ネクタイピンの位置はどこが正しい?ネクタイピンの種類やスタイル別の正しい位置もご紹介!
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ネクタイピンの位置や使い方を正しく知って、スーツをよりよく着こなしてみませんか?機能性に加えて、ファッション性としての役割も兼ね備えているのがネクタイピンの魅力です。本記事では、ネクタイピンの種類や特徴、シーン別のおすすめについて解説します。「ネクタイピンをなんとなく付けていた」という方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ネクタイピンの役割とは?
ネクタイピンはネクタイを固定するだけでなく、アクセサリーとしての役割を担うこともあります。以下ではそれぞれについて詳しく解説します。
機能性|ネクタイを固定
ネクタイピンの主な役割は、ネクタイを固定することです。ネクタイを固定していないと、ジャケットを脱いだ際にネクタイがブラブラと揺れてしまいます。
例えば、食事中に剣先が食べ物についてしまったり、手を洗う際に濡れてしまったりすることも考えられます。また、何かを持ち運ぶ作業をするときも、ブラブラとしたネクタイが邪魔になってしまうでしょう。
ネクタイピンで固定しておけば、ネクタイが過度に揺れることはありません。あらゆるシーンで、ネクタイが邪魔だと感じることがなくなります。
ファッション性|印象付けるアクセサリーの1つ
ネクタイピンにはさまざまなデザインがあり、ファッションの1つとして楽しむことも可能です。シーンによって色や質感を使い分ければ、その日のコーディネートの幅も広がるでしょう。
シンプルなデザインなら、ビジネスシーンでプロフェッショナルな印象を与えることもできます。また、華やかなデザインはパーティーシーンに最適です。見た人の印象に残りやすく、個性のアピールにもつながるでしょう。
スーツをおしゃれに着こなしたい方は、ネクタイピンのデザインにもこだわってみましょう。
ネクタイピンの歴史
次に、現代では広く親しまれているネクタイピンが、いつどのようにして生まれ、日本で普及していったのか、その歴史的背景を解説していきます。
ネクタイピンの誕生は1850年頃
現代のような結び下げ式ネクタイは、1850年頃に登場しましたが、当時のネクタイはシルクなどの薄い生地で作られていたため、非常に乱れやすいものでした。
そのネクタイを固定し、身だしなみを整えるための実用的な道具として考案されたのが、ネクタイピンの始まりです。
当初主流だったのは、針でネクタイとワイシャツを直接刺して留める「タイタック」や「スティックピン」と呼ばれるタイプでした。
1920年代に入ると、ネクタイを挟んで留める「タイクリップ」が登場し、ネクタイピンは広く普及していきます。
日本で普及したのは戦後
日本においてネクタイピンが広く普及したのは、第二次世界大戦後のことです。
欧米文化の流入とともにスーツスタイルが一般化し、ビジネスマンを中心にネクタイピンを着用する習慣が定着しました。
当初は実用性が重視されていましたが、時代とともにファッションアイテムとしての側面も強まっています。
ネクタイピンの正しい位置はスタイルで違う
ネクタイピンを付ける位置は、スタイルによって異なります。ジャケットを着用する場合と、ジャケットを着用せずワイシャツのみの場合でも位置が変わってきますので、間違えないように注意しましょう。
正しい付け方
基本はネクタイの大剣、小剣にシャツを加えた3枚を一緒に留めて使います。その際、水平になるように留めるのが原則です。スーツを着たまま動いているとネクタイピンの水平が崩れてくる可能性があるので、お手洗いに行った際などに鏡の前で確認しましょう。
なお、カジュアルな着崩しが可能な場面では、少し斜めに留めても問題ありません。基本を守りつつも、シチュエーションに応じてアレンジを加えてみましょう。
ジャケット着用時
ジャケット着用時は、シャツの第3ボタンと第4ボタンの間(ジャケットの第1ボタンの少し上の位置)で留めるのがベストです。
ジャケットを着用しているときは、ネクタイピンがなくてもある程度ネクタイが固定されるため、機能性よりもファッション性を重視して使用されることが多いです。
シャツの第3ボタンと第4ボタンの間で留めれば、ジャケットからネクタイピンが見えて、こなれ感を演出できます。
ワイシャツのみの場合
ジャケットを着用せずワイシャツのみの場合は、シャツの第4ボタンと第5ボタンの間を目安として低めに留めましょう。この位置であれば、ネクタイをしっかりと固定することができます。
ワイシャツ1枚のみだと、ネクタイピンなしではネクタイが揺れて邪魔になってしまいます。そのため、機能性を重視してネクタイピンを付けましょう。
ベスト(ジレ)着用時
ベスト(ジレ)を着用していればネクタイは固定されるため、ネクタイピンは原則不要です。ファッション性から見ても、ベスト(ジレ)を着用したときに露出するネクタイは範囲が狭いため、ネクタイピンを付ける必要はないとされています。
ただ、室内の温度が上がり暑くなることが想定される場合などは、ベスト(ジレ)を脱いだときのためにネクタイピンをシャツの胸ポケットなどに携帯しておくのがよいでしょう。
ネクタイピンの種類とそれぞれの特徴
ネクタイピンには、以下のような種類があります。
ネクタイピンの種類
- ・タイクリップ(ワニ口式)
- ・タイバー(クリップ式)
- ・スティックピン
- ・タイタックピン
- ・タイチェーン
- ・ショートクリップ
それぞれの特徴について、詳しく解説していきます。
タイクリップ (ワニロ式)
タイクリップは「ワニ口式」とも呼ばれており、ネクタイピンの中ではもっとも人気のあるタイプです。
棒状のパーツが2本合わさっており、間にあるバネの力を活用してネクタイを固定します。その形状がワニの口のようになっていることから「ワニ口式」といわれています。
ワンタッチで留められるため、初めてネクタイピンを使う方におすすめです。また、一度留めると外れにくく、使い勝手のよさでも定評があります。
タイバー(クリップ式)
タイバーは、バネを使わず、U字の金属板の弾力でネクタイを挟むタイプです。タイクリップがバネで開閉する「ワニ口式」であるのに対し、タイバーはバネがない「クリップ式」とも呼ばれます。「クリップ式」とも呼ばれるタイバーは、紙を挟むクリップと似た形状をしています。「クリップ式」とも呼ばれるタイバーは、紙を挟むクリップと似た形状をしています。
ワニ口式はスタイリッシュなデザインが多く、ビジネスシーンに最適です。シンプルなデザインを好む方やビジネスでの使用が多い方へのプレゼントにもおすすめです。
ただし、留めたり外したりを繰り返すことで、いずれは挟む力が弱くなることがあります。何度も使用し、留めてもすぐに落ちてしまうことがあれば、買い替え時と考えられます。
スティックピン
スティックピンは、針をネクタイに刺して使用します。
針の部分が長めで、本来はスカーフを留める際のアイテムとして使われていました。しかし、いつしかアスコットタイ(幅の広い蝉型のネクタイ)の結び目に刺して使うのが浸透し、やがてネクタイピンとしても活用されるようになったといわれています。
スティックピンは機能性よりファッション性の役割が高く、華やかな装飾が施されたデザインが多数あります。そのため、お祝いの席やプライベートにおすすめです。
ただし、同じ箇所に針を刺すと穴が広がり、生地を傷める恐れがあります。刺す際は、穴を広げないよう注意しましょう。
タイタックピン
タイタックピンはスティックピン同様にファッション性に優れたネクタイピンです。針と留め具部分でシャツとネクタイを刺して固定します。付け方が少し複雑なので、ネクタイピン初心者は扱いにくいと感じてしまうかもしれません。
表面は宝石などで装飾されているものが多く、ネクタイピンのデザインを強調したいときに使用するのがおすすめです。ブローチのようにおしゃれ目的で使われることが多く、フォーマルシーンではよいアクセントになるでしょう。
タイチェーン
タイチェーンは、シャツのボタンに金具を引っ掛けて使用します。前から見るとチェーンの輪がネクタイを横断するようになっているので、ネックレスで着飾ったような雰囲気になるのが特徴です。
遊び心のあるデザインなので、結婚式やパーティーなどの華やかなシーンでは人目を惹きやすくなります。反対にビジネスシーンでは、華やかすぎるためやや不向きです。
また、おしゃれの意味合いが強く、ネクタイピンとしての機能性には少々欠けるともいわれます。特に固定する力が他のタイプに比べると弱いため、機能性を重視する方はワニ口やクリップ式を使いましょう。
ショートクリップ
ショートクリップは名前の通り、横幅が短く作られたネクタイピンです。一般的なネクタイに付けるとバランスが悪くなってしまいます。そのため、細身のナロータイに合わせるのがベストです。
使い方はワニ口式やクリップ式と同じで、ホールド性にも優れています。ナロータイを愛用している方におすすめです。
シーン別!ネクタイピンのおすすめとは?
ネクタイピンはフォーマルなシーンや華やかなシーンなど、用途に合わせて適したものを選ぶのが大切です。以下では、シーン別に適したネクタイピンを解説します。
就職活動やビジネスシーンでのネクタイピン
就職活動やビジネスシーンで使うなら、シンプルで装飾が少ないものがおすすめです。汎用性が高く使いやすさを実感できるでしょう。色はシルバーが無難です。
ワニロ式のようにワンタッチで留められるものを選べば、食事や作業時も邪魔になりにくく重宝します。
結婚式やパーティーシーンでのネクタイピン
結婚式やパーティーシーンなどの華やかな場には、装飾が付いたネクタイピンがおすすめです。
タイタックピンは宝石などの装飾がついたものが多数あるので、コーディネートを楽しめるでしょう。タイチェーンのような遊び心のあるネクタイピンも、人とは少し違ったコーディネートを作るのに役立ちます。
合わせるスーツの色や柄によって変えてみるのも、楽しみ方の1つです。
ネクタイピンを選ぶときのポイント5選
ここからは、実際にネクタイピンを購入する際、押さえておきたい5つの重要なポイントをご紹介していきます。
ポイント①長さ
ネクタイピンを選ぶに当たり、基本的なポイントとなるのが「長さ」です。
ネクタイの大剣の幅に対して、7~8割程度の長さが理想的とされています。
ネクタイピンがネクタイの端からはみ出してしまうと、見た目のバランスが悪いため避けましょう。
反対に、短すぎてもネクタイを十分に固定できず、頼りない印象になるため注意が必要です。
ポイント②素材とカラーリング
ネクタイピンの素材とカラーは、耐久性や与える印象に直結するポイントです。
安価な素材であるほど耐久性に不安があり、高級感や祝祭感を演出する上で物足りないケースが見られます。
一方、シルバーやゴールドなどの素材になると、長く使えて華やかな印象も与えられますが、購入金額は高くなる傾向です。
ポイント③小物類との統一感
スーツスタイルのおしゃれは、全体の統一感も大切なポイントです。
そのため、ネクタイピンを選ぶ際は、腕時計やベルトのバックル、カフスなど、ほかの金属アクセサリーの色味と合わせることも意識しましょう。
例えば、腕時計がシルバーであればネクタイピンもシルバーに、ベルトのバックルがゴールドであればゴールドに、といった具合で色を統一するのが基本です。
そうすることにより、コーディネート全体が洗練され、まとまりのある印象となります。
ポイント④デザイン性
ネクタイピンには、シンプルなものから装飾的なものまで、多種多様なデザインが存在します。
例えば、動物モチーフや趣味を反映したデザインなど、自分だけの個性を表現することも可能です。
着用する場面を明確にイメージできるのであれば、多少遊び心のあるデザインを選んでみるのも良いでしょう。
ポイント⑤修理の可否
質の良いものを長く愛用したいと考えている場合、修理が可能かどうかも確認しておくと安心です。
バネ式のタイクリップは、長年使用するうちに挟む力が弱くなることがあります。
そこで、購入時にアフターサービスの有無を確認しておくことにより、一部の経年劣化に対応することが可能です。
大切な一品を永く使い続けたいのならば、修理やメンテナンスに応じてくれるブランド店や宝飾店での購入をおすすめします。
ネクタイピンの主な素材とそれぞれの特徴
ネクタイピンは、使用される素材により、見た目の印象や価格が異なります。
ここからは、ネクタイピンの代表的な素材である「真鍮(しんちゅう)」「シルバー」「ゴールド」の特徴について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
真鍮(メッキ加工)
真鍮(しんちゅう)は、銅と亜鉛の合金であり、比較的安価で加工がしやすいという特徴を持ちます。
そのため、デザインのバリエーションが非常に豊富で、手頃な価格帯のネクタイピンに広く使用される傾向にあります。
また、錆や変色を防ぎつつ、美しい光沢を出すことを目的として、金・銀などのメッキ加工が施されていることが一般的です。
ただし、長年の使用によってメッキが剥がれてしまうことで、下地の真鍮が露出し、変色しやすくなる点には注意が必要です。
シルバー
シルバー(銀)は、上品で落ち着いた輝きが魅力の素材です。
その洗練された雰囲気は、ビジネスシーンからフォーマルな場面まで幅広くマッチし、年齢を問わず長く愛用できます。
特に「シルバー925(スターリングシルバー)」と呼ばれる、銀の含有率が92.5%の合金は、強度と輝きのバランスが良く、アクセサリーによく用いられています。
空気中の硫黄成分などに反応して黒ずむ「硫化」という性質がありますが、専用のクロスやクリーナーで手入れをすることにより、元の美しい輝きを取り戻すことが可能です。
ゴールド
ゴールド(金)は、金の含有率により、18金(75%)や14金(約58%)などの種類に分けられます。
24金(100%)になると資産価値も高まりますが、変形しやすく傷もつきやすいことから、長く身につけるアクセサリーには適しません。
含有率によって色味や硬さが異なりますが、変色や腐食に強い特性を持ち、素材の輝きが失われにくい傾向にあります。
また、華やかな輝きと高級感を備えるため、パーティーシーンやお祝いの席で身に着けると、胸元に格調高いアクセントを加えてくれる素材です。
ネクタイピンを長持ちさせるお手入れ方法
お気に入りのネクタイピンを美しい状態で長く愛用するためには、日頃のお手入れが欠かせません。
ここでは、基本的なメンテナンス方法から素材別の注意点まで、具体的なお手入れの手順を解説していきます。
基本的なお手入れ方法
ネクタイピンの基本的なお手入れ方法は、使用後に柔らかい布で優しく拭くことです。
一日の着用で付着した皮脂や汗、ほこりなどの汚れをそのままにしておくと、くすみ・変色・錆の原因となります。
汚れが気になる場合は、中性洗剤を少量溶かしたぬるま湯の中で、優しく拭き上げてください。
最後に、乾いた布で水分を完全に取り除けば、基本的なお手入れの完了です。
素材別ごとの注意点
基本的なお手入れに加えて、素材ごとで特性に合わせた注意点もあります。
以下の内容を理解しておくと、より長くネクタイピンを使い続けられるでしょう。
真鍮(メッキ加工)
真鍮といったメッキ加工された製品は、表面のコーティングを傷つけないことが重要です。
研磨剤入りのクロスやクリーナーは、メッキを剥がしてしまう恐れがあるため、使用しないでください。
また、対象物に微細な振動を与えて汚れを落とす「超音波洗浄機」も同様です。
メッキ加工されたネクタイピンをお手入れする際は、柔らかい布で優しく拭き上げる程度にとどめましょう。
シルバー
シルバー素材の日常的なお手入れも、先に紹介した基本的な方法で問題ありません。
ただし、シルバー製品は空気に触れたまま放置すると、黒ずみ(硫化)が進行してしまいます。
そのため、チャック付きのビニール袋などに入れて、できるだけ空気を遮断する保管方法がおすすめです。
黒ずみが気になり始めたら、市販のシルバー専用クロスやクリーナーを使用し、お手入れを行ってください。
ゴールド
ゴールドは科学的に安定性に優れており、錆びにくく、変色しにくい素材です。
汚れで輝きが鈍ることもありますが、日頃から優しく洗浄し、水分を完全に拭き取ってから保管しておけば、トラブルは起きにくいでしょう。
なお、ゴールドは金属の中でも柔らかい部類に入るため、硬いブラシを使って洗浄してしまうと、キズを付けてしまう恐れがあります。
そのため、基本のお手入れ方法のとおり、柔らかい布で優しく拭くことが大切なポイントです。
ネクタイピンが変色してしまった場合の素材別対処法
日頃のお手入れを怠ってしまい、ネクタイピンが変色してしまった場合でも、素材によっては自身で対処することが可能です。
ここからは、ネクタイピンの素材別に、具体的な対処法をご紹介していきます。
メッキ加工のネクタイピン
メッキ加工のネクタイピンで、変色の原因が軽微なくすみであれば、中性洗剤での洗浄で改善に期待できます。
一方、表面のメッキが劣化・剥離して変色した場合は、自身で完全に修復することは困難です。
無理に磨くと、さらにメッキを傷つけてしまう恐れもあるため、アクセサリーの修理や再メッキを行っている専門店に相談してみましょう。
シルバーのネクタイピン
シルバーの黒ずみは、市販されているシルバー専用の研磨クロスで拭くと、比較的簡単に落とせます。
液体タイプのクリーナーも効果的で、クロスでは届かない細かいデザイン部分の汚れも、きれいにすることが可能です。
お手入れ用品を準備できない場合は、重曹を少量のお湯でペースト状にして、布で優しく擦るといった方法でも輝きが復活します。
最後に、水洗いをしてしっかりと乾燥させれば、対処は完了です。
ゴールドのネクタイピン
ゴールド製品が変色した場合は、まず中性洗剤を溶かしたぬるま湯での洗浄を試してください。
汚れが落ちにくいと感じても、研磨剤は使わず、柔らかい歯ブラシなどで優しくこすり洗いをしましょう。
それでも落ちない赤茶色や黒っぽい変色は、金に含まれる銅や銀が原因である可能性が想定できます。
この場合は、専用のゴールドクリーナーを使用するか、無理をせず宝飾店にクリーニングを依頼することをおすすめします。
やってはいけないネクタイピンの装着マナー
ネクタイピンは正しく装着することで魅力を発揮しますが、一方で意図せずマナー違反となってしまうケースが存在します。
そのため、以下のような避けるべき装着方法について、しっかりと理解しておきましょう。
ネクタイピンが斜めに傾いたまま(ビジネスシーン)
ネクタイピンは、地面に対して水平に装着するのが基本です。
傾いたままになっていると、だらしなく見えてしまい、細部への配慮が欠けているという印象を与えかねません。
ファッションとして意図的に斜めに付けるスタイルもありますが、それはあくまでカジュアルな場面でのケースと認識しておきましょう。
ネクタイだけを挟む
ネクタイピン本来の役割は、ネクタイが動かないようワイシャツに固定することです。
ネクタイだけを挟んでしまうと、固定する役割を果たせず、アクセサリーとしての意味しか持ちえません。
ネクタイの大剣と小剣、そしてワイシャツの3枚を一緒に挟むのが、ネクタイピンの正しい使い方と認識しておきましょう。
TPOを無視した装着
アクセサリー全般に言えることですが、TPOをわきまえることも基本的なマナーの一つです。
例えば、お悔やみの場である葬儀では、光り物と見なされるネクタイピンは着用しません。
また、重要な商談や会議の場において、キャラクターものや奇抜なデザインのネクタイピンを付けることも、相手に不真面目な印象を与えてしまうでしょう。
どんなにおしゃれなネクタイピンでも、その場にふさわしくなければマナー違反と受け取られてしまう可能性があるため、TPOには注意が必要です。
ネクタイピン以外でスーツに合わせたいアクセサリー
最後に、ネクタイピン以外にも、スーツスタイルを格上げする魅力的なアクセサリーをご紹介していきます。
これらのアイテムを上手に取り入れることにより、着こなしの幅がさらに広がるため、1つずつ詳しく見ていきましょう。
カラーピン・カラーバー
カラーピンやカラーバーは、ワイシャツの襟先を留めるためのアクセサリーです。
襟の形を美しく保ち、ネクタイの結び目(ノット)を立体的に持ち上げる効果があります。
クラシックで非常にドレッシーな印象を与えるため、パーティーシーンや格式高い場での着用に最適です。
なお、専用の穴が開いたシャツ(ピンホールシャツ)で用いることが一般的ですが、通常のワイシャツに使用できるクリップタイプもあります。
ラペルピン
ラペルピンは、ジャケットの下襟(ラペル)にあるフラワーホールに挿す装飾品です。
ビジネスシーンでは社章を着けることが多いですが、パーティーなどの場では花やチェーンのモチーフで華やかさを演出できます。
このように、ラペルピンはさりげなく個性を主張し、コーディネートのアクセントとして活躍するアイテムです。
また、スティック状やチェーンが付いたもの、ブローチのようなものなど、デザインは多岐にわたります。
チーフ
ジャケットの胸ポケットに挿すポケットチーフは、Vゾーンの印象を大きく左右する重要なアイテムです。
ネクタイの色を拾ったり、あえて対照的な色を選んだりすることで、コーディネートに深みと彩りを与えます。
シルクやリネン、コットンなど、素材ごとに演出できる雰囲気が異なります。
また、折り方(挿し方)によってもフォーマル度が変わるため、非常に奥深いアクセサリーといえるでしょう。
ベルト
ベルトはスラックスを固定する実用的なアイテムですが、ファッションとしての役割も持っています。
スーツスタイルにおいては、ベルトの色と靴の色を合わせるのが基本的なマナーです。
また、バックルのデザインもシンプルなものを選ぶと、よりフォーマルな印象となります。
カフス
カフス(カフリンクス)は、ワイシャツの袖口を留めるためのアクセサリーです。
カフスをつける際は、ダブルカフスやコンバーチブルカフスのシャツを着用します。
腕を動かした際に袖口からさりげなく見えることにより、細部まで気を配るおしゃれな人物という印象を与え、スーツ姿の格を一段と高めてくれるアイテムです。
ネクタイピンと色や素材、デザインを合わせることで、より高度で洗練されたコーディネートが完成します。
サスペンダー
サスペンダーは、ベルトの代わりにスラックスを吊り下げて固定するための服飾品です。
ウエストを締め付けないため着心地が良く、パンツのセンタークリース(折り目)が常に美しく保たれるという利点があります。
クラシックで紳士的なスタイルを好む方へ、おすすめのアイテムです。
まとめ|ネクタイピンを正しく活用してスーツを楽しもう
ネクタイピンには機能性はもちろん、ファッション性としての役割もあります。また、ネクタイピンの正しい位置は着用スタイルによって異なるため、間違えないように注意しましょう。
ネクタイピンにはワニ口式やクリップ式の他、スティックピンやタイタックピンのように種類も豊富にあります。
スーツを揃えるのと同時に、シンプルなネクタイピンを1本購入しておくと、いざ必要なときにサッと使えるので便利です。使いたいシーンに合わせてネクタイピンを活用してみましょう。


