ラペルピンとは?正しいつけ方や選び方・組み合わせを徹底解説
ビジネス メンズ
公開日:
更新日:
ラペルピンは、スーツの襟に装着する小さなアクセサリーです。
本来は花を飾るためのフラワーホールを活用した装飾で、装いに上品なアクセントを加えます。
社章のように意味を持たせるものではなく、デザインで個性を表現するためのアイテムとして使用されています。
種類や付け方を理解しておくと、ビジネスからフォーマルまで、様々なスタイルに自然と取り入れられるでしょう。
そこで本記事では、ラペルピンの基本情報をご紹介しながら、正しいつけ方や選び方をまとめました。
ラペルピンを取り入れてみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ラペルピンとは?
ラペルピンは、スーツの印象をさりげなく調整できるアクセサリーです。
名前は聞いたことがあっても「どこに付けるものなのか分からない」「社章とは何が違うのだろう」など、詳しく知らない方も少なくありません。
ここでは、ラペルピンの定義と目的を整理した上で、社章との違いや、フラワーホールとの関係について解説していきます。
ラペルピンの定義と目的
ラペルピンとは、スーツの下襟部分であるラペルに装着するアクセサリーのことです。
主に左側のラペルに付けられ、装いにさりげない華やかさや個性を加える目的で用いられます。
デザインは、金属製のものからモチーフ付きのものまで幅広く、主張しすぎない点が特徴です。
スーツ全体の印象を大きく変えるというよりも、視線を集めやすい胸元にアクセントを加える役割を担います。
例えば、光沢の強いメタル素材や、揺れ動くチェーン付きのものを選ぶと、胸元に華やかなインパクトが生まれ、視線を集めやすくなります。 この場合、ラペルピンは補足的な存在ではなく、装い全体の印象を左右する主役級のアクセントとなります。
ただし、デザインによっては、ネクタイ以上に力強い主張を持たせることも可能です。 例えば、光沢の強いメタル素材や揺れ動くチェーン付きのものを選べば、胸元に華やかなインパクトを与え、周囲の視線を惹きつける主役級のアクセントになります。
控えめに見せるか、あえて主張させるか。その日の目的や場に合わせて、表現の幅を柔軟に変えられるのがラペルピンの大きな魅力といえます。
社章との違い
ラペルピンと社章の目的は、それぞれ明確に異なります。
社章とは、企業や団体への所属を示すためのアイテムです。
着用には一定の意味や役割があり、個人の装いとしての自由度は高くありません。
それに対してラペルピンは、装飾を目的としたアクセサリーであり、個人の判断で付け外しが行われます。
見た目は似ていても、社章は公式性が強く、ラペルピンはコーディネートの一部として扱われる点が大きな違いです。
そのため、同じ位置に装着する場合でも、着用する場面や意図を区別して考える必要があります。
フラワーホールとの関係
ラペルピンを装着する際に関係するのが、フラワーホールと呼ばれる穴です。
多くのスーツでは、左側のラペルに小さな穴が設けられており、これがフラワーホールです。
本来は花を挿すための名残とされており、現在ではラペルピンを通す位置として使われることが一般的です。
この穴を利用することで、生地を余分に傷めることなく装着できます。
ただし、最近の既製スーツでは、穴が開いておらず刺繍(かがり)だけで表現されている仕様のものも少なくありません。その場合は、刺繍の上から直接ピンを刺して装着します。
いずれの仕様であっても、フラワーホールが設けられている位置を目安にすることで、見た目のバランスを取りやすくなります。
ラペルピンを使用する際は、この構造を理解しておくと、装着位置に迷いにくくなるでしょう。
ラペルピンの主な種類とデザインの特徴
ラペルピンは、形状や留め方によって印象や扱いやすさが異なります。
同じラペルピンでも、構造の違いによって適したシーンや装いとの相性が変わるため、用途に応じて選ぶことが大切です。
ここでは、代表的なラペルピンの種類をご紹介しながら、それぞれの構造と見た目をまとめました。
どのタイプが自分の装いに合うのか判断する基準として、ぜひ参考にしてください。
スティックピンタイプ
スティックピンタイプとは、細いピンをラペルに通して留める、基本的なラペルピンを指します。
シンプルな構造で、装飾性を抑えたデザインが多く、ビジネスシーンに取り入れやすい点が特徴です。
ピン部分が細いため、視覚的な主張が強すぎず、スーツ全体の印象を崩しにくくなります。
ワンポイントとして、控えめにアクセントを加えたい場合に向いています。
一方、装着時に生地へ直接ピンを通すため、位置を誤ると負担がかかることも少なくありません。
フラワーホールを利用することにより、生地を傷めにくく、見た目のバランスも取りやすくなるでしょう。
ピンズタイプ
ピンズタイプとは、裏側に留め具が付いた構造により、ピンを固定するラペルピンです。
装着後に外れにくく、安定感がある点が特徴とされています。
デザインの幅が広く、シンプルなものからモチーフ性のあるものまで、多くの選択肢があります。
そのため、装いの雰囲気に合わせてデザインを選びやすいタイプです。
また、ピン先が短く、生地への負担が少ない点も特徴の一つです。
日常的にラペルピンを取り入れたい場合や、着脱のしやすさを重視する場合に適しています。
チェーンタイプ
チェーンタイプとは、ピンやモチーフをチェーンでつないだ装飾性の高いラペルピンです。
左右のラペル同士や、ラペルとポケットなどをつなぐ構造が特徴です。
視線を集めやすく、装いに明確な変化を加えられるため、フォーマルな場やパーティーシーンで用いられることが多いです。
なお、装飾性が高いため、ビジネスシーンでは控えたほうが無難な場合もあります。
また、スーツ全体のデザインや素材との調和を意識しないと、アクセントが強く出すぎることも少なくありません。
使用する場面を選び、装い全体の雰囲気に合わせて取り入れることが大切です。
ブートニエールタイプ
ブートニエールタイプとは、花をモチーフにしたラペルピンです。
元来は生花を挿す文化に由来しており、現在では布や金属で作られた装飾として用いられています。
華やかで視覚的な存在感があるため、結婚式や式典など、特別な場面で選ばれることが多くなります。
また、色や素材によって印象が大きく変わるため、装いとの調和が大切です。
日常のビジネス用途には不向きな場合が多いものの、場にふさわしいシーンでは装いを引き立てるためおすすめです。
ラペルピンの正しいつけ方とマナー
ラペルピンは小さなアクセサリーですが、付け方次第で印象に差が出やすいアイテムです。
ただし、付ける位置や角度を誤ると、装い全体のバランスを崩したり、場にそぐわない印象を与えたりすることがあります。
ここでは、ラペルピンを付ける基本的な位置と角度や、シーンに応じた使い分け方などを解説していきます。
装飾として取り入れつつ、スーツの品位を損ねないための基準もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
装着位置と角度の基本
ラペルピンの装着位置は、スーツの左襟上部が基本です。
多くのスーツには、左側のラペルにフラワーホールが設けられており、この穴を基準に装着します。
位置はラペルの中央からやや上寄りが目安となり、視線が集まりやすい胸元のバランスを取りやすくなります。
角度は水平あるいは、やや上向きにすることで、自然な収まりになるでしょう。
下向きに付けると重たく見えたり、無造作な印象となったりしやすいため、注意が必要です。
ラペルのラインに沿うように意識すると、装い全体との一体感が生まれます。
ピンで生地を傷めないための工夫
ラペルピンは、付け方によって生地に負担がかかることがあります。
特に、直接ピンを刺すタイプの場合、同じ位置に繰り返し装着すると、生地が傷みやすくなるため注意が必要です。
フラワーホールがあるスーツでは、穴にピンを通すことで、生地へのダメージを抑えやすくなります。
また、裏側にキャッチが付いたピンズタイプを選ぶと、安定感が増すことにより、ズレも防ぎやすくなります。
生地が薄いスーツやデリケートな素材の場合は、装着頻度を抑えることも工夫の一つです。
TPOに応じたデザイン調整
ラペルピンのデザインは、付ける場面に応じて決めましょう。
ビジネスシーンでは、サイズが小さく、光沢や装飾を抑えたデザインがおすすめです。
主張が強すぎないことで、装い全体の落ち着きを保ちやすくなります。
一方、結婚式や式典などのフォーマルな場では、金属の光沢や装飾性のあるデザインにすると、場の雰囲気に合わせやすくなります。
オフィスカジュアルやプライベートでは、素材やモチーフで個性を加えることも可能ですが、全体との調和を意識することが大切です。
TPOを踏まえてデザインを調整することにより、ラペルピンを適切に取り入れやすくなります。
ラペルピンのシーン別の選び方と組み合わせ
ラペルピンは、どの場面で使うかによって選ぶべきデザインや大きさが変わります。
同じラペルピンでも、シーンに合っていないものを選ぶと、装い全体の印象を乱してしまうことがあります。
ここでは、ビジネス・フォーマル・パーティーシーンの三つの場面に分けて、適したラペルピンの選び方と組み合わせの考え方をまとめました。
スーツやネクタイとのバランスを意識しながら、印象を崩さないための基準を解説します。
ビジネスシーン
ダークスーツをベースに、ラペルピンで変化を加えたビジネス向けのコーディネートです。
全体は黒に近いダークカラーで統一されており、ビジネスシーンでも使いやすい落ち着いた印象です。
左胸のフラワーホールに装着したラペルピンが、胸元にさりげないアクセントを与えています。
デザインは主張しすぎず、スーツ本来の上品さを損なわない点がポイントです。
白シャツとグレー系のネクタイを合わせることで、ラペルピンの存在感が自然に引き立っています。
基本を崩さず、小物で印象を整えたい場合に取り入れやすいラペルピンコーディネートです。
結婚式・式典
結婚式の場にふさわしい、ラペルピンを用いたコーディネートです。
ブラックスーツをベースにスリーピースでまとめることで、フォーマルな場に求められる格式と落ち着きを表現しています。
左の胸元のフラワーホールにはラペルピンを装着しています。
デザインは控えめで、主役である新郎新婦より目立たず、それでいて装いに奥行きを与える役割を果たしています。
シャツは白を選び、ネクタイは明るさを抑えた色味で統一しています。
格式を守りながら、ラペルピンでさりげなく差をつけた、結婚式参列向けのコーディネートです。
パーティーコーデ
ブラックスーツをベースに、ラペルピンを添えたパーティー向けのコーディネートです。
全体を黒で統一することで、夜のパーティーシーンに合う落ち着きと品位を保ちながら、洗練された印象にまとめています。
インナーにはシャツではなく黒のトップスを合わせ、ネクタイを用いないことで、かしこまりすぎない雰囲気を演出しています。
スーツスタイルでありながら、パーティーらしい抜け感が生まれている点が特徴です。
左胸のフラワーホールには、ラペルピンを装着しています。
小ぶりで控えめなデザインのため、主張しすぎることなく、胸元にさりげないアクセントを加えています。
スーツの端正さを保ちながら、パーティーシーンに適した遊び心を取り入れたラペルピンを用いたコーディネートです。
まとめ
ラペルピンは、スーツスタイルに程よい華やかさを添えるアクセサリーです。
シーンに応じたデザインを選び、正しい位置とバランスで付けることで、印象を損なわずに個性を演出できます。
選ぶ際は、派手さよりも上品さを意識し、素材や色をスーツと調和させることがポイントです。
ラペルピンによる小さなアクセントが、全体の印象を引き締める効果をもたらしてくれます。


