
【OB/OG訪問の服装】スーツと私服どっちがよい?休日時のマナーについても解説
就活
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「OB/OG訪問」は、就活における企業の情報収集の一環として行われるものです。訪問先に失礼がないように、当日はふさわしい服装で訪問することが大切です。本記事では、OB/OG訪問における服装マナーを紹介します。おすすめコーデも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
OB/OG訪問とは?

OB/OG訪問とは、志望先の企業・業界で実際に働いている卒業生の先輩のもとへ訪問し、交流や面談を通して、具体的な仕事内容や社内の雰囲気、企業・業界に関するリアルな情報を収集することを指します。
OB/OG訪問のメリットは、インターネット上ではうかがい知れない仕事の実情・本音を、実際に働いている先輩から教えてもらえる点です。これからの就活において志望する業界についての知識をより深めたり、自分がその業界で働くイメージを深めることができるでしょう。
OB/OG訪問の時期
志望業界や就活生によって多少の違いはありますが、一般的にOB/OG訪問の時期は「大学3年生の3月~大学4年生の5月頃」に行われます。特に10月~11月頃は新卒採用情報が公開され始めるため、この時期であれば志望業界がある程度固まった状態でOB/OG訪問ができるでしょう。
OB/OG訪問の流れ
OB/OG訪問を行うときの流れは、訪問先となるOB/OGを探してコンタクトを取り、訪問許可が下り次第日程調整をし、服装や持ち物を準備したうえで訪問を行うのが一般的です。オンラインまたは休日などで実際に訪問するかによって多少の流れや当日の服装が異なります。
なお、訪問先のOB/OGについては、自分が所属している部活やゼミでお世話になった知り合いの先輩から探すのもよいですが、伝手がない場合は大学の就職支援課(またはキャリアセンター)に相談することで、志望業界で働いているOB/OGの情報を得られる可能性があります。
【メンズ】OB/OG訪問における服装選びのポイント

OB/OG訪問の服装では、服装全体のバランスを考えてすっきりまとめることが大切です。ここからは、OB/OG訪問におけるメンズの服装選びのポイントを紹介します。
スーツで訪問する場合
OB/OG訪問におけるスーツ着用の考え方は、一般的な就活におけるスーツの選び方と同じです。派手な印象にならないように、スーツのジャケットだけでなくネクタイや靴下などの小物選びにも注意しましょう。
落ち着いた色・無地のスーツが望ましい
OB/OG訪問で着用するスーツは、落ち着いた色を選びましょう。就活の場では黒色が一般的ですが、就活向けの紺色のスーツでも問題ありません。柄は無地が望ましいですが、当日までに用意できない場合はシャドーストライプなどの目立たない柄物でもよいとされています。
シャツはシンプルなデザインの白色が一般的
OB/OG訪問用のスーツに合わせるシャツは、シンプルなデザインの白色を採用するのが一般的です。白色のシャツは清潔感を演出できることから、就活における定番アイテムといえます。なお、シャツを選ぶ際には細部のデザインにも注意しましょう。
色付きボタンや柄入りポケットがあるものはカジュアル感が強くなるため、堅い業界や初対面の場合は避けた方がよいでしょう。襟の形は与えたい印象にあわせるのがおすすめです。レギュラーカラーなら誠実さを演出できますし、ワイドカラーであれば首まわりをすっきり見せられます。
ネクタイの色は与えたい印象に合わせて選ぶ
ネクタイの色は与えたい印象にあわせて選びましょう。えんじ色であれば上品な印象に、ネイビーや水色などの青色系であれば爽やかな印象を与えられます。柄については、服装の自由度を高めたい場合は無地、服装のアクセントにしたい場合はチェック柄やストライプ柄がよいでしょう。
靴下の色はスーツに合わせるとよい
靴下の色は、スーツの色に合わせて選ぶとバランスのよい服装になります。特に直接OB/OGに会う場合、服装全体のバランスは意外に見られているポイントです。黒や紺色のシンプルなデザインのものを選ぶことで、悪目立ちするのを防げます。
また、バッグは黒色でシンプルなものを選ぶと、コーデ全体のバランスが整います。
私服での訪問がOKの場合
オンラインや休日に訪問する場合や、知り合いのOB/OGが相手の場合、私服での訪問がOKなこともあります。しかし、相手の顔見知りの先輩であっても、あくまでビジネスシーンの一環であるため、オフィスカジュアルの一つである「ジャケパンスタイル」が一般的です。
ジャケットは落ち着いた色を選ぶのが望ましい
ジャケパンスタイルのメインといえるジャケットは、落ち着いた色を選ぶのが望ましいとされています。スーツにも用いられる黒やネイビーであればきちんと感が出せるでしょう。また、ブラウンやグレーなどであれば、オフィスカジュアルコーデに適度な華やかさをプラスできます。
デザインはカジュアルな印象にならないように心がけましょう。一般的にはきれいめな印象を与えるテーラードジャケットを選ぶのが望ましいとされています。無地のジャケットが定番ですが、千鳥格子やピンストライプなどの控えめな柄物もおすすめです。
インナーはジャケット・パンツとのバランスを考えて選ぶ
ジャケットの下に着用するインナーは、組み合わせるジャケット・パンツとのバランスを考えて選んでみましょう。例えばパンツやジャケットがダークトーンで統一している場合は、インナーは白や明度の高いカラーシャツを合わせると服装のバランスを整えられます。
私服でのOB/OG訪問の場合、インナーの種類の選び方もポイントです。襟付きシャツやポロシャツであれば誠実な雰囲気に、カットソーであれば首元をすっきり見せられるためスタイリッシュな印象を引き立てられます。夏のOB/OG訪問であればポロシャツを活用するのもよいでしょう。
パンツは適度な丈があるスラックス・チノパンがよい
私服でのOB/OG訪問にて着用するパンツは、シンプルなスラックス・チノパンが一般的です。スラックスは本来スーツのジャケットとセットアップで着用するものであるため、フォーマル感のある服装にまとめられます。
チノパンは、ベージュやグレーなどの色が入っていてもカジュアル感が強くなりにくい傾向にあります。なお、パンツを選ぶ際には丈にも注意しましょう。丈が短すぎるとカジュアルな印象になるため、立ち上がった際に靴下が見えない長さを目安に選ぶのがおすすめです。
靴は服装に合わせて紐付き革靴・ローファーを使い分ける
OB/OG訪問用の服装に合わせる靴は、服装に合わせて紐付き革靴・ローファーを使い分けてみましょう。一般的なジャケパンスタイルには紐付き革靴が定番ですが、ポロシャツやカットソーを使った服装であればローファーを合わせて少しカジュアルダウンさせるのもおすすめです。
【レディース】OB/OG訪問における服装選びのポイント

女性の場合は、パンツスタイルとスカートスタイルという2つのパターンがあるため、服装選びで悩む人は多いでしょう。ここからは、OB/OG訪問におけるレディースの服装選びのポイントを解説します。
スーツで訪問する場合
OB/OG訪問する場合の服装選びでは、ボトムスとトップスのバランスが重要になります。スカート・パンツのどちらの服装においても共通するポイントもあるため、事前にしっかりチェックしておきましょう。
与えたい印象に合わせてスカート・パンツのどちらかを選ぶ
スカートスーツとパンツスーツのどちらを選ぶかは、与えたい印象に合わせましょう。スカートスーツであればやわらかい印象を引き立てられますし、パンツスーツであれば活発でアクティブな印象を与えられます。
ジャケットの下は白のブラウスが一般的
ジャケットの下に着用するインナーは白のブラウスを選ぶのが一般的です。襟のデザインについては男性と同様にレギュラーカラーとワイドカラーのどちらでも問題ありませんが、奇抜な柄やデザインは避けるようにしましょう。
肌の色に合わせたストッキングを着用する
スカート・パンツスタイルを問わず、ボトムスの下には肌の色に合わせたストッキングを着用しましょう。OB/OG訪問をはじめ、就活の場において素足を晒すのはマナー違反とされています。ゆえに、スーツと調和するように肌の色に近い無地のベージュカラーが一般的です。
靴は適度な高さのヒールのパンプスが望ましい
スーツに合わせる靴は適度な高さのヒールが付いたパンプスが望ましいです。就活に大切なきれいめ感を演出できるように、革靴・合成皮革のパンプスを選ぶとよいでしょう。ヒールの高さについては3~5.5cm程度であれば、歩きやすさ・服装のバランスを両立できます。
私服での訪問がOKの場合
OB/OG訪問において私服を指定された場合は、清潔感のある上品な雰囲気にまとめるよう心がけることが大切です。休日やオンラインなど、訪問時のシーンに合わせてブラウスとジャケットの組み合わせを変えてみましょう。
ジャケットのデザインはコーディネートに合わせて選ぶ
OB/OG訪問時の服装においてもジャケットは必要であり、インナーのデザインに合わせて選ぶことが大切です。ブラウスのデザインを引き立てるならノーカラージャケット、フォーマル感を演出するなら襟付きのジャケットを採用するのもよいでしょう。
演出したい雰囲気に合わせて襟付きシャツ・ブラウスを使い分ける
ジャケットに合わせるインナーは、演出したい雰囲気に合わせて襟付きシャツ・ブラウスを使い分けてみましょう。清潔感を演出するならシンプルな襟付きシャツ、華やかさを引き立てたい場合はリボンタイ・ボウタイなどの胸元にアクセントがあるデザインがおすすめです。
スカートスタイルの場合は丈・サイズ感に注意して選ぶ
スカートスタイルの場合、丈・サイズ感に注意して選びましょう。短いものは最低でも膝下程度、ロングスカートを採用するならミモレ丈(ふくらはぎの中間程度の長さ)を選ぶと、歩きやすさと上品さを両立できるでしょう。タイトすぎないサイズ感を選ぶことが大切です。
パンツスタイルの場合はセンタープレス付きがおすすめ
パンツスタイルの服装を採用する場合は、センタープレス付きのパンツがおすすめです。センタープレスとは、足部分の中央に入った折り目のことであり、パンツの美しいシルエットをキープしながらスタイリッシュに演出できるため、服装のフォーマル感を引き立てます。
靴はシンプルなパンプス・フラットシューズがよい
オフィスカジュアルの服装に合わせる靴は、スーツと同様にヒールの高さが3~5.5cm程度のパンプスが定番ですが、近年はフラットシューズを取り入れるのもよいとされています。なお、フラットシューズはデザインによってはカジュアルな印象が強くなりやすいため、上品でシンプルなデザインを選ぶようにしましょう。
【スーツ】スマートさやフレッシュさを演出!OB/OG訪問おすすめコーデ
OB/OG訪問におけるスーツコーデは基本的に就活と同じで問題ありませんが、アイテムの細部にこだわることで、印象を大きく変えられます。ここからは、OB/OG訪問におけるおすすめのスーツコーデの例を紹介します。
【メンズ】ネイビー×スリムデザインでスマート感を引き立てる

就活生のフレッシュ感を引き立てるネイビースーツであれば、スリムデザインを採用することでスタイリッシュに演出できます。よりスタイリッシュに見せたい場合は、内羽根のストレートチップの靴と組み合わせるのもおすすめです。
スーツの色に合わせて青系のネクタイをプラスすると統一感が出せますが、あえて黄色系のネクタイを足すと色のコントラストがはっきりするため、服装の雰囲気にメリハリが出せますよ。
【メンズ】暗い印象になりやすい黒スーツは小物で明るく演出

就活スーツの定番カラーといえる黒ですが、重たい印象になりやすい色でもあるため、ネクタイ・ネクタイピンなどの小物類で明るくすることを心がけてみましょう。ネクタイはライトグレーであれば大人っぽい印象に、サックスブルーであれば就活生らしいフレッシュな印象になります。
ストライプ柄のストライプであれば、適度なインパクトをプラスできるため、暗い印象を抑えられるでしょう。ネクタイピンについてはシンプルなデザインのシルバーカラーであれば適度な華やかさをプラスできます。
【レディース】レギュラーカラー×タイトスカートで清楚感アップ

スカートスーツでのOB/OG訪問であれば、シャツカラーのインナーとタイトスカートの組み合わせがおすすめです。襟の開きが狭いシャツカラーの誠実な印象と、タイトスカートのスマートな雰囲気が合わさることで、就活生らしい真面目な印象を引き立てられるでしょう。
【レディース】足首を見せて活発さを引き立てるコーデに

パンツスタイルの服装であれば、あえてクロップドパンツですっきりまとめるのもおすすめです。足首が少し見える程度の丈であれば、カジュアル感を抑えつつアクティブな印象を与えられます。
また、写真ではシャツカラーのインナーを着用していますが、よりスタイリッシュさを演出したい場合は襟が開いたデザインのスキッパーカラーを着用するのもおすすめです。
【私服】バランスよくまとめて好印象を狙おう!OB/OG訪問おすすめコーデ

スーツに比べてコーディネートの幅が広い分、私服でのOB/OG訪問ではアイテムの使い方一つで印象がガラリと変わります。ここからは、私服でのOB/OG訪問におけるおすすめコーデを紹介します。
【メンズ】パンツをアクセントにすれば洗練された雰囲気に

フォーマル感を意識したジャケパンスタイルなら、明るい色のパンツを服装のアクセントにするのもよいでしょう。フォーマル感を演出する場合、黒やグレー、ネイビーなどの暗い色が多くなる傾向にあります。そこで白やベージュなどの明度が高い色をプラスすることで、明るく華やかな雰囲気にまとめられます。
【メンズ】柄物アイテムで親しみやすい雰囲気を演出

親しみやすい雰囲気の服装にまとめたいなら、柄物アイテムをプラスするのもおすすめです。シャツに柄物をプラスすればさりげないアクセントになりますし、ジャケットを柄物にすればクラシカルな印象を与えられます。柄物を使う際には、服装全体のバランスを考えてインパクトの強すぎない柄を選ぶことが大切です。
【レディース】モノトーンコーデはトップスをアクセントに

モノトーンコーデは、初心者でも採用しやすいコーディネート方法ですが、くすんだ印象に見えてしまうこともあります。そこで、ジャケットの下に着用するブラウスやシャツにパステルカラーをプラスすると顔まわりを華やかに演出できます。
【レディース】対照的な色を組み合わせたバランス重視コーデ

服装の上下で彩度や明度が対照的な色を組み合わせれば、明暗のメリハリを出しつつバランスのよいコーデに仕上がります。異なる色味のアイテムを組み合わせる際には使う色を2~3種類程度に制限するとバランスよくまとまります。
OB/OG訪問の服装マナーに関する注意点

OB/OG訪問時の服装を考える際には、相手に失礼がないように服装マナーも心得ておくことが大切です。ここからは、OB/OG訪問の服装マナーに関する注意点を解説します。
「服装自由」の場合はスーツを着用するのが望ましい
OB/OG訪問の際に、相手から特に服装の指定がない場合は、基本的にスーツを着用するのが望ましいです。OB/OG訪問も就活の一環であるため、リクルートスーツであれば悪い印象を与えることはありません。
しかし、私服での訪問が指定されているのにも関わらずスーツで行くのは相手から「話を聞かない人」と思われる場合があるため避けましょう。
休日・知り合い同士でのOB/OG訪問でも「露出の多い服装」は避ける
休日でのOB/OG訪問や、相手が知り合いの先輩である場合、ついプライベートと同じように服装を考えてしまいがちですが、あくまで就活の一環ですので露出の多い服装は避けるのがマナーです。特に女性はスカートの丈やブラウスのデザインなどにも注意しましょう。
服装の素材感にも注意する
OB/OG訪問の服装選びでは、素材感にも注意しましょう。特に服装の自由度が高いオフィスカジュアルでは、ニットやデニムなどの素材だとカジュアル感・ラフ感が強くなるため、就活シーンの一環であるOB/OG訪問にはふさわしくありません。
服に汚れ・シワなどが付いていないか事前に確認しておく
清潔感のある印象を与えるためにも、OB/OG訪問の前日には、服に汚れ・シワなどが付いていないか確認しておきましょう。特にシャツの襟の皮脂汚れやジャケットの袖のホコリなどは目立ちやすいため、汚れやシワがあれば洗濯をし、ホコリはエチケットブラシで落としておくのがマナーです。
アクセサリー類は外しておく
OB/OG訪問は就活の一環であるため、休日での訪問や知り合いの先輩が相手の場合でもアクセサリー類は外しておきましょう。ネックレスやピアスなどは華美な印象になってしまうため、就活の場ではふさわしくないとされています。
マナーを踏まえた服装でOB/OG訪問へ行きましょう!

志望先の業界や企業に関するリアルな意見が聞けるOB/OG訪問だからこそ、訪問する企業や相手に失礼がない服装を心がけることが大切です。本記事で紹介したコーデのポイントや例も参考にしながら、訪問にふさわしい服装を考えてみましょう。
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