種類や着用シーンにあったマナーを押さえて着こなそう

スーツのポケットの使い方講座!種類や着用シーンにあったマナーを押さえて着こなそう

ビジネス メンズ

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メンズスーツには複数のポケットが付いていますが、みなさんは正しい使い方をご存知でしょうか?今回は、スーツに付いているポケットの種類や正しい使い方をご紹介します。着用シーン別にフラップの使い方も解説するので、ビジネスだけでなく就活や冠婚葬祭イベントが控えている方も参考にしてみてください。

メンズスーツのポケットの必要性

メンズスーツのポケットの必要性

メンズスーツのポケットは、なんのために付いているのでしょうか?ここでは、スーツのポケットの必要性についてご紹介します。

【胸ポケット】はポケットチーフを入れる

メンズスーツの胸ポケットは、ポケットチーフを入れる目的で作られています。フォーマルなシーンではポケットチーフを入れて使用しますが、ビジネスシーンで仕事着として着用する場合は空にしておくのが一般的です。

また、胸ポケットに財布を入れたりペンを挿したりするのはマナー違反なので、ポケットチーフ以外の物は入れないようにしましょう。

【内ポケット】は小物を入れてもOK

メンズスーツの内ポケットは実用目的で付いているため、財布やペン、カード類を収納することが可能です。ただし、厚みのあるものを入れるとスーツのシルエットが崩れてしまうので注意が必要です。

【腰ポケット・パンツポケット】は物を入れない

腰ポケットやパンツポケットは実用には不向きです。物を入れてしまうと、スーツのシルエットが崩れてしまいます。スーツをスマートに着こなすためにも、腰ポケットやパンツポケットには余計な物を入れないようにしましょう。

メンズスーツのポケットの種類と位置

メンズスーツのポケットの種類と位置

メンズスーツのポケットは、位置によって細かく名称が分かれています。ここでは、それぞれの特徴を解説します。

胸ポケット

ビジネススーツの胸ポケットには、いくつかの種類があります。代表的な種類を3つご紹介します。

ウェルトポケット

胸ポケットに飾りの口布が付いたタイプは「ウェルトポケット」と呼ばれています。メンズスーツの中ではスタンダードなタイプのポケットで、ビジネススーツだけでなく礼服でも用いられています。

バルカポケット

胸ポケットの底が船のようにカーブしたタイプは「バルカポケット」と呼ばれています。身体のラインに沿ったシルエットで、胸板の厚みを美しく見せる効果があります。

アウトポケット

「アウトポケット」とは、ジャケットの外側にポケットを貼り付けたタイプです。パッチポケットとも呼ばれており、カジュアルなジャケットで用いられています。

内ポケット

ここからは、内ポケットの種類を解説します。場所ごとに用途が異なるため、正しい着こなしを知りたい方はぜひチェックしてみてください。

チケットポケット

「チケットポケット」は切符や半券を入れるための場所で、チケットを折り曲げることなく持ち運びできます。

出し入れしやすい位置にありますが、携帯電話や財布を入れると型崩れの原因になります。チケットポケットには、厚みのない物を収納しましょう。

インサイドポケット

ジャケットの胸元には「インサイドポケット」が付いています。財布や携帯電話を収納できる実用的なポケットなので、スーツに物を収納したい時はこちらを活用しましょう。

ただし、厚みのある長財布などを入れると型崩れがしやすいため注意が必要です。

ペンポケット

ジャケットの左側には「ペンポケット」と呼ばれる細長いポケットが付いています。名前の通りペンを収納するための場所で、ボールペンや万年筆を挿しておけるポケットです。ペンを収納したい時は、胸ポケットではなくペンポケットを活用しましょう。

腰ポケット

スーツの腰ポケットにはいくつか種類があります。それぞれの違いや特徴をチェックしていきましょう。

フラップポケット

スーツの腰ポケットで最も一般的なのは「フラップポケット」です。フラップとは「フタ」を意味しており、雨や埃がポケットに入り込むのを防ぐ役割があります。

フラップは、屋内にいる場合と屋外にいる場合で使い方が異なります。フラップのマナーは、この後詳しく解説するのでぜひご確認ください。

スラントポケット

斜めに傾いて付いたポケットは「スラントポケット」と呼ばれています。もともとは乗馬中に手を入れやすくするために、斜めに取り付けられたといわれています。

スラントポケットはスーツのシルエットをシャープに見せる効果がありますが、フォーマルなシーンには不向きなので注意が必要です。

チェンジポケット

腰ポケットの上に付いた小さなポケットは「チェンジポケット」と呼ばれています。チェンジは「小銭」を意味しており、もともとは小銭を入れる目的で作られました。

日本のスーツではあまり見かけないデザインですが、英国風のスーツではよく用いられています。

パッチポケット

「パッチポケット」は、スーツにポケットを縫い付けたタイプです。縫い目がはっきり現れており、カジュアルな印象に着こなせます。

オフィスカジュアルとして着用するには問題ありませんが、フォーマルなシーンには不向きなので注意しましょう。

パンツポケット

スーツのパンツにもいくつか種類があります。3つご紹介するので、それぞれの特徴をみていきましょう。

サイドポケット

パンツの両サイドに付いているポケットは「サイドポケット」と呼ばれています。物を入れやすい位置に付いていますが、厚みのある物を入れるとシルエットが崩れてしまいます。

ピスポケット

ヒップの位置に付いているポケットは「ピスポケット」もしくは「ヒップポケット」と呼ばれています。

ヒップのラインを美しく見せることは、スーツをスマートに着こなすために重要です。美しいシルエットをキープするためにも、ピスポケットは空にして着用しましょう。

フォブポケット

「フォブポケット」とは、ベルトループの脇に付いた小さなポケットのことです。もともとは懐中時計を入れる目的で作られたといわれています。

現在は懐中時計を持ち歩く人はあまり多くないので、飾り用のポケットとしての意味合いが強くなっていますが、海外ではチップを入れるためのポケットとしても使われています。

スーツを着用した時のフラップの使い方

スーツを着用した時のフラップの使い方

スーツのポケットにはフラップと呼ばれるフタが付いていますが、フラップは着用シーンによって使い方が異なります。ここからは、フラップの使い方に関するマナーを解説します。

フラップの基本的なマナー

スーツのフラップは、雨や埃を避ける役割があります。そのため屋外では外に出し、屋内では中に入れておくのが基本のマナーです。

とはいえ外出のたびにフラップを出し入れするのは手間なので、一般的なビジネスシーンではあまり意識しないことが多いです。

ただし、左右でフラップの内外が揃っていないと不自然なので、左右のフラップの状態は統一させましょう。

着用シーンによってマナーが異なる

フラップの出し入れが必要かどうかは、着用シーンによって異なります。ここではどんなシーンで出し入れが必要なのか解説します。

ビジネス

通勤や営業では、毎回フラップを出し入れする必要はありません。屋内でも出した状態のままで基本的には問題ないでしょう。

ただし、左右のフラップの内外が統一されていないと不自然なので、左右のフラップが統一されているか確認を忘れないようにするのが大切です。

就活

就活でスーツを着用する場合は、基本ルールに則ってフラップを出し入れするのが望ましいです。面接会場に到着するまではフラップを外に出しておき、屋内に入る時に中に入れましょう。

面接官はマナーを重視する傾向にあるため、フラップが中に入っていればスーツの着用マナーを知っているというアピールにも繋がるでしょう。

冠婚葬祭

フォーマルなシーンにおけるフラップの使い方は、慶事と弔辞で異なります。結婚式などのお祝いの席では、フラップは出した状態でも構いません。

一方、葬儀などのお悔やみの席では基本ルールを順守する必要があります。屋外ではフラップを出す、屋内では入れるといったマナーを徹底しましょう。

成人式

成人式でスーツを着用する際は、基本のマナーに則ってフラップを出し入れしましょう。成人式は一生に一度の大事な式典なので、基本ルールに則った着こなしをすることが望ましいです。

また、成人式のスーツ姿は写真として一生残るものです。あとで振り返った時に後悔をしないためにも、正しい着こなしで出席しましょう。

メンズスーツのポケットの使い方を知ってスマートに着こなそう

メンズスーツのポケットの使い方を知ってスマートに着こなそう

メンズスーツのポケットは基本的に飾りで付いている場合が多いですが、内ポケットに限っては実用性を兼ね備えています。スーツに物を入れたい場合は、内ポケットを活用しましょう。

    

ポケットの種類や用途を把握することで、マナーを順守した着こなしができるようになります。

また、ジャケットのフラップは屋外では外に出し、屋内では中に入れるのがマナーです。一般的なビジネスシーンではそこまで意識する必要はありませんが、フォーマルな場では状況に応じて出し入れをしましょう。

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