リクルートスーツとビジネススーツの違いとは?就活以外の着用シーンについても解説

リクルートスーツとビジネススーツの違いとは?就活以外の着用シーンについても解説

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ビジネスの必需品であるスーツには多彩な種類があり、違いが分からない人も多いでしょう。本記事では、なかでも違いが分かりにくいリクルートスーツとビジネススーツの違いを解説します。就活時以外のリクルートスーツのコーデ例も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

リクルートスーツとビジネススーツの違い

リクルートスーツとビジネススーツの違い

リクルートスーツとビジネススーツは、一見どちらも同じように見えますが、実は細かな違いがあるため、シーンに合わせたコーデを考える際には心得ておいた方がよいでしょう。まずは、リクルートスーツとビジネススーツの違いについて解説します。

①主な着用目的・期間

リクルートスーツとビジネススーツは、主な着用目的・期間に違いがあります。リクルートスーツは多彩な業界への就活に適応できるようにシンプルなデザインになっており、面接時に爽やかさをアピールしたり、好印象を与えたりするために着用することが一般的です。

そのため、就活生や新社会人が着用することが多い傾向がありますが、リクルートスーツは就活時や新社会人しか着用できないということはなく、コーデの選び方によっては幅広いシーンに対応できるようになります。

対してビジネススーツとは、ビジネスシーンに着用できるスーツの総称です。厳密にはリクルートスーツも含まれますが、一般的には入社後の仕事で着用されるものを指します。実用性だけでなく、個性を表現する目的も含まれている傾向があります。

②素材

リクルートスーツとビジネススーツでは使われている素材の傾向も少し違います。

スーツの生地には主にウールやポリエステルなどが使われますが、一般的にウールの使用量が多いほど、着心地が良くなる分シワになりやすいです。そのため、リクルートスーツの生地には、シワになりにくく速乾性が高いポリエステル素材100%(または混紡素材)が使われていることが多い傾向にあります。ポリエステル素材が使われているスーツには洗濯機で簡単にお手入れできるものもあるため、短期間でたくさんの企業を訪れる就活にふさわしいでしょう。

対してビジネススーツの生地は、仕事で長期間着用することを考えて上質かつ着心地の良いウール素材が多く使われている傾向にあります。ですが、ビジネススーツのなかには生地にポリエステル素材を使用しているものもあります。

③色・柄のバリエーション

スーツに採用されている色・柄のバリエーションもリクルートスーツとビジネススーツそれぞれの特徴があります。リクルートスーツは幅広い業種への就活に対応できるように、一般的に黒無地・紺無地といったシンプルで汎用性の高いものが多い傾向にあります。

一方、ビジネススーツは個性を演出する一面もあることから、紺色やブラウンなどのダークカラーから、ライトグレーやベージュなどの明るいものまで多彩な色が採用されています。柄も無地だけでなくストライプやチェックなどがあるため、会社の社風や着用シーンごとのマナーなどに合わせて自由な選び方でコーデを楽しめるでしょう。

④スーツの価格帯

リクルートスーツとビジネススーツでは、スーツの価格帯にも違いがあります。リクルートスーツは化学繊維が使われているものが多いため、ビジネススーツに比べて手頃な価格で購入できる傾向があります。

一方、ビジネススーツはポリエステルなどの化学繊維以外にもウールなどを多く使った高級生地のものもあり、アイテムによって品質や耐久性などが多彩です。そのため、リクルートスーツに比べて価格帯が高め・広めな傾向があります。

就活以外でリクルートスーツを着用できるシーン

就活以外でリクルートスーツを着用できるシーン

ビジネススーツとは細かな違いがあるリクルートスーツは就活で着用するイメージが強いですが、実は就活以外でも使える場面があります。ここからは、就活以外でリクルートスーツを着用できるシーンについて解説します。

卒業式

リクルートスーツはメンズ・レディースを問わず、卒業式に着用してもOKです。就活向けにシンプルにデザインされており、黒や紺などの落ち着いた色合いであることから、卒業式のフォーマルな雰囲気に調和します。

特にメンズの場合、卒業式にはリクルートスーツで参加する人が多い傾向にあります。卒業式でリクルートスーツを着用する際に、就活感を出したくない場合はシャツやネクタイの色・柄を華やかにしたり、同素材のベストを取り入れてスリーピーススタイルにすると良いでしょう。

結婚式

参加者の年齢や新郎新婦との関係性によりますが、結婚式においてもリクルートスーツが着用OKな場合もあります。特に若い方でパーティー向けの装いが用意できない場合や、友人の結婚式へ参加する場合はリクルートスーツを着まわしても問題ありません。

二次会やパーティースタイルの結婚式では、紺無地のリクルートスーツを選ぶのもよいでしょう。ただし、ワイシャツやネクタイについては就活時に使用したものを使い回すのはおすすめできません。式に適したフォーマルなアイテムを選びましょう。

また、リクルートスーツ・ビジネススーツと結婚式向けのブラックスーツでは素材などに違いがあるため、親族として参加する場合や会社関係の人の結婚式へ参加する際は、リクルートスーツ・ビジネススーツの着用を避けた方がよいでしょう。

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急なお通夜

急なお通夜へ参列する際にも、リクルートスーツを着用してもよいとされています。お悔やみの場におけるスーツは黒無地を選ぶことが一般的なマナーであるため、紺無地のスーツはおすすめできません。

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オフィスカジュアル

就活を終えた後でも、リクルートスーツは「オフィスカジュアルコーデ」としてビジネスシーンに取り入れることも可能です。メンズ・レディースともにリクルートスーツと組み合わせる他のアイテムのデザインや色を変えることで、多彩な着こなしが楽しめるでしょう。

【メンズ向け】オフィスカジュアルとは?一般的なルール&好印象な着こなし方をご紹介

【レディース】オフィスカジュアルの基本とは?"はずさない"お手本コーデをご紹介!

就活以外で活用できるリクルートスーツのおすすめコーデ例

就活以外で活用できるリクルートスーツのおすすめコーデ例

就活以外でリクルートスーツを着用する場合、各シーンの雰囲気に合わせた組み合わせを考える必要があるため、アイテムの選び方やコーデに悩む人は多いでしょう。ここからは、就活以外で活用できるリクルートスーツのおすすめコーデ例を紹介します。

【メンズ】ベステッドスタイルで華やかさを演出

【メンズ】ベステッドスタイルで華やかさを演出

結婚式や卒業式などのフォーマルなシーンであれば、リクルートスーツを活用したベステッドスタイルがおすすめです。黒や紺などの暗い色が多いリクルートスーツも、グレー系のベストをプラスすることで華やかさをプラスできます。さらに、ネクタイピンやチーフなどを足せば、よりパーティー向けの装いになります。

【メンズ】インナーひとつできれいめなクールビズスタイルに

【メンズ】インナーひとつできれいめなクールビズスタイルに

オフィスカジュアルとしてリクルートスーツを着用する場合、インナーのデザインを変えるだけで就活感を抑えられます。特に、ボタンダウンシャツのように適度なカジュアル感があるデザインはノーネクタイでも映えるため、クールビズスタイルとしても取り入れられます。だらしない印象にならないように、インナーのサイズ感には注意しましょう。

【レディース】ボリュームのあるブラウスで華やかさをプラス

【レディース】ボリュームのあるブラウスで華やかさをプラス

卒業式や入社式であれば、リクルートスーツにボリュームのあるブラウスをプラスして華やかさをアップさせるのもよいでしょう。特にリボンブラウスやボウタイブラウスなどのように、胸元にアクセントが付いているシャツは、ジャケットのVゾーンや顔まわりを明るく引き立てるため、黒や紺色が多いリクルートスーツの重たい雰囲気を軽減してくれます。

【レディース】ジャケットを活用してスマート感アップ

【レディース】ジャケットを活用してスマート感アップ

リクルートスーツはジャケットとボトムスで分かれていることが多いため、ジャケットのみをオフィスカジュアルコーデに取り入れるのもよいでしょう。ジャケットとボトムスで色味を揃えてもよいですが、ライトグレーやベージュなどのボトムスをプラスすることで、色合いにメリハリのある上品なオフィスカジュアルになります。

リクルートスーツを就活以外のシーンで着用する際の注意点

リクルートスーツを就活以外のシーンで着用する際の注意点

就活以外のシーンでリクルートスーツを着用する場合は細かな注意点があるため、各シーンの雰囲気に合った着こなしをするためにも心得ておくことが大切です。ここからは、リクルートスーツを就活以外のシーンで着用する際の注意点を解説します。

スーツに合わせる小物は着用シーンに合わせて選ぶ

リクルートスーツは就活で着用するイメージが強いアイテムであるため、スーツのサイズや着こなし方だけでなく「小物の組み合わせ方」を考えることも大切です。小物はコーデのアクセントになるものであり、選び方を間違えると場の雰囲気から悪目立ちしてしまうこともあるため注意しましょう。

結婚式で着用する場合

結婚式はおめでたいシーンであるため、装いが華やかになるように、ワイシャツやネクタイに光沢のある素材・明るい色に変えるとよいでしょう。必須ではありませんが、好みに合わせてゴールドやシルバーのネクタイピンやカフスボタン、ネクタイの色味に合わせたポケットチーフなどを取り入れるのがおすすめです。

急なお通夜で着用する場合

急なお通夜で黒無地のリクルートスーツを着用する場合は、特にネクタイや靴の色や柄に注意しましょう。お悔やみの場での装いは黒色が一般的であるため、スーツに合わせるネクタイも黒無地が望ましいです。

靴についても黒のシンプルなデザインが一般的であり、光沢のある素材・クロコやファーなどの「殺生」を連想させる素材は避けるのがマナーとされています。

オフィスカジュアルとして着用する場合

オフィスカジュアルにリクルートスーツを取り入れる場合、メンズであればカラーシャツや明るめの色の柄ネクタイなどを取り入れると、適度なラフ感を演出できるでしょう。レディースであればシャツの代わりにカットソーを合わせたり、シンプルなネックレスをプラスしたりすることで、華やかさを引き立てられます。

コーデ次第では就活生・新社会人に見えてしまう可能性がある

就活で着用するイメージが強いアイテムであるため、リクルートスーツを取り入れたコーデは着こなし方次第では就活生・新社会人に見えてしまう可能性があります。特に、社会人経験がある方だと「頼りない」「経験が浅そう」といった印象を与えてしまう可能性があるため、コーデを考える際には注意しましょう。

汚れ・ホコリなどはしっかり落としておく

就活以外のシーンでリクルートスーツを着用する場合でも、汚れ・ホコリなどはしっかり落としておきましょう。スーツが汚れたままだとだらしない印象を与えてしまうため、身だしなみの一つとしてチェックしておきましょう。リクルートスーツのサイズが合っているかどうかも、確認しておきましょう。

ビジネススーツとの違いを理解してリクルートスーツを着こなそう

ビジネススーツとの違いを理解してリクルートスーツを着こなそう

ビジネススーツとリクルートスーツはどちらも同じように見えて細かな違いがあるため、場の雰囲気に合わせて使い分けることが大切です。本記事で紹介した違いを理解して、着用シーンにふさわしい着こなし方を考えてみましょう。

※掲載のAOKI商品はコーディネートの一例です。在庫状況により商品が無い場合がございます。

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