
スーツ(パンツ)の裾の長さの目安は?裾の種類と測り方について解説
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スーツを購入する際に裾上げをお願いする方も多いと思いますが、ビジネスにふさわしいとされる裾の長さをご存じでしょうか?今回はスーツの理想の長さを中心に、裾上げの種類やサイズの測り方などを詳しく解説します。適正とされる裾の長さで、スマートな着こなしを目指しましょう。
目次
スーツの裾の長さによる印象とは?

スーツの裾が長いとビジネスシーンに向かなかったり、短めでも着こなす場面に注意が必要であったりと、裾の長さはスーツを美しく着こなす上で大切なポイントです。特にメンズスーツの裾の長さはレディースよりも適正とされるマナーがあるため、参考にしてみてください。
くるぶし程度の裾の長さはオフィスカジュアル向け
裾の長さがくるぶし程度までのパンツは、オフィスカジュアルに向いています。裾の長さが短いアイテムはカジュアルな印象が強く、社内でのデスクワークといったラフが許容される場面におすすめです。
同じビジネスの場でも、重要な会議や来客などフォーマルな場面ではカジュアルな裾の長さは避けるのが無難です。フィッティングの際は着用したい場面を想定して、裾の長さを決めてみるとよいでしょう。
標準な裾の長さはビジネス向け
ビジネスシーンでは、くるぶしの下もしくはくるぶしを軽く覆う程度の長さがスタンダードとされています。標準的な裾の長さのパンツは、さまざまなビジネスシーンに適用でき、就職活動やフォーマルな場面にも着用できる人気の長さです。
裾の長さを調整する際は実際にパンツを履いてみて、くるぶしが隠れるか、靴にかかりすぎていない長さであるかを確かめてみるとよいでしょう。
長めの裾はフォーマル向け
長めの裾は重厚な印象が強まり、よりフォーマルなビジネスシーンに向いているスーツの丈感です。見た目はかかとがほぼ隠れる程度、靴を履いた時にゆったりと靴を覆うくらいが目安といえます。
必要以上に長すぎるとだらしない印象になりかねないため、裾上げの際はビジネス向けの靴を履いて適正な長さを意識してみてください。
スーツのパンツ裾の測り方

具体的なスーツのパンツ裾の測り方を、メンズ、レディースに分けてご紹介します。適正な長さにオーダーできるよう、測り方のポイントを押さえておきましょう。
メンズ
スーツの裾の長さを測る際は、ビジネス用のベルトと靴を用意しておくのがおすすめです。メンズのスーツ丈はくるぶしにかかるかかからないかの数cmで印象が異なるため、ベルトや靴をあらかじめ身に着けた状態で測ると理想の長さを見つけやすいでしょう。
メンズのスーツパンツの測り方
- 1.パンツのウエスト部分が腰骨の位置にくるよう調整する。
- 2.ベルトを締めてスーツパンツを固定する。
- 3.スーツ用の靴を履く。
- 4.背筋を伸ばして軽く肩の力を抜き正面を向く。
- 5.求める長さに応じて裾を測る。
レディース
レディースも、ビジネス向けの裾の長さや測り方はメンズとほぼ変わりはありません。パンツのウエスト部分がおへその位置になるよう調整し、必要に応じて仕事用のパンプスを履くと長さがイメージしやすくおすすめです。
レディースのパンツスーツの長さはメンズに比べて自由度が高いため、短すぎず長すぎずTPOに合った長さに調整してみましょう。
レディースのスーツパンツの測り方
- 1.パンツのウエスト部分がおへそあたりにくるよう調整する。
- 2.必要に応じてパンプスを用意する。
- 3.背筋を伸ばして軽く肩の力を抜き正面を向く。
- 4.求める長さに応じて裾を測る。
ビジネスに適したスーツの裾上げの種類

スーツの裾上げには「シングル」と「ダブル」の2種類があり、着用シーンや求める印象によって選ぶことができます。ここでは、ビジネスに適したスーツの裾上げの種類について、各ポイントをチェックしておきましょう。
シングル
シングルタイプの裾上げは、生地の折り返しがないストレートなデザインのことです。シングルタイプの裾はフォーマル向けで、足元にもたつきがなくすっきりとした印象に見えます。
ビジネスシーンで着用するスーツはシングルが基本と考えてよいでしょう。普段のビジネスシーンはもちろん、就職活動や式典など、幅広い場面で着用できるスーツの裾のデザインです。
ダブル
ダブルタイプの裾上げは、生地の折り返しのあるデザインのことです。シングルよりもややカジュアルな印象が強いとされており、オフィスカジュアルでの着用に向いています。
一般的にはフォーマルなビジネスシーンに対応できるシングルタイプが主流で、「足元に軽くおしゃれを楽しみたい」「スタンダード以外のデザインも取り入れたい」と考えている方は挑戦してみるのもよいでしょう。
ビジネスマナーとしてダブルはふさわしくないと考える方もいるため、TPOに合わせて選んでみてください。
【メンズ】裾の長さ別!ビジネスに適したコーデ例

メンズ向けスーツの裾の長さを、ビジネスシーンで主流な3つのタイプに分けてご紹介します。スタンダードやダブル、短めでカジュアルなデザインなどの具体的なコーデとなるので、着用するシーンをイメージしてチェックしてみてください。
スタンダードな裾の長さのスーツ

ビジネスのさまざまなシーンで着ることができる、スタンダードな裾の長さのスーツコーデです。裾の長さはくるぶし下、靴にやや生地がかかる程度が目安で、好印象なスタイルといえるでしょう。シングルの裾上げで、足元がすっきりと見えます。
ダブルの裾上げをしたジャケパンスタイル

ダブルの裾上げに注目の、おしゃれなジャケパンスタイルです。ダブルの裾上げはカジュアルさが強めとされており、同じくややラフな印象の柄物と上手に組み合わせて、オフィスカジュアルにぴったりなコーデにしました。太さのあるパンツでも似合う裾上げデザインで、好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
短めな丈の長さのカジュアルスーツスタイル

短めな丈の長さでカジュアルさやスタイリッシュな印象が高まる、おしゃれなスーツスタイルです。ビジネスシーンではオフィスカジュアルやクールビスなどの際に、裾の長さを短めにする方が多いかもしれません。休日のラフなスタイルとしても人気なので、裾の長さを調整する際に参考にしてみてください。
【レディース】裾の長さで印象が変わるコーデ例

レディースもビジネス向けの裾の長さがありますが、メンズに比べると比較的自由度が高くさまざまなデザインを選べます。スタンダード、やや短め、幅広いデザインなど、パンツスーツを選ぶ際の参考にしてみてください。
スタンダードなスーツの裾の長さ

レディース向けパンツスーツにおすすめな、スタンダードな裾の長さの着こなしです。くるぶしが隠れる長さかつパンプスにややかかる目安の丈は、さまざまなビジネスシーンに対応できるデザインといえるでしょう。パンプスのヒールによっても印象が異なるため、パンツスーツを選ぶ際は靴との相性も見ておくと安心です。
スタイリッシュなスーツの裾の長さ

パンプスがしっかり見える裾の長さは、スタイリッシュな印象を与えます。短めな裾のデザインはオフィスカジュアルに最適で、動きやすかったり足元がすっきり見えたりするなどのメリットがあります。短すぎるとビジネスには向かないデザインとなるため、裾上げ時は写真の裾の長さを目安にするのがおすすめです。
オフィスカジュアル向けなスーツの裾の長さ

ワイドパンツでおしゃれな着こなしとなる、オフィスカジュアル向けな裾の長さです。レディースの場合、パンプスをしっかりと覆う長さの丈はややカジュアルな印象になります。裾が長いタイプは引きずってしまわないよう、パンプスのヒールを履いた上で選ぶとアイテム選びに失敗しにくいでしょう。
スーツの裾の長さに関するQ&A

スーツの裾の長さについて疑問が多かった3つの質問をまとめました。スーツパンツの太さや靴との相性など、裾の長さ選びの際に一緒に見ておきたいポイントをピックアップしたので、ぜひチェックしてみてください。
太めなパンツスーツもビジネスで着用できる?
太めなパンツスーツもビジネスシーンで着用できます。太さのあるパンツの場合は長めの裾が相性がよかったり、細身なデザインの場合はスタンダードかやや短めがスタイリッシュに見えたりするなど、着こなしの印象も異なります。
過度に太さが目立つデザインはだらしなく見える可能性もあるため控えるのが無難ですが、「この太さはビジネスに向いていない」という決まりはありません。細身のデザインや自分の体型にジャストフィットするもの、ややゆったりしたアイテムなど選択肢が多いため、好みやシーンに合わせて選んでみてください。
裾上げはビジネス向け以外も選べる?
裾上げはビジネス向け以外にも種類が多く、かかとに向かって斜めにラインを入れた「モーニングカット」や、裾をボタンで留めるタイプなども選べます。基本的にはさまざまな場面で幅広く着用できる「シングル」、ラフなビジネスシーンでの着用が可能な「ダブル」が主流ですが、それ以外を選んではいけない決まりはありません。
お店によってオーダーを受付している裾上げの種類が異なる場合があるため、希望するデザインがあれば事前に確認しておくとよいでしょう。
靴との相性も考えて裾の長さを考えるべき?
スーツを選ぶ際は、靴との相性も考えて裾の長さを調整することも大切です。特にメンズの場合、スーツの裾の長さが細かく設定されており、くるぶし下や靴にかかる程度など足元全体を見て決めると美しく着こなせます。スーツの試着や裾上げを依頼する際は、ビジネス用の靴も持参して選ぶと裾上げの目安となり便利でしょう。
ビジネス向けの靴もデザインが豊富なので、裾上げ時に限らずスーツ全体との相性も見て、自分らしいスタイルにしてみてください。
ビジネススーツの裾の長さはくるぶしが隠れる程度を目安に選ぼう

ビジネススーツの裾の長さは、くるぶしが隠れる程度の長さがスタンダードとされています。ビジネスシーンではやや短めだとカジュアルに、靴にかかる長さであればフォーマルで重厚感が出るなど、裾の長さの選択肢が豊富です。
特にメンズはビジネスにふさわしいとされる裾のデザインがあるため、知識を身につけておくとフィッティングや裾上げの際に役立つでしょう。パンツの幅や靴との相性なども見て、マナーを踏まえた美しい着こなしを目指しましょう。
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