
【就活生向け】スーツの正しい着方とは?メンズ・レディース別に詳しく解説!
就活
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スーツの着方を正しく学んで、スムーズに就活を進めたいですよね。しかし、どう着こなすのが正解なのか悩んでしまう就活生は多いのではないでしょうか?本記事では、スーツの正しい着方をメンズ・レディース別に詳しく解説します。面接やグループディスカッション、インターンなどを控えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
【メンズ】スーツを着こなすために揃えておくべきアイテム

スーツの着方を覚える前に、まずはスーツと一緒に揃えておくべきアイテムをチェックしておきましょう。揃えておくべきアイテムは以下の通りです。
メンズスーツを着こなすために揃えておくべきアイテム
- ・ネクタイ
- ・ワイシャツ
- ・インナー
- ・ベルト
- ・ソックス
- ・シューズ
- ・カバン
それぞれ単体で揃えても問題ありませんが、可能であればスーツと一緒に揃えるのがおすすめです。スーツと合わせたときのバランスをチェックできるため、正しい着方ができ、自分に合ったコーディネートを見つけやすくなるでしょう。
【メンズ】スーツの正しい着方のポイント

スーツを選ぶ際はおしゃれかどうかではなく、面接官などの他人が見たときに不快感を与えないかどうかがポイントとなります。おしゃれは自分のためであり、身だしなみは他人のためと分けて考えるとよいでしょう。
また、サイズは自分に合ったものを選ぶのが原則です。大きすぎるスーツはだらしなく見えますし、反対にぴっちりとしたスーツは動きにくそうに見えてしまいます。
ポイントは首の付け根から肩先まで生地が体に沿って、背中にシワが出ないこと。着丈はお尻が3分の2程度隠れるのが理想です。必ず店頭で採寸・試着して、着用した際の着用感とシルエットを確認したうえで、自分に合ったサイズのスーツを選びましょう。
その他、以下のポイントについてそれぞれ解説していきます。
メンズスーツの正しい着方のポイント
- ・ジャケット|一番下のボタンは留めない
- ・ネクタイ|剣先と幅をチェックする
- ・ワイシャツ|レギュラーorワイドカラーを選ぶ
- ・インナー|素肌や色柄物は避ける
- ・ベルト|基本は黒を選ぶ
- ・ソックス|色はもちろん長さにも注意する
- ・シューズ|自分に合ったデザインを選ぶ
- ・カバン|軽くて丈夫なものを選ぶ
ジャケット|一番下のボタンは留めない
スーツのジャケットのボタンは、一番下のボタンを留めないのが正しい着方です。学生服のようにボタンを全部留める習慣が付いてしまっている場合、スーツもその方が正しいと思いがちですが、全部留めてしまうのは誤りなので注意しましょう。
一番下のボタンはシルエットを美しく見せるための「飾り」の役割です。ただし、面接時に椅子に座る際はボタンを全部外すのが正しいといわれています。
なお3つボタンの場合、スーツの設計により、一番上のボタンが留まらない場合もあります。その際は無理に留める必要はありません。真ん中のボタンを留め、一番上と下のボタンは開けておくようにしましょう。
また、ジャケットのポケットには物を詰め込み過ぎないよう注意が必要です。ポケットにハンカチやティッシュ、筆記用具などを入れてしまうとスーツのシルエットが崩れてしまいます。どうしても入れたい場合は内ポケットを使いましょう。
ジャケットの外ポケットの蓋のような部分は「フラップ」と呼びます。このフラップ部分が雨やゴミを防ぐ役割をしているため、着用時はフラップを出しておくのが正しい着方です。
ネクタイ|剣先と幅をチェックする
ネクタイは剣先と幅の太さをチェックしましょう。ジャケットのラペル(下襟)とネクタイの大剣(下部のもっとも太い部分)が同じ幅のものがおすすめです。着こなしにまとまりが出やすくなります。
ネクタイを締めた際の長さも確認しましょう。ネクタイの剣先がベルトのバックルに被るくらいが正しい着方です。
就活においてネクタイの結び方は、プレーンノットが無難といわれています。誰でも簡単にできる結び方で、レギュラーカラーのワイシャツともよく合います。
ただし、ゆるく結ぶとだらしなく見えるので要注意です。ネクタイを締めた首元が苦しいからとボタンを開けるのはマナー違反となる恐れがあるため、気を付けましょう。
ワイシャツ|レギュラーorワイドカラーを選ぶ
ワイシャツは、レギュラーもしくはワイドカラーシャツのいずれかを選択します。
種類 | 特徴 |
レギュラーカラー | 襟の開きが75度~90度程度とやや狭め。最も一般的なタイプ。 |
ワイドカラー | 襟の開きが100度~120度程度と広め。首が太めな人や体格がよい人におすすめなタイプ。 |
首回りと袖丈を採寸し、自分の体に合ったサイズのワイシャツを着用しましょう。押さえておきたいポイントは全部で4つあります。
ポイント | 特徴 |
肩幅 | 体のラインを確認し、シャツの肩線ができるだけ肩幅に沿うサイズを選ぶ。 |
首回り | ボタンを留めた際に、生地と肌の間に指が2本入るくらいがベスト。苦しいのは嫌だからと首周りを開けすぎると、だらしない印象になるため要注意。 |
胸周り | 就活では、細く見えるスリムタイプよりはジャストサイズが無難。 |
袖丈 | 着用時に腕をまっすぐ下ろした際、手首の出っ張っている骨あたりにシャツの袖口がくるのがベスト。ジャケット着用時は、シャツの袖口が1cm程度出るようにする。 |
なお、ボタンダウンタイプのワイシャツはカジュアルな印象となるため、就活では避けた方が無難です。
インナー|素肌や色柄物は避ける
汗による不快感を軽減する目的で、ワイシャツの下にインナーを着用することが推奨されています。汗で肌が透けるのを防ぐ効果もあるため、夏場でもインナーは着用しましょう。
インナー選びのポイントは色です。白やベージュなど、透けても目立ちにくい色が最適です。色柄物やブランドロゴがプリントされたもの、キャラクター物は就活では好ましくありません。タンクトップも脇に汗をかいた際にワイシャツに染みてしまうため、避けた方がよいでしょう。
また、形状はVネックやUネックタイプが無難です。首元からインナーがはみ出にくく、安心して着用できます。
ベルト|基本は黒を選ぶ
ベルトは派手すぎないカラーを選ぶのがポイントです。基本的にベルトのカラーは黒で、靴の色と合わせます。太さは3〜3.5cm程度がおすすめです。
なお、パンツのサイズが適正だからとベルトをしないのはマナー違反となります。ベルトは必ず着用しましょう。
ベルトの穴の使い方も意外と重要です。ベルトには複数の穴がありますが、真ん中の穴を使用するのが一般的です。他の穴は飾り程度に思っておきましょう。ただし、毎日同じ穴を使い続けると急に壊れることもあるため、予備のベルトを持っておくと安心です。
ソックス|色はもちろん長さにも注意する
ビジネスシーンにおけるソックスの色は、ダークカラーが基本です。スーツの色と合わせるか、ベーシックな黒のソックスを選びましょう。また、リクルートスーツに白を合わせようとすると、パンツと靴の間で目立つため避けましょう。
色はもちろん、長さにも注意する必要があります。椅子に座ってパンツの丈が上がった際、すねが隠れるかどうかを確認しておきます。
また、ソックスは劣化しやすいので何足かまとめ買いをして、ストックを切らさないようにしておきましょう。
シューズ|自分に合ったデザインを選ぶ
リクルートスーツに合わせるシューズは黒が無難です。ベルトのカラーと合わせるのが一般的と覚えておきましょう。
素材は本革と合成皮革があります。本革はこまめなメンテナンスが欠かせませんが、履き続けるうちに足に馴染むため、歩きやすいのがメリットです。一方、合成皮革は水や汚れに強く、価格も本革より安価なのがメリットです。
デザインは、ストレートチップ・Uチップ・プレーントゥの3タイプがあります。
種類 | 特徴 |
ストレートチップ | 足の甲の部分に横ラインの縫い目があり、あらゆる場面で使える王道デザイン。 |
Uチップ | つま先にU字の縫い目があり、アクティブな足元に仕上がる。 |
プレーントゥ | つま先に装飾がないため、硬軟両方のスタイルに合わせやすく、ビジネスシューズの中では軽やかな印象。 |
上記3つのうちどれが正解というものはないので、デザインの違いによって与える印象を踏まえたうえで、自分に合った靴を選びましょう。
カバン|軽くて丈夫なものを選ぶ
カバンの素材は、全体に軽いナイロン素材が使われているものがおすすめです。加えて、擦れやすい部分に丈夫な革素材が使われているものだと長持ちします。
会社案内の書類など、厚みのあるものを楽に出し入れできるよう余裕のある容量を選ぶようにしましょう。マチ下までファスナーがあると開閉が楽にこなせます。さらに、自立するタイプだと面接時に床に置いても倒れにくく安心です。
【レディース】スーツを着こなすために揃えておくべきアイテム

レディーススーツを購入する際も、メンズ同様に揃えておくべきアイテムが存在します。ただし、アイテムはメンズとは異なります。以下のアイテムを、スーツ購入時に一緒に揃えておくようにしましょう。
レディーススーツを着こなすために揃えておくべきアイテム
- ・シャツ
- ・ストッキング
- ・パンプス
- ・カバン
- ・ヘアゴム・ヘアピン
【レディース】スーツの正しい着方のポイント

レディーススーツもメンズ同様、自分に合ったサイズを選ぶのが重要です。首の付け根から肩先まで生地が身体に沿い、背中にシワが出ないのがベストです。試着した際に腕を動かして窮屈に感じないかもチェックしましょう。
スカートやパンツの丈をはじめ、肩幅や腕の長さなどを店頭で採寸してもらうとサイズ選びで失敗をしないで済みます。
その他、以下のポイントについてそれぞれ解説していきます。
レディーススーツの正しい着方のポイント
- ・ジャケット|ボタンは全部留めるのが基本
- ・シャツ|スキッパーorシャツカラーを選ぶ
- ・インナー|素肌や色柄物は避ける
- ・ボトムス|スカートorパンツを選ぶ
- ・ストッキング|ナチュラルなベージュが無難
- ・パンプス|シンプルなデザインを選ぶ
- ・カバン|トート型が主流
- ・ヘアゴム・ヘアピン|黒&無地がベスト
ジャケット|ボタンは全部留めるのが基本
レディーススーツはメンズと違ってボタンを全部留めるのが基本です。移動や休憩中にボタンを外した場合、面接前に留め忘れがないように気を付けましょう。
一つボタンはウエストラインを強調でき、スタイルがよく見えます。しかし、就活ではカジュアルすぎる印象となるため避けた方がよいでしょう。二つボタンは就活ではもっともスタンダードな形状といわれています。
三つボタンは胸元のVゾーンが狭くなるため、より堅実な印象に。金融や公務員などの堅実なイメージを大事にする業界におすすめです。
また、ボタンを全部留めた際のバスト周りもチェックしましょう。前後にシワが寄らないのが理想です。体のラインを出したくないからと大きめサイズを選ぶと、だらしない印象になるので要注意。基本的にジャストサイズを着用しましょう。
シャツ|スキッパーorシャツカラーを選ぶ
シャツは襟によって見た目の印象が変わるため、相手にどう見られたいかで判断するのがポイントです。就活で推奨されているのはスキッパーもしくはシャツカラーの2種類です。
種類 | 特徴 |
スキッパーカラー | 第一ボタンに相当する部分がなく、襟をジャケットの外に出して着る。顔周りが明るくすっきりした印象に仕上がる。 |
シャツカラー | ボタンを一番上まで留められるスタンダードなタイプ。上品できちんとした印象に仕上がる。 |
シャツを購入する際、押さえておきたいポイントは4つあります。ジャケットで隠れるからと油断せず、自分に合ったワイシャツを選びましょう。
ポイント | 特徴 |
肩幅 | 肩のラインに沿っているかチェックする。 |
背幅 | 背中の両脇下に若干のゆとりがあるのがベスト。 |
バスト | すき間からインナーが見えないようにする。 |
袖丈 | 長すぎるのはNG。男性とは異なり、袖口がジャケットから見えないようにする。 |
インナー|素肌や色柄物は避ける
シャツの下にはキャミソールやタンクトップ、インナー用Tシャツを着用するのが一般的です。シャツに皮脂汚れがついたり下着が目立ってしまったりするのを防ぐ目的があります。
インナーのカラーは色柄物を避け、白やベージュなど透けにくいものを選びましょう。
また、パンツスーツの場合は、ガードルを着用すると下着のラインが透けるのを防げます。
ボトムス|スカートorパンツを選ぶ
スーツのボトムスはスカートまたはパンツのどちらを選んでも問題ありません。どちらを選ぶにしても、丈の長さを必ずチェックしましょう。
スカート丈は椅子に座った際に膝上5cmを目安とします。短すぎはマナー違反になる恐れがありますが、長すぎても脚が短く見えてしまいます。立ったときに膝にかかるか、かからないかくらいの長さがベストです。
パンツは足の甲に当たるハーフクッションから、ヒールの半ばくらいまでの丈が美しく見えます。長すぎると雨の日に濡れてしまう恐れがあります。
中には裾に向かって細くなるテーパードタイプのパンツがありますが、就活ではカジュアルすぎるため避けた方がよいでしょう。
ストッキング|ナチュラルなベージュが無難
ストッキングはナチュラルなベージュが無難です。柄物やワンポイントは就活の場では好ましくありません。また、パンツスタイルでもストッキングを必ず着用しましょう。
面接会場に行くまでに伝線してしまうことも想定し、カバンに予備のストッキングを入れておくと安心です。
パンプス|シンプルなデザインを選ぶ
パンプスはシンプルで歩きやすいデザインを選びましょう。ヒールの高さにはさまざまな種類がありますが、就活用では3.5~5.5cmが一般的です。細いピンヒールより太めのヒールの方が疲れにくく、長時間の移動も安定します。
パンプスの種類は、大きく分けてプレーンタイプとストラップタイプの2種類があります。
種類 | 特徴 |
プレーンタイプ | 装飾がなくシンプルな王道デザイン。冠婚葬祭のようなフォーマルシーンでも使える。 |
ストラップタイプ | 甲の部分にストラップが付いており脱げにくい。カジュアルな印象に見えるが、就活で履いても差し支えはない。 |
どちらを選んでも問題ないので、迷う場合は店頭で実物をチェックしてみてもよいでしょう。
カバン|トート型が主流
レディースのカバンはトート型が主流です。女性はメイク用品などを持ち歩くことから、荷物が男性よりも多くなりがちです。肩からかけられるトート型なら、疲れにくいというメリットがあります。
素材は合成皮革素材を選ぶと、カバンそのものが軽量になる分、より多くの荷物を入れられるでしょう。持ち手が自然に下がるタイプだと冬~春の時期は上にコートを乗せられます。さらに、自立するタイプだと面接時に床に置いても倒れにくく安心です。
ヘアゴム・ヘアピン|黒&無地がベスト
髪が肩より長い人は、ヘアゴムやヘアピンを活用しましょう。色は黒&無地がベストです。リボンなど飾りが付いたものは、就活の場には好ましくありません。
ロングヘアなら、一つ縛りにするとキリッとした印象に見えます。もしくはハーフアップにするとより女性らしい印象に。前髪は軽く巻くと大人のきっちり感を演出できます。
スーツの正しい着方をマスターしよう

スーツを着こなすための基本は、自分に合ったサイズを選ぶことです。そのうえで、本記事で紹介した細かいポイントも押さえておきましょう。各種アイテムはスーツ購入時にまとめて揃えておくのがおすすめです。
面接でよい印象を与えられるよう、正しいスーツの着方を覚えておきましょう。