【メンズ向け】スーツパンツの種類と選び方を解説!試着時のチェックポイントも
ビジネス メンズ
公開日:
更新日:
「スーツパンツだけ買い替えたいけど、どう選べばいいか分からない」「試着したけれど、サイズが合っているのか判断できない」そんな悩みを抱えていませんか。
スーツパンツは、選び方一つで着心地や見た目の印象が変わるため、正しい選び方を知っておくとよいでしょう。
本記事では、メンズ向けスーツパンツの基礎知識や用途に合った選び方、試着時にチェックしておきたいポイントなどを解説します。
購入したスーツパンツを長持ちさせる方法も記載しているので、ぜひ最後までご覧ください。
スーツパンツとは?
スーツパンツとは、ジャケットと対になり、同じ生地(共生地)で作られたパンツのことを指します。
ここでは、スーツパンツに関する基礎的な知識について解説します。
スーツパンツとスラックスの違い
スーツパンツとスラックスの違いは、ジャケットとセットで着用することを前提としているか、単体での着用を前提としているかにあります。
スーツパンツは、ジャケットと同じ生地で作られ、セットで着用することを前提としたパンツです。
スラックスはジャケットとは別に販売されるパンツを指すことが多く、主にウールやポリエステル素材のきれいめなビジネス向けのパンツを指します。
ただし、スーツのパンツを単体でスラックスと呼ぶケースも見受けられるため、文脈によっては両者が混同されて使われることもあります。
「パンツのみ」でも購入できるのか?
スーツを着用していると、ジャケットよりパンツのほうが先に傷んでしまうケースがあります。
そのような場合、傷んだパンツだけを新しく買い替えられるのでしょうか。
スーツパンツのみでの購入は可能ですが、注意点もあります。
購入はできるが難しいケースも
パンツのみを後から購入することは、理論上可能です。
しかし、購入した店舗で同じ生地のスーツが継続して販売されている場合や、オーダースーツで生地の在庫が残っている場合に限ります。
つまり、パンツのみの購入が可能かどうかは、店舗の在庫状況によるといえるでしょう。また、店頭に同じ生地のスーツが並んでいたとしても、基本的には上下セットでの販売を前提としているため、パンツ単体での購入は断られるケースが少なくありません。
安心なのはスペアのパンツ付セット
パンツの消耗が気になる場合は、スーツを購入する際に「ツーパンツスーツ」を選ぶことをおすすめします。
ツーパンツスーツとは、一つのジャケットに対して、同じ生地のパンツが2本付いてくるセットのことです。
2本のパンツがあることで、スーツ全体の寿命を延ばすことが可能になります。
スーツパンツの種類
スーツパンツとひとくくりにいっても、そのデザインはさまざまです。
ここでは、スーツパンツの印象に影響する「シルエット」「タック」「素材」という3つの要素について、それぞれの種類と特徴を詳しく解説します。
シルエットの種類
パンツのシルエットには、主にテーパードとストレートの2種類があり、それぞれで与える印象が異なります。
テーパード
テーパードとは、「次第に先が細くなる」という意味を持つ言葉です。
腰まわりや太ももには適度なゆとりを持たせつつ、裾に向かって徐々に細くなっていくシルエットが特徴です。
ビジネススーツにおいては主流のデザインとなっており、スマートな印象を演出したい場合におすすめの選択肢です。
脚のラインをすっきりと見せる効果があり、モダンでスタイリッシュな印象も与えられます。
ストレート
ストレートは、膝から裾にかけてのラインが真っすぐに落ちる、伝統的でクラシックなシルエットです。
流行に左右されない普遍的なデザインであり、誠実で落ち着いた印象を与えます。
脚のラインを拾いすぎないため、がっちりとした体型の方や、脚のラインが気になる方でも安心して着用できるシルエットです。
タックの種類
スーツパンツの大切なディテールとしてチェックしておきたいのが、腰まわりのゆとりを生み出すタックです。
タックとは、パンツのウエスト部分から下に向かって入っている、ヒダやプリーツのことを指します。
パンツの中央に入っている折り目はセンタープレスと呼ばれるもので、脚を立体的、かつ真っすぐに見せるための装飾的なディテールです。
タックの種類は、入っているタックの本数によって以下のように分類されます。
ノータック
ノータックとは、ウエスト部分にタック(ヒダ)が1本も入っていないデザインです。
腰まわりがすっきりとしており、細身でシャープなシルエットが特徴で、スリムフィットのスーツによく見られます。
細身の方や、スリムな着こなしを好む方によく似合うデザインです。
ワンタック
ワンタックは、ウエストの左右に一つずつタックが入っているデザインです。
ノータックに比べて腰まわりと太ももまわりにゆとりが生まれるため、動きやすさが向上します。
適度なゆとりがありながら、シルエットは比較的すっきりとしているので、体型を選ばずに着用できる点がおすすめです。
ツータック
ツータックは、ウエストの左右に2つずつタックが入っているデザインです。
ワンタックよりもさらに腰まわりにゆとりが生まれ、リラックスした履き心地を実現できます。
がっちりとした体型の方や、優雅なドレープ感を楽しみたい方におすすめの選択肢です。
素材の種類
スーツパンツの代表的な素材としては、3つが挙げられます。
見た目の印象だけでなく、快適性や耐久性にも影響するので、それぞれの特徴を理解し、用途や季節に合わせて選びましょう。
ウール
ウール(羊毛)は、高い保温性と吸湿性を備えており、冬は暖かく過ごせます。
また、夏用の「サマーウール」であれば、汗をかいても熱がこもりにくく快適に着用できる特性を持っています。
伸縮性としなやかさがあり、シワになりにくく回復力も高いため、長い時間着用しても美しいシルエットを保ちやすいのが魅力です。
上品な光沢感と滑らかな風合いは、式典のような厳かなシーンにふさわしい高級感を演出します。
コットン
コットン(綿)は、主に春夏のカジュアルなスーツスタイルで用いられる素材です。
軽快でさらりとした肌触りが特徴で、爽やかな印象を与えます。
吸水性に優れているため、汗ばむ季節でも快適に着用できる点が魅力です。
オフィスカジュアルなど、少しリラックスしたい場面におすすめです。
化繊
化繊(化学繊維)とは、主にポリエステルやナイロンなどを使って作られた人工の素材を指します。
丈夫で耐久性が高く、シワになりにくいメリットを持ちながら、価格は比較的安価な傾向にある素材です。
ストレッチ性を高めたものや、家庭で洗濯できるウォッシャブル機能を備えたものなど、高機能な化繊スーツも増えています。
スーツパンツの丈と裾口
スーツパンツの着こなしにおいて、丈と裾口の仕上げは、全体の印象を決定づける大切な要素です。
ここでは、洗練された足元を演出する丈の選び方と、裾口の仕上げ方について詳しく解説します。
スーツパンツの丈はクッションで選ぶ
スーツパンツで丈の長さを表現する際に使われる用語が「クッション」です。
クッションとは、パンツの裾が靴の甲に当たって生まれる「たわみ」や「しわ」のことを指します。
クッションには代表的な3つのスタイルがあるので、それぞれについて解説します。
ノークッション
ノークッションは、パンツの裾が靴の甲にほとんど触れず、たわみがまったくできない状態の丈を指します。
モダンで軽快な雰囲気があり、すっきりとしたシャープな印象を与えられるスタイルです。
格式高い場では少し軽すぎると見られるおそれがあるため、シーンに応じて使い分けましょう。
ハーフクッション
ハーフクッションは、パンツの裾が靴の甲に軽く触れ、わずかにたわみができる状態の丈です。
長すぎず短すぎず、もっとも標準的でバランスの取れたスタイルといえるでしょう。
ビジネスからカジュアルまで幅広いシーンに対応でき、流行に左右されない点が魅力です。
ワンクッション
ワンクッションは、パンツの裾が靴の甲にしっかりと乗り、一つ折り目ができるくらいの丈を指します。
ハーフクッションよりも長めの丈で、クラシックで重厚感のある印象を与えられるスタイルです。
伝統的な場や落ち着いた大人の雰囲気を演出したいときに向いています。
裾口の違いと使い分け
裾口の仕上げ方には、主に「シングル」と「ダブル」の2種類があります。
それぞれの特徴と使い分けについても、理解しておきましょう。
シングル
シングルは、裾を内側に折り返して縫い付けた、縫い目が見えないすっきりとした仕上げ方です。
冠婚葬祭で着用する礼服や、大切な商談など、格式が求められる場面で使いやすいデザインです。
見た目がシンプルで足元がすっきりと見えるため、細身のパンツやテーパードと相性がよい傾向です。
ダブル
ダブルは、裾を外側に折り返して仕上げる方法で、折り返しの幅は3.5〜4cm程度が一般的とされています。
ゆったりとしたパンツと相性がよく、シングルに比べて、カジュアルな印象を与える仕様です。
近年ではビジネスシーンでも受け入れられている傾向にあり、おしゃれな着こなしとして定番化しています。
スーツパンツの試着チェックポイント
自分に合ったスーツパンツを選ぶ上で、積極的にやっておきたいのが試着です。
ここでは、スーツパンツの試着時に確認しておきたい4つのポイントについて解説します。
ウエストのゆとり
スーツパンツのウエストは、ベルトを締めずに着用した状態で、ギリギリずり落ちないくらいがジャストサイズです。
ゆとりが大きいと楽に感じますが、ウエストまわりに不自然なシワが寄ってしまい、だらしない印象を与えてしまうため、バランスを意識しましょう。
ウエストと体の間に、手のひらがスッと入る程度のゆとりが理想です。
ヒップのゆとり
ヒップのサイズ感は、スーツパンツにとって大切なポイントです。
サイズが小さいと、お尻のラインが強調され、品がなく見えてしまいます。
逆に大きすぎると、お尻まわりの生地が垂れ下がり、だらしない印象を与えてしまう可能性があります。
お尻のラインがくっきりと出すぎず、かつ生地が余ってダボついていない状態を目安にしましょう。
全体のシルエット
ウエストとヒップのサイズを確認したら、次は全体のシルエットをチェックします。
太ももまわり(ワタリ幅)やふくらはぎがパツパツになっていないか、逆にダボダボで余っていないか見ておきましょう。
全体のバランスが取れており、立ち姿が美しく見える状態が理想のシルエットです。
股下の長さ
股下の長さ、つまりパンツの丈は、前述したクッションで決定します。
そのため、実際に合わせる予定の革靴を履いた状態でチェックしておくことが大切です。
ウエストの高い位置でパンツを履くとクッションの状態が変わるため、普段履く位置でチェックしましょう。
スーツパンツを長持ちさせるメンテナンス
お気に入りのスーツパンツは、適切なメンテナンスをすることで、美しい状態を長く保つことが可能です。
ここでは、スーツパンツを長持ちさせるための基本的なメンテナンス方法について解説します。
1日休ませる
1日着用したスーツパンツは、目に見えない汗や湿気を吸収しています。
そのため、着用後は最低でも1日以上休ませるようにしましょう。
帰宅したらポケットの中身をすべて取り出し、パンツ専用のハンガーを使って逆さにつるして保管しましょう。
パンツ自体の重みで、膝まわりのシワが自然に伸びやすくなるのでおすすめです。
風通しのよい日陰に干し、生地が吸収した湿気を完全に飛ばしてあげましょう。
メンテナンスの基本はブラッシング
日々のメンテナンスで基本となるのはブラッシングです。
着用後のスーツパンツには、ホコリや花粉といった目に見えない汚れが多数付着しています。
汚れを放置すると、生地の風合いを損なうだけでなく、カビや虫食いの原因になることがあります。
生地の表面に付着したホコリや汚れを払い落とし、乱れた繊維の流れを整えましょう。
ブラッシングのやり方
ブラッシングは、天然素材で作られた洋服専用ブラシを使用するのがおすすめです。
まず、パンツ全体を軽く手でたたき、表面の大きなホコリを浮き上がらせましょう。
次に、下から上へ逆なでするようにブラッシングして繊維の奥のホコリをかき出した後、生地の織り目に沿って上から下へと大きくブラシを動かし、毛並みを整えていきます。
裾やヒップまわり、ポケットの入り口など、汚れがたまりやすい部分はより丁寧に行うのがポイントです。
気になるシワの取り方
座って仕事をしていると、どうしても膝の裏や太ももの付け根あたりにシワが寄ってしまいます。
このような気になるシワは、スチームアイロンを使うことで伸ばすことが可能です。
スチームアイロンを使う際は、必ず当て布を用意して、生地のテカリや傷みを防ぎましょう。
スチームアイロンがない場合、入浴後の湿気がこもった浴室に数時間つるしておくことで、軽いシワなら自然に伸ばすことが可能です。
ただし、そのまま放置するとカビや型崩れの原因になるため、シワが伸びたら必ず風通しのよい日陰に移して完全に乾かしましょう。
まとめ
スーツパンツは、スーツスタイルの印象を左右する大切なパーツです。
シルエットの種類、タックの有無、素材の特性を理解することで、自身の体型や好み、着用シーンに合わせた最適な1本を選ぶことが可能になります。
クッションの種類や裾口の仕上げ方法による違いを知れば、着こなしの幅はさらに広がっていくでしょう。
本記事の内容を参考に、自身のスーツスタイルを、より一層、洗練されたものに仕上げてみてください。


